丸山古墳 (紀の川市)とは? わかりやすく解説

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丸山古墳 (紀の川市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/17 09:56 UTC 版)

丸山古墳

墳丘
所在地 和歌山県紀の川市貴志川町上野山
位置 北緯34度12分58.75秒 東経135度18分35.74秒 / 北緯34.2163194度 東経135.3099278度 / 34.2163194; 135.3099278座標: 北緯34度12分58.75秒 東経135度18分35.74秒 / 北緯34.2163194度 東経135.3099278度 / 34.2163194; 135.3099278
形状 円墳
規模 直径42m
高さ6.3m(推定復元7.5m)
埋葬施設 組合式石棺
出土品 副葬品多数・埴輪
築造時期 5世紀
史跡 和歌山県指定史跡「丸山古墳」
地図
丸山古墳
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丸山古墳(まるやまこふん)は、和歌山県紀の川市貴志川町上野山にある古墳。形状は円墳。和歌山県指定史跡に指定されている。

概要

墳頂の組合式石棺
手前に縄掛突起、右上に副室。

和歌山県北西部、貴志川左岸の段丘先端部に築造された単独の大型円墳である。1933年昭和8年)の開墾の際に副葬品が出土している。

墳形は円形で、東西約42メートル・南北約41.5メートル・高さ約6.3メートル(推定復元約7.5メートル)を測る[1]。墳丘表面では埴輪が認められるほか、墳丘周囲には周濠が巡ると見られる[2]。主体部の埋葬施設は墳頂中央部における組合式石棺である。緑泥片岩(結晶片岩)の板石による石棺で、長さは約2メートル(両側石)、幅は約0.88メートル(西小口石)・約0.77メートル(東小口石)を測る[1]。蓋石は一枚石で、長さ約2.8メートル・幅約1.05-1.25メートルで西端中央部に縄掛突起を付し[1]、床面は板石2枚による[2]。石棺南側には副室を伴い、同じく板石によって構築される[2]。石棺内からの出土品としては人骨のほか土師器片・碧玉製小玉・勾玉が、副室からの出土品としては直刀・短甲・鉄鉢・鉄板・刀子・ガラス製小玉・碧玉製勾玉・琴柱形石製品などがあり、鉄製品を始めとする豊富な副葬品を伴う点で注目される[2]。築造時期は古墳時代中期の5世紀代と推定される[2]

古墳域は1969年(昭和44年)に和歌山県指定史跡に指定されている[3]

文化財

和歌山県指定文化財

  • 史跡
    • 丸山古墳 - 1969年(昭和44年)7月14日指定[3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 史跡説明板。
  2. ^ a b c d e 丸山古墳(平凡社) 1983.
  3. ^ a b 紀の川市の国・県指定文化財(紀の川市ホームページ)。

参考文献

外部リンク




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