全県500歳野球大会 全県500歳野球大会の概要

全県500歳野球大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 03:19 UTC 版)

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概要

1978年(昭和53年)、東北肥料株式会社取締役で秋田県野球協会会長を務めた高橋政泰の提案により、実戦に参加する機会がなく観戦だけに終わっている50歳以上の野球経験者たち(1930年に神宮寺小学校尋常科が全県準優勝した時のメンバー[2])が集まり、神岡町で紅白試合を行ったところ、熱戦になったことから、翌1979年(昭和54年)6月にも紅白試合を開催。この試合も反響が大きく、翌7月に近隣の参加者を募り「第1回大曲仙北500歳野球大会」を開催したところ、選手の間から「今度は全県大会を開催したら」との声が上がり、同年10月20日、秋田魁新報社が主催となり、少年野球発祥の地と言われる神岡町の主管により、「第1回全県500歳野球大会」が行われるに至った[3]。参加チーム数は第1回は8チームだったが、以後参加チーム数は増加。2019年は180チームが参加した。1994年には、大友康二・作詞、菅原良吉・作曲の「時 限りなく」が500歳野球大会歌として、制定されている。

なお、全県500歳野球に関する資料は、秋田県大仙市のかみおか獄雄館に展示されている。2014年には、吉永小百合が出場者に対し、「500歳野球大会出場の皆様、一生涯現役で野球を続けられていると伺い、本当に素晴らしいことと思います。お怪我に気をつけて、大活躍なさってください。応援に行くことが出来ませんけれど、一生懸命遠くから声援を送ります。頑張って下さいね!!」[3]とメッセージを送り、以後毎年、このメッセージがパンフレットに掲載されている。

主催・後援

第1回から、秋田魁新報社が主催を続けており、大会結果は紙面で大きく取り扱われている。

歴史

  • 1978年 高橋政泰の提案で、1930年に神宮寺小学校尋常科が全県準優勝した時のメンバーらが集まり紅白試合を開催。
  • 1979年 6月に紅白試合、7月に規模を広げ「第1回大曲仙北500歳野球大会」を開催したところ、好評を得て、10月に8チーム参加により第1回大会を開催する。
  • 1980年 9月に第2回大会を開催。以後、9月開催となる。10チームが参加。
  • 1981年 13チームが参加。出場チームの提案により、初日の日程消化後、交歓パーティーを開催[4]
  • 1993年 神岡町で野球が始まって90年、平和中野球後援会創立35周年、全県500歳野球15周年を記念して、11月7日に農村環境改善センターで式典を開催。
  • 1994年 大会歌「時 限りなく」が制定される。
  • 2015年 エキシビションマッチとして、座間市選抜(神奈川県)と大仙市選抜(秋田県)が対戦。5-2で大仙市選抜が勝利する[5]
  • 2017年 全県500歳野球大会開催前の7月に、秋田県外も含めた32チームで争う、第1回全国500歳野球大会を開催[6]
  • 2019年 180チームが参加。決勝進出した2チームが2020年に開催の第4回全国500歳野球大会出場権を獲得。

大会方式

トーナメント方式で行われている。

出場資格[7]

  • 参加者は、大会開催年度内に、満50歳を迎える年代以上に限られる。
  • ゲーム出場選手9人の合計年齢が500歳以上。
  • 登録は、監督・主将を含めて30人以内。

選手の服装・着用品[7]

  • ユニフォーム等は、チームで統一する
  • スパイクはポイントスパイク。金属製金具の付いたスパイクは使用禁止。
  • 捕手は、プロテクター・ヘルメット・レガーズを着用。また、ファウルカップの着用を奨励する。打者、次打者、走者、ベースコーチも安全のためヘルメットを着用。

試合上の規則[7]

  • 試合は5イニング制で行う。タイ・ブレークを適用しない場合において、試合が同点の時は出場選手9人によるジャンケン(両チームとも打順1番から)で勝敗を決める。
  • 競技場区画は投手~本塁間16m。塁間23m。  両翼~本塁間75m。中堅~本塁間85m。バッターボックス区画やベース類は一般用のものを用いる。
  • 投手、野手にこだわらず1度ゲームを退いても、何度でも出場できる。ただし、投手がイニング途中で退いた場合、同イニングでの再登板は認められない。
  • 55歳までの投手が投球できるのは、アウトカウント9を取るまでとし、56歳以上の投手は制限がない。ただし、タイ・ブレークに至った場合は年齢制限を除外する。
  • タイ・ブレークを適用する場合の走者は、選択した打者の逆順となる。次回(7回)以降は、前イニング終了後からの継続打順となり決勝戦も適用される。
  • 雨天や日没の場合、3回以降で勝敗が確定した時はコールドゲームを適用する場合がある。この時点で同点の場合は、出場選手9人によるジャンケンで勝敗を決める。
  • その他、上記規則に特別の定めがない事項については  実行委員会及び大会本部が別に定めるものとする。

再度出場の規則(代打代走)[7]

  • 打者に代わって代打者、走者に代わって代走者が出場できるが、打者、走者共に打順表の中でその順番が固定されており、多様な選手交代によって打者の打順を変えることはできない。※守備位置が変わっても、打順は1試合を通じて固定される。
  • 代打者、代走者が守備についてもよいが、代わった  自分の打順で打撃を続けること。
  • 代打、代走を出す場合でも、常に9人の合計が500歳以上になっていなければならない。

  1. ^ a b 全国500歳野球大会について | 秋田県大仙市”. www.city.daisen.akita.jp. 2020年1月31日閲覧。
  2. ^ 500歳野球誕生のキッカケ①”. NPO法人秋田げんき情報かがやき. 2020年1月31日閲覧。
  3. ^ a b 全国500歳野球大会特別ルールブック”. 大仙市. 2020年1月31日閲覧。
  4. ^ a b 限りなき白球 第25回全県500歳野球大会. 秋田魁新報社. (2003年9月 2003) 
  5. ^ 第37回全県500歳野球大会結果表”. 大仙市. 2020年2月1日閲覧。
  6. ^ 第1回 全国500歳野球大会 ~野球に燃える親父たちの甲子園~”. 秋田県スポーツ情報ステーション. 2020年2月1日閲覧。
  7. ^ a b c d 500歳野球大会”. 大仙市. 2020年1月31日閲覧。


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