ベンゼンスルホン酸 ベンゼンスルホン酸の概要

ベンゼンスルホン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 07:41 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ベンゼンスルホン酸
IUPAC名ベンゼンスルホン酸
別名ベシル酸
分子式C6H6O3S
分子量158.18
CAS登録番号98-11-3
形状無色固体
融点50 °C
SMILESc1ccccc1S(=O)(=O)O

ベンゼンを、発煙硫酸、あるいは濃硫酸スルホン化して合成する。

温水溶液中、ベンゼンスルホン酸を水酸化ナトリウムで中和し、その後冷却すると、プロトンがナトリウムイオンに置き換わったベンゼンスルホン酸ナトリウムの結晶が析出する。

このナトリウム塩、あるいはベンゼンスルホン酸を直接アルカリ融解すると、芳香族求核置換反応が起こる結果、ナトリウムフェノキシドが得られる。これを酸で中和するとフェノールとなる。

ほか、ベンゼンスルホン酸に五酸化二リンを作用させればベンゼンスルホン酸無水物 (C6H5SO2OSO2C6H5)が、ナトリウム塩に五塩化リンを作用させれば塩化ベンゼンスルホニル (C6H5SO2Cl) が、それぞれ得られる。

ベンゼンスルホン酸は、p-トルエンスルホン酸と同様、酸触媒として用いることが可能ではあるが、若干高価であることと、有機溶媒への溶解性に劣ることから、p-トルエンスルホン酸ほどは用いられない。

用途

試薬のほか、医薬品を塩(ベシル酸塩)にする原料として用いられる。

関連項目

外部リンク





「ベンゼンスルホン酸」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ベンゼンスルホン酸」の関連用語

ベンゼンスルホン酸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ベンゼンスルホン酸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのベンゼンスルホン酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS