北ドイツ福音ルター派教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 02:25 UTC 版)
州教会の管轄地域
州教会監督ゲルハルト・ウルリヒの下で、州教会の管轄地域として3つの教区、メクレンブルク・ポンメルン教区、ハンブルク・リューベック教区、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン教区に分けられる。それぞれの教区には監督と呼ばれる指導的聖職者が存在している。州教会教憲の規定とは異なって、メクレンブルク・ポンメルン教区は2015年現在まだ2人の監督がいる。通例、教会地区は一人の地区長によって管轄されている。規模の大きな教会地区において、特例として教区監督と州教会事務局の許可を得て複数の地区長によって教会地区は管轄される。
- メクレンブルク・ポンメルン教区
- メクレンブルク教会地区
- ポンメルン福音主義教会地区
- ハンブルク・リューベック教区
- 監督: キルステン・フェールス(ハンブルク)2012年就任。
- シュレースヴィヒ=ホルシュタイン教区
- 監督: ゴットハルト・マガート、2014年就任。
加盟組織
北ドイツ福音ルター派教会はドイツ福音主義教会 (EKD)、ドイツ合同福音ルター派教会 (VELKD) に加盟する。同時にエキュメニカル教会評議会 (ÖRK)、ルター派世界連盟 (LWB)、欧州教会協議会 (KEK) と欧州福音主義教会連合(GEKE)にも加盟する。
ポンメルン福音主義教会はこれまで福音主義合同教会 (UEK) へ加盟してきた。北ドイツ福音ルター派教会設立後もポンメルン教区だけは福音主義合同教会 (UEK)に加盟し続けることを求めたが、福音主義合同教会 (UEK)はこの部分加盟案を拒否した。同時に、ドイツ合同福音ルター派教会 (VELKD) も重複加盟は認められないとする見解を示していた。そのため、福音主義合同教会 (UEK)への加盟は断念し、北ドイツ福音ルター派教会全体が福音主義合同教会 (UEK)の客員教会になることに落ち着いた[11]。ポンメルン教会がルター派の信仰告白だけを持ち、ルター派世界連盟にも属している状況からこの決定が行われている。ドイツ合同福音ルター派教会 (VELKD) の教会規則が北ドイツ福音ルター派教会全体に適用される。礼拝における各地方の伝統は礼拝式文において許容される。この統合される教会は、ハンブルク、メクレンブルク=フォアポンメルン州、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州政府所在地に常駐する神学的、あるいは法的に充分な見識を持つ教会代理人を選ぶ。
教会員
3つの州教会は全業務を北ドイツ福音ルター派教会に移し、一つの州教会に統合される。
州教会 | 面積 | 会員数 | 教区 | 教会地区 | 教会共同体 |
---|---|---|---|---|---|
ノルトエルビエン | 16.525 km² | 2.109.960 | 2 | 27 | 595 |
メクレンブルク | 15.473 km² | 208.532 | 5 | 302 | |
ポンメルン | 8.686 km² | 103.231 | 4 | 240 |
注釈
- ^ 教会は三位一体の神による神の言葉によって設立されている。北ドイツ福音ルター派教会はイエス・キリストの福音に従うことを告白し宣言する。そのイエス・キリストの福音は、古代教会とルター派教会の信仰告白で示されているように、新旧約聖書において証しされている通りであり、バルメン宣言においても新たに告白されている
- ^ キリスト教信仰確立の歴史としての、イエスの復活信仰の確立、ナザレのイエスの死を通しての贖罪信仰の確立、主イエス・キリスト信仰の確立・終末信仰の確立については、キリスト教#歴史を参照。聖書は神の言葉という信仰の確立については、旧約聖書#神の言葉として成立した聖書の歴史を参照。
- ^ 聖書に書いてある通り、ナザレのイエスは処女マリアから生まれたと信じる。聖書に書いてある通り、罪がないナザレのイエスは死刑になったが、死んでから三日たってからまた生き返ったと信じる。聖書に書いてある通り、ナザレのイエスはみんなの見ている前で、天に昇って行き、再び天から降りてきて、最後の審判の時に、今現在生きている者と、すでに死んだ者とをさばき、すでに死んだ人でも生き返り、イエスを救い主と信じる人は、神の国が到来したら、新しい命がもらえると信じる。指導者が聖霊に満たされて語る言葉は、神の言葉とされているので、聖霊に満たされて書かれた聖書は、神の言葉である。[9]
出典
- ^ Evangelische Zeitung vom 27. Mai 2012, S. 4f
- ^ https://www.nordkirche.de/ueber-uns/statistiken/
- ^ a b Nordkirche Haushalt Synode 2021 Seite 16
- ^ „Der Weg zur Kirchenfusion im Norden“, ndr.de, 28. März 2009
- ^ „Kirchenleitungen unterzeichnen Fusionsvertrag“, Pressemitteilung der Nordelbischen Kirche vom 6. Februar 2009, abgerufen am 7. Februar 2009
- ^ „Synoden sagen "Ja" zur gemeinsamen Nordkirche", ndr.de, 28. März 2009
- ^ „Bischof Ulrich Vorsitzender der Kirchenleitung – Fusion Pfingsten 2012“ auf www.kirche-im-norden.de, abgerufen am 1. Juni 2009
- ^ https://www.kirchenrecht-nordkirche.de/document/24017#s00000040
- ^ なお、聖書が神の言葉として成立した経緯については旧約聖書#神の言葉として成立した聖書の歴史を参照
- ^ „Kommentar zum Fusionsvertrag"
- ^ „Konfessionelle Mitgliedschaft der neuen Kirche“,
- 1 北ドイツ福音ルター派教会とは
- 2 北ドイツ福音ルター派教会の概要
- 3 州教会の管轄地域
- 4 脚注
- 北ドイツ福音ルター派教会のページへのリンク