下座音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/28 19:59 UTC 版)
一覧
- 奏楽 - 雅楽を模して王朝時代の雰囲気を出す。宮殿・御殿・寺院。
- 管弦 - 雅楽の管弦を模す。御殿での幕明、人物の出入り。
- 楽の合方 - 雅楽の演奏を模す。公卿・貴人の出入り。
- 乱れ(乱れ合方) - 主役の局・姫などの出入り。
- 序の舞(序の舞合方) - 能の序の舞を模す。高貴な武家の御殿での人物の出入り。テンポは静か。
- 中の舞(中の舞合方) - 序の舞より速い。上使などの登場。
- 早舞 - 高貴な武家の御殿での急激な動作や仕草。
- 調べ - 能の調べを模す。武家屋敷の大広間での幕明や人物の出入り。
- 琴歌 - 武家屋敷の広間での幕明・場面の転換。
- 只歌 - 武家屋敷の広間で主役人物の引込み。
- 本調子の合方 - 侍の台詞の間。
- 五色の糸 - 武家屋敷の広間でしんみりとした会話の間。
- 忘れ貝の合方 - 腰元などの居並び。
- 八千代獅子の合方 - 箏曲を模す。女方の立ち廻り。
- 六段の合方 - 箏曲の六段を模す。武家屋敷での台詞の間。
- 三曲の合方 - 武家屋敷での台詞の間。
- 遠寄せ - 法螺貝・陣太鼓・陣鉦を模す。合戦。
- 修羅囃子(修羅囃子の合方) - 武芸の試合、道場の幕明。
- 陣立て - 鎧武者の勢揃い。
- 石段の合方 - 戦い・争い。
- 忠弥 - 戦い・争いでの立ち廻り。
- 一調入り合方 - 武将・大名などの出入り。
- どんたっぽ - 大まかな立ち廻り、多くは捕物。
- 早めの合方 - 追いかけ・速い動作。切迫感の表現。
- 赤羽の合方 - 殺し・追いかけ。切迫感の表現し凄みを加える。
- 追い回しの合方 - 祭り・祭礼などで大時代な立ち廻り。追いかけ。
- 早渡り - 急激な動作。長歌の渡り拍子を早間に打つ。
- 早双盤(早双盤の合方) - 奴・相撲など男同士の立ち廻り。
- おろし - 駆け出し。
- 早木魚合方 - 寺・墓場などでの立ち廻り。
- てんつつ - 人物の忙しい出入り。
- 韋駄天 - 街道などでの飛脚・奴の行き交い。
- 在郷歌 - 農家での幕明。
- 稽古歌 - 店先・町屋・屋敷町で長歌の稽古が聞こえてくる情景。
- 四つ竹節 - 暗い裏長屋。
- 宮神楽 - 神社の境内。
- 社殿合方 - 社殿、鳥居前、花見の群集の出入り。
- 大拍子 - 社頭。
- 禅の勤め - 田舎の寺、寂しい土手。
- 木魚入り合方 - 寺や土手・墓地での寂しい情景。
- 地蔵経 - 寺・墓地での悲しく寂しい情景。
- 葛西合方 - 土手・藪畳などでの立ち廻り、殺し。
- 踊り地 - 京坂での廓。
- 騒ぎ - 江戸の廓。
- 通り神楽 - 街道芸人の音色を模す。初春の廓。
- 清掻き - 吉原で遊女が張見世する様。
- 宿場騒ぎ - 田舎の廓や宿場茶屋。
- 巽合方 - 深川の花町。
- 竹巣の合方 - 浅草の奥山・両国・神明などの見世物小屋。
- 八人芸(八人芸の合方) - 盛り場で、滑稽な身振りにあわせる。
- 辻打ち(辻打ちの合方) - 上方を中心とした見世物小屋・神社の境内・広小路。
- 家体囃子(家体囃子の合方) - 祭礼にて、幕明・幕切・人物の立ち廻り。
- 聖天 - 同上。
- 鎌倉 - 同上。
- 四丁目 - 祭礼での喧嘩。
- 波の音 - 海の表現。海岸での幕明・幕切・人物の出入り。
- 浜辺歌 - 同上。
- 水の音 - 川岸・土手など。
- 佃合方 - 大川(隅田川)を中心とした情景。
- 山おろし - 深山幽谷。
- 雨音
- 雪音
- 風音
- 馬子歌 - 旅人の道中。峠道、山路。
- どろどろ - 幽霊の出現。
- 寝鳥 - 妖怪変化。
- 篠入り合方 - 手負における述懐。
- 只の合方 - しんみりとした情景。台詞・仕種・人物の出入り。
- 変わった合方 - 述懐・意見。
- なまめきの合方 - 男女の色模様。
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