ヤイリギター 矢入楽器製造との関係

ヤイリギター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/19 18:17 UTC 版)

矢入楽器製造との関係

S.Yairi[注釈 7]を製造していた矢入楽器製造は矢入楽器製作所(のちのヤイリギター)の創業者である矢入儀市の弟・矢入貞夫が1938年(昭和13年)に名古屋市で創業した。マーティンを手本とし、1970年代には谷村新司井上陽水など著名なミュージシャンにも愛用され、事業を拡大した。モーリス楽器製造アイルランドのローデンなど同業他社のOEM製造も手掛けたが、フォークソングブームに陰りが見えアコースティックギターの売り上げが落ち込むと同社は貞夫の息子の矢入寛の頃の1982年(昭和57年)に倒産した。2000年(平成12年)、キョーリツコーポレーションが矢入寛の監修のもとでブランドを復活させて販売を開始した。なお、廉価モデルは中国製、高額なモデルは名古屋市の寺田楽器製作所に製造を委託している(また、一部の日本国内製造品については、トラスロッドの形状から長野県松本市ディバイザーで製造されたのではないかと言われる)。

ヤイリギターと矢入楽器製造はたまたま創業者同士が親族というだけで、創業時から全く別の事業体であり、ヤイリギターは矢入楽器製造とは「一切無関係」と宣言している。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク


注釈

  1. ^ Kは一男のイニシャル。使用される商標に係らず楽器内部に貼られているラベルは「K.Yairi」あるいは「Kazuo Yairi」の商標である。
  2. ^ 「Alvarez」(アルヴァレズ )はアメリカの楽器ディーラーであるセントルイス・ミュージックの商標で、同社取扱いのアコースティックギター全般に用いられる。ヤイリギター製のギターは特に「Alvarez yairi」(アルヴァレズ ・ヤイリ)の商標で販売され、他の製品と区別されている。
  3. ^ 1973年(昭和48年)発表で、当時の定価は100,000円。2012年(平成24年)現在も継続して販売されており定価は消費税込220,500円。
  4. ^ 1979年(昭和54年)発表。ドレッドノート(Dreadnought)と呼ばれる大型のアコースティックギター(Dサイズとも呼ばれる)を日本人の体格に合わせて一回り小型化したシリーズ。「LEO」の呼称は開発当時に買収されて話題になっていたプロ野球球団の西武ライオンズ(当時)のマスコットキャラクターレオにヒントを受けて命名された。のちにエンジェルシリーズの小型ギターが開発される発端となった。
  5. ^ ギターのヘッド 部分にエンジェルの装飾がされている。RF・LO・BL・TFと、小型から大型まで各サイズが存在する。
  6. ^ 矢じりを図案化しており「Yマーク」と呼称している。
  7. ^ Sは一男の伯父である貞夫のイニシャル。

出典

  1. ^ ポール、桑田も愛した「ヤイリギター」の矢入一男さん死去、81歳 産経新聞 2014年3月9日閲覧


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