ロボ・ジョックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 04:59 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ロボ・ジョックス | |
---|---|
Robot Jox | |
監督 | スチュアート・ゴードン |
脚本 | ジョー・ホールドマン |
製作 | アルバート・バンド |
音楽 | フレデリック・タルゴーン |
撮影 | マック・アールバーグ |
配給 | ウエストケープ提供/バンダイ |
公開 |
1990年11月21日 1990年10月 |
上映時間 | 85分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $10,000,000 |
興行収入 | $1,273,000 |
概要
日本の巨大ロボットアニメの様な作品を、実写特撮映画として製作するコンセプトで作られた映画。DVDソフト(日本国内盤)特典画像の解説文によると、脚本を、ヒューゴー賞・ネビュラ賞をダブル受賞した戦争SF小説『終りなき戦い』の著者・ジョー・ホールドマンが、スチュアート・ゴードン監督の友人であったため引き受けたとの話であり、ギリシャ神話を題材にしたホメロスの戯曲『イリアス』をモチーフとしたストーリーということである。劇中のトロイア戦争を、本作では巨大ロボット同士の一騎討ちに置き換えてあり、参戦するジョックス(パイロット)たちのリングネームも古代ギリシャの人物名に因んでいる。
製作中に製作会社であるエンパイア・ピクチャーズの倒産など数々の苦難に見舞われ、完成した映画の公開が危ぶまれた経緯があるが、その後、劇場公開に漕ぎ着けた。日本ではウエストケープコーポレーションによる配給で劇場公開された。
特撮担当のデイヴィッド・アレンによる天然光(太陽光)下でのストップモーションやゴー・モーションを駆使したモデルアニメーション撮影で、巨大ロボット同士の格闘戦をリアルに映像化している。同じ実写巨大ロボット映画としては、前年に日本で製作された映画『ガンヘッド』があるが、そちらに登場する巨大ロボットたちが非人間的な形態をしていたのに対して、本作に登場するロボットたちは、いずれも2本足(または4本足)の人間型に近いロボットである。なお本作に登場する巨大ロボットのデザインについては、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのデロリアンや、TV『驚異のスーパー・バイク ストリートホーク』のストリートホーク等をデザインしたロン・コッブが担当した。
本作の後、映画『地球最終戦争ロボット・ウォーズ』(Robot Wars)、『ジャンクウォーズ2035』(Crash and Burn)『バトルフィールド』(Robo Warriors)といった、大規模モデルアニメーションによる実写ロボット作品がアメリカで次々に作られた。日本でも、TVアニメ『機動武闘伝Gガンダム』『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』等、本作の設定・ストーリーにインスパイアされた作品が複数製作されている。
ストーリー
核戦争で人類の大半が死滅してから半世紀、生き残った人々は依然「共和国(コモン・マーケット)」と「連邦(コンフェデレーション)」の2陣営に分かれて対立していた。しかし戦争は禁止されており、領土問題などは全て巨大ロボットの一騎討ちによる勝敗により決着されていた。そのパイロット達は「ジョックス」と呼ばれ、最高の栄誉と地位を与えられていた。
共和国のジョックス・アキレスはアラスカの領有権を掛けた試合に挑むが、対する連邦のジョックス・アレクサンダーは試合中に接近戦での使用を禁じられているロケットパンチを使用、制御不能になったパンチから観客を守ろうとしたアキレスだったが、逆に機体が観客席に転倒・激突、多くの死傷者を出す惨事となってしまう。心を痛めたアキレスはアレグザンダーとの再試合を拒否して引退するが、代役として心惹かれていた女性ジョックス・アシーナが出場する事を知り、観客を入れない事を条件に再試合出場を承諾する。
試合当日、出場を望むアシーナはアキレスを自室に幽閉し、彼になりすまして出撃するが、アレグザンダーの前に圧倒される。ようやく駆けつけたアキレスは彼女を救出し、ジョックスとしての誇りを掛けてアレグザンダーとの再戦に挑む。
- 1 ロボ・ジョックスとは
- 2 ロボ・ジョックスの概要
- 3 登場人物
- 4 関連項目
固有名詞の分類
- ロボ・ジョックスのページへのリンク