マサ斎藤 得意技

マサ斎藤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 07:18 UTC 版)

得意技

解説時のユーモラスな一面とは違いリング上では鬼気迫る表情で、どんな大型選手相手でも決して退かないファイトスタイルが特徴であった。

捻り式バックドロップ
アメリカでのタッグ・パートナーだったミスター・サト(ザ・グレート・カブキ)からのアドバイスで開発した。猪木との対戦では3連発してピンフォール勝ちできなかったので4連発・5連発と回数を増やしていった。ちなみに5連発喰らった猪木は半分意識を失いながらも本能で戦い、普段は使うことがない回転エビ固めで勝利するという珍事を誘発している。なお、ヒールとして活躍していたAWA地区では、この技をバックドロップとは別物と扱いサイトー・スープレックスと呼んでいた。
ダックアンダー・スープレックス
相手の右腕を貫抜の形で決めてブレーンバスターと同じ形で投げる技。マサはダックアンダースープレックスを1979年頃に多用していて、1979年6月にロサンゼルスヒロ・マツダとのコンビで坂口征二長州力が保持していたNWA北米タッグ王座(ロサンゼルス版/日本版)に挑戦した際、マサが長州にダックアンダー・スープレックスを掛けている映像が現存する[57]。なお、古舘伊知郎はこの技をバックフリップと言っていた。
監獄固め
レスリングフリースタイルで相手の動きを制する際に使われる変形の足4の字固めだが、相手に返されにくいようにするため足部分に重心をかける点が独特。全盛期のマサはこの技をかける際、中継用のテレビカメラを探してカメラ映りのいい方角に体を持っていってから仕掛けていた。なおこの技は刑務所生活の間に獄中の受刑者と開発したというギミックが一般的だが、実際は獄中は受刑者同志の接触は厳禁であり、アマレス技トルコ刈りの応用。レスリング由来の技ゆえに、不完全ではあったがPRIDEでレスリング出身の藤田和之が同型の技で相手の動きを制している。相手がうつ伏せの状態から仕掛ける入り方はトルコ刈り式監獄固めと呼ばれることもある。
サソリ固め
長州と行動を共にするようになってから使用。
ラリアット
ドラゴン・スクリュー
藤波辰巳がヘビー級転向してからあまり使わなくなり、武藤敬司が足4の字固めに移行する必殺パターンを作るまでの間、ほぼ唯一の使い手として、主にタッグマッチの繋ぎ技として使用していた。
スモール・パッケージ・ホールド
滅多に見せることはなかったが、ラリー・ズビスコをこの技で破り、第36代AWA世界ヘビー級王者となっている。

  1. ^ a b Masa Saito passes away”. WWE.com (2018年7月16日). 2018年7月17日閲覧。
  2. ^ 斎藤昌典日本レスリング協会
  3. ^ a b c d e f 『THE WRESTLER BEST 1000』P131(1996年、日本スポーツ出版社
  4. ^ 『週刊プロレスSPECIAL 日本プロレス事件史 Vol.2』P24(2014年、ベースボール・マガジン社、ISBN 9784583621876
  5. ^ The AJPW matches fought by Masa Saito in 1985”. Wrestlingdata.com. 2018年7月18日閲覧。
  6. ^ パテラは「偶然訪れたマクドナルドで、その店を解雇されたことを恨んだ元従業員による投石があった際にその場に居合わせただけ」と主張している。
  7. ^ Ken Patera & Masa Saito vs Waukesha Police Department”. The Wrestling Professor. The Armpit (2016年8月6日). 2018年7月16日閲覧。
  8. ^ 罪状のうちほとんどが無罪だったが、パテラと一緒に現場にいたことや女性警官を投げ飛ばしたため有罪となってしまった。
  9. ^ 警察官との乱闘で刑務所へ…マサ斎藤<4>YOMIURI ONLINE 2015年2月5日(2015年7月22日閲覧)
  10. ^ 【猪木さん死去】坂口征二戦“黄金コンビ”初のシングル対決ほか/名勝負ベスト30&番外編”. 日刊スポーツ (2022年10月1日). 2022年12月12日閲覧。
  11. ^ a b AWA World Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  12. ^ マサさんが猪木、前田を語る! マサ斎藤インタビュー「このあいだ、アントニオ猪木にショルダータックルかまされたよ(笑)」”. THE BIG FIGHT (2014年9月18日). 2015年1月26日閲覧。
  13. ^ いつまでもGo for broke!…マサ斎藤<5>YOMIURI ONLINE 2015年2月6日(2015年7月22日閲覧)
  14. ^ パーキンソン病と闘うレジェンド・マサ斎藤 12月リング復帰!!東京スポーツ 2016年9月20日(2016年9月20日閲覧)
  15. ^ 【復刻】パーキンソン病からの復活を目指すマサ斎藤 - 日刊スポーツ 2018年7月16日(2017年1月17日付復刻記事)
  16. ^ “マサ斎藤さんが死去 アントニオ猪木氏と巌流島で死闘”. 東スポWEB (東京スポーツ新聞社). (2018年7月16日). https://web.archive.org/web/20180716095657/https://www.tokyo-sports.co.jp/prores/mens_prores/1065340/ 2018年7月16日閲覧。 
  17. ^ マサ斎藤さん、倫子夫人が明かした最後の3時間半…止まった心臓を蘇生させようと闘い抜いた - スポーツ報知 2018年7月21日
  18. ^ 上井文彦、2018、「[2つのメモリアルマッチの裏側]“獄門鬼”の過激なプロレス 『巌流島』と『復帰戦』証言=上井文彦」、『G SPIRITS』(49)、辰巳出版 pp. 033
  19. ^ マサ斎藤さん通夜に坂口征二氏、天龍源一郎ら参列 - 東スポWeb 2018年7月21日
  20. ^ マサ斎藤さんに坂口相談役、長州力、前田日明ら別れ - 日刊スポーツ 2018年7月22日
  21. ^ マサ斎藤さん通夜、戒名は「マサ斎藤」…祭壇はリングを再現 長州力、古舘伊知郎アナら弔問 - スポーツ報知 2018年7月21日
  22. ^ 甦るマサ斎藤、永遠のGO FOR BROKE<3>通夜の夜に届いたハートの贈り物”. スポーツ報知 (2019年7月16日). 2019年8月8日閲覧。
  23. ^ 甦るマサ斎藤、永遠のGO FOR BROKE<3>通夜の夜に届いたハートの贈り物 - スポーツ報知 2019年7月16日
  24. ^ a b 『Gスピリッツ Vol.10』P109(2009年、辰巳出版ISBN 4777806200
  25. ^ a b c NWA World Tag Team Title [San Francisco]”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  26. ^ a b NWA Americas Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  27. ^ 【あの日の馬場さん=1971年12月17日】 ジャイアント馬場記念館
  28. ^ The NWAHW matches fought by Masa Saito in 1971”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  29. ^ a b NWA Beat the Champ Television Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  30. ^ a b NWA Canadian Tag Team Title [Vancouver]”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  31. ^ The ASW matches fought by Masa Saito in 1974”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  32. ^ The ASW matches fought by Masa Saito in 1975”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  33. ^ The PCAC matches fought by Masa Saito in 1976”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  34. ^ a b NWA Florida Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  35. ^ a b NWA United States Tag Team Title [Florida]”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  36. ^ a b Encounters of Wrestlers: Masa Saito”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  37. ^ a b NWA Florida Television Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  38. ^ The CWF matches fought by Masa Saito in 1980”. Wrestlingdata.com. 2024年4月30日閲覧。
  39. ^ The CWF matches fought by Masa Saito in 1981”. Wrestlingdata.com. 2024年4月30日閲覧。
  40. ^ The CCW matches fought by Masa Saito in 1981”. Wrestlingdata.com. 2024年4月30日閲覧。
  41. ^ a b NWA Alabama Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年9月1日閲覧。
  42. ^ a b NWA Southeastern Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年1月21日閲覧。
  43. ^ The WWE matches fought by Masa Saito in 1981”. Wrestlingdata.com. 20224-04-30閲覧。
  44. ^ a b WWF/WWF/WWE World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2024年4月30日閲覧。
  45. ^ a b History of the WWE World Tag Team Championship”. WWE.com. 2014年9月1日閲覧。
  46. ^ The WWE matches fought by Masa Saito in 1982”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  47. ^ WWF TV-Taping at Allentown 1982/12/07”. Wrestlingdata.com. 2014年9月10日閲覧。
  48. ^ The AWA matches fought by Masa Saito in 1983”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  49. ^ a b The AWA matches fought by Masa Saito in 1984”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  50. ^ The AWA matches fought by Masa Saito in 1985”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  51. ^ The AWA matches fought by Masa Saito in 1986”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  52. ^ The AWA matches fought by Masa Saito in 1987”. Wrestlingdata.com. 2014年9月1日閲覧。
  53. ^ NWA Starrcade 1990 "Collision Course"”. Online World of Wrestling. 2021年2月11日閲覧。
  54. ^ ミスター高橋『知らなきゃよかった プロレス界の残念な伝説』宝島社、2018年。ISBN 9784800289216 pp.88-89
  55. ^ News On Brock Lesnar Working House Show In Japan, WWE Stars Sing HBK's Theme Song wrestlinginc.com 2015年5月29日
  56. ^ NWA Florida Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月28日閲覧。
  57. ^ 坂口&長州vsヒロ・マツダ&マサ斎藤 Youtube






固有名詞の分類

日本のプロレスラー 房総ボーイレフト  ビリーケン・キッド  マサ斎藤  真霜拳號  宮本裕向
プロレス・トレーナー ハーリー・レイス  風香  マサ斎藤  グラン浜田  ザ・グレート・カブキ
日本のレスリング選手 宗村宗二  松永共広  マサ斎藤  池田三男  中邑真輔
アマチュアレスリング出身のプロレスラー ボビー・ラシュリー  ボブ・バックランド  マサ斎藤  中邑真輔  スコット・ケーシー
新日本プロレスに所属したプロレスラー 石澤常光  保永昇男  マサ斎藤  グラン浜田  船木誠勝
オリンピックレスリング日本代表選手 宗村宗二  松永共広  マサ斎藤  池田三男  笹本睦
日本プロレスに所属していたレスラー 北沢幹之  木村健悟  マサ斎藤  ザ・グレート・カブキ  ミツ・ヒライ
ジャパンプロレスに所属したプロレスラー 新倉史祐  保永昇男  マサ斎藤  アニマル浜口  キラー・カーン
東京プロレスに所属していたレスラー 豊登道春  北沢幹之  マサ斎藤  アントニオ猪木  大剛鉄之助
日本の実業家 鬼塚喜八郎  速水優  マサ斎藤  織田収  小林宏治

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マサ斎藤」の関連用語

マサ斎藤のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マサ斎藤のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマサ斎藤 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS