人形神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/12/05 06:05 UTC 版)
概要
人形(ひんな)とは表記の通り人形(にんぎょう)のことで、墓場にある土で作った人形を指し、この土は7つの村の7つの墓場から取ってきた土を人の血で捏ねたものを使用するともいう。こうした土を、3年間で3千人の人々に踏まれるように置いておき、その後に土で三寸(約9センチメートル)ほどの大きさの人形を千個作って鍋で煮ると、1個だけ浮かび上がってくるものがある。これが千の霊がこもった人形神とされ、コチョボとも呼ばれる。
こうして作り上げた人形神を祀ると、どんな願い事でも叶い、欲しい物がすぐ手に入るので、財産ができて家が裕福になる。そのために急に裕福になった家は、人形神を祀っているのだと噂されていた。但し何か用事を言いつけておかないと「今度は何だ」と催促するという。
また、人形神には大変な代償が伴う。人間の欲望で作られた故か一度でもこれを祀ると、人形神は祀った者に強力に取り憑き、決して離れることはないとされる。そのために祀った者が死ぬ際には非常に苦しみを味わうことになる。その上に死後も人形神が離れることはなく、ついには地獄へ堕ちてしまうという。
参考文献
- 1 人形神とは
- 2 人形神の概要
人形神と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 人形神のページへのリンク