マサ斎藤
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得意技
解説時のユーモラスな一面とは違いリング上では鬼気迫る表情で、どんな大型選手相手でも決して退かないファイトスタイルが特徴であった。
- 捻り式バックドロップ
- アメリカでのタッグ・パートナーだったミスター・サト(ザ・グレート・カブキ)からのアドバイスで開発した。猪木との対戦では3連発してピンフォール勝ちできなかったので4連発・5連発と回数を増やしていった。ちなみに5連発喰らった猪木は半分意識を失いながらも本能で戦い、普段は使うことがない回転エビ固めで勝利するという珍事を誘発している。なお、ヒールとして活躍していたAWA地区では、この技をバックドロップとは別物と扱いサイトー・スープレックスと呼んでいた。
- ダックアンダー・スープレックス
- 相手の右腕を貫抜の形で決めてブレーンバスターと同じ形で投げる技。マサはダックアンダースープレックスを1979年頃に多用していて、1979年6月にロサンゼルスでヒロ・マツダとのコンビで坂口征二&長州力が保持していたNWA北米タッグ王座(ロサンゼルス版/日本版)に挑戦した際、マサが長州にダックアンダー・スープレックスを掛けている映像が現存する[57]。なお、古舘伊知郎はこの技をバックフリップと言っていた。
- 監獄固め
- レスリングフリースタイルで相手の動きを制する際に使われる変形の足4の字固めだが、相手に返されにくいようにするため足部分に重心をかける点が独特。全盛期のマサはこの技をかける際、中継用のテレビカメラを探してカメラ映りのいい方角に体を持っていってから仕掛けていた。なおこの技は刑務所生活の間に獄中の受刑者と開発したというギミックが一般的だが、実際は獄中は受刑者同志の接触は厳禁であり、アマレス技トルコ刈りの応用。レスリング由来の技ゆえに、不完全ではあったがPRIDEでレスリング出身の藤田和之が同型の技で相手の動きを制している。相手がうつ伏せの状態から仕掛ける入り方はトルコ刈り式監獄固めと呼ばれることもある。
- サソリ固め
- 長州と行動を共にするようになってから使用。
- ラリアット
- ドラゴン・スクリュー
- 藤波辰巳がヘビー級転向してからあまり使わなくなり、武藤敬司が足4の字固めに移行する必殺パターンを作るまでの間、ほぼ唯一の使い手として、主にタッグマッチの繋ぎ技として使用していた。
- スモール・パッケージ・ホールド
- 滅多に見せることはなかったが、ラリー・ズビスコをこの技で破り、第36代AWA世界ヘビー級王者となっている。
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- ^ “The AJPW matches fought by Masa Saito in 1985”. Wrestlingdata.com. 2018年7月18日閲覧。
- ^ パテラは「偶然訪れたマクドナルドで、その店を解雇されたことを恨んだ元従業員による投石があった際にその場に居合わせただけ」と主張している。
- ^ “Ken Patera & Masa Saito vs Waukesha Police Department”. The Wrestling Professor. The Armpit (2016年8月6日). 2018年7月16日閲覧。
- ^ 罪状のうちほとんどが無罪だったが、パテラと一緒に現場にいたことや女性警官を投げ飛ばしたため有罪となってしまった。
- ^ 警察官との乱闘で刑務所へ…マサ斎藤<4>YOMIURI ONLINE 2015年2月5日(2015年7月22日閲覧)
- ^ “【猪木さん死去】坂口征二戦“黄金コンビ”初のシングル対決ほか/名勝負ベスト30&番外編”. 日刊スポーツ (2022年10月1日). 2022年12月12日閲覧。
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- ^ いつまでもGo for broke!…マサ斎藤<5>YOMIURI ONLINE 2015年2月6日(2015年7月22日閲覧)
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- ^ 【復刻】パーキンソン病からの復活を目指すマサ斎藤 - 日刊スポーツ 2018年7月16日(2017年1月17日付復刻記事)
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- ^ マサ斎藤さん、倫子夫人が明かした最後の3時間半…止まった心臓を蘇生させようと闘い抜いた - スポーツ報知 2018年7月21日
- ^ 上井文彦、2018、「[2つのメモリアルマッチの裏側]“獄門鬼”の過激なプロレス 『巌流島』と『復帰戦』証言=上井文彦」、『G SPIRITS』(49)、辰巳出版 pp. 033
- ^ マサ斎藤さん通夜に坂口征二氏、天龍源一郎ら参列 - 東スポWeb 2018年7月21日
- ^ マサ斎藤さんに坂口相談役、長州力、前田日明ら別れ - 日刊スポーツ 2018年7月22日
- ^ マサ斎藤さん通夜、戒名は「マサ斎藤」…祭壇はリングを再現 長州力、古舘伊知郎アナら弔問 - スポーツ報知 2018年7月21日
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- ^ ミスター高橋『知らなきゃよかった プロレス界の残念な伝説』宝島社、2018年。ISBN 9784800289216 pp.88-89
- ^ News On Brock Lesnar Working House Show In Japan, WWE Stars Sing HBK's Theme Song wrestlinginc.com 2015年5月29日
- ^ “NWA Florida Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月28日閲覧。
- ^ 坂口&長州vsヒロ・マツダ&マサ斎藤 Youtube
固有名詞の分類
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鬼塚喜八郎 速水優 マサ斎藤 織田収 小林宏治 |
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