ワイヤーロープ ワイヤーロープの概要

ワイヤーロープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/25 13:34 UTC 版)

スチール製ワイヤーロープ(Z撚り、かつラング撚り)

概要

ワイヤロープの素線は、一般に針金と呼ばれる軟鋼線と、ばね鋼のピアノ線の中間くらいの硬さのものが使われる。撚りの主な構成パターンは、素線を一段から多段に同心円状に片方より合わせた螺旋状(スパイラル)型、ストランドをさらに心綱周りに一層から数層より合わせるものストランデッド型などがあり、ストランデッドからさらにより合わせ、より大きな直径のワイヤーロープとなるケーブルレイドロープと呼ばれるパターンもあり、レイドロープの複数のストランドで構成させている。

歴史

現代のワイヤーロープは、ドイツニーダーザクセン州クラウスタールハルツ山地での採掘に使用するために、1831年から1834年に鉱山技師ヴィルヘルム・アルベルトによって発明された [1] [2]。以前から使用されていたや、麻など天然繊維で作られたロープよりも優れていることが証明されたため、直ちに普及した[3]

建設

風力タービンタワー内部。テンドンで保持されたワイヤーロープの張力でタワーの強度を保っている

撚りロープ

大規模な吊橋では平行線ケーブルが使用されるが、小規模な橋や支線式鉄塔など支持荷重が比較的小さいものでは撚線ワイヤーロープも多く使用される。


  1. ^ Koetsier,Teun; Ceccarelli, Marc (2012). Explorations in the History of Machines and Mechanisms. Springer Publishing. p. 388. ISBN 9789400741324. オリジナルの31 March 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170331154144/https://books.google.com/books?id=-x9NHOLSnNUC&pg=PA388&dq=wilhelm+albert+inventor+wire+rope&hl=en&sa=X&ei=faREU_W6JcSjtAaFpYHwBQ&ved=0CGcQ6AEwBQ#v=onepage&q=wilhelm%20albert%20inventor%20wire%20rope&f=false 2014年4月9日閲覧。 
  2. ^ Donald Sayenga. “Modern History of Wire Rope”. History of the Atlantic Cable & Submarine Telegraphy (atlantic-cable.com). 2014年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月9日閲覧。
  3. ^ Modern History of Wire Rope - Donald Sayenga Archived 2010-10-27 at the Wayback Machine.


「ワイヤーロープ」の続きの解説一覧




ワイヤーロープと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ワイヤーロープのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ワイヤーロープ」の関連用語

ワイヤーロープのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ワイヤーロープのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのワイヤーロープ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS