ヘレン・グーレイ ヘレン・グーレイの概要

ヘレン・グーレイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 14:46 UTC 版)

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  • 注:ヘレン・グーレイとイボンヌ・グーラゴングは、どちらも「コーリー」という姓の男性と結婚したため、結婚後の名前で混同しやすい。イボンヌ・グーラゴングは、1975年にロジャー・コーリー(Roger Cawley)と結婚した。

グーレイは1964年から全豪選手権(当時の名称)に出場し始め、初出場時にいきなりベスト8進出があったが、キャリアの最初期はしばらく伸び悩んでいた。1968年に「オープン化措置」(4大大会にプロテニス選手の出場を解禁すること)が実施された後、グーレイはプロテニス選手に転向する。1969年に「全豪オープン」で5年ぶり2度目のベスト8に入り、1970年全米オープンマーガレット・コートとの準々決勝に進んだ後、グーレイは1971年全仏オープンで女子シングルス・女子ダブルスの2部門に決勝進出を果たした。女子シングルス決勝では、当時20歳のイボンヌ・グーラゴングに 3-6, 5-7 で敗れ、ケリー・ハリス(同じオーストラリアの選手)と組んだ女子ダブルス決勝でも、地元フランスフランソワーズ・デュール&ゲイル・シェリフ組に 4-6, 1-6 で完敗し、ここでは2部門とも準優勝で止まった。この大会をきっかけに、グーレイは世界的な躍進を始める。

1972年、グーレイは初めて全豪オープンの女子シングルス準決勝に勝ち進み、女子ダブルスで初優勝を果たす。パートナーは前年の全仏と同じケリー・ハリスと組み、決勝でカレン・クランツケ&パトリシア・コールマン(ともにオーストラリア)組を 6-0, 6-4 で破って優勝した。1976年の同大会で、グーレイは女子ダブルスでイボンヌ・グーラゴングと組み、4年ぶり2度目の優勝を飾った。そして、彼女にとって公私両面のハイライトとなった1977年が訪れる。1977年の初め、ヘレン・グーレイはリチャード・コーリーと結婚し、2つの姓を併用して「ヘレン・グーレイ・コーリー」と名乗るようになった。

1977年全豪オープンは、年頭の1月開催と年末の12月開催の2度行われた。ヘレン・グーレイ・コーリーは1月開催と12月開催の両方で、女子ダブルスに優勝を飾り、こうして全豪女子ダブルスの優勝回数を「4勝」に伸ばした。この年は全仏オープンウィンブルドンでも、女子ダブルスで活躍する。全仏オープンではレイニ・フォックス(アメリカ)と組み、6年ぶり2度目の女子ダブルス決勝に進んだが、レジナ・マルシコワチェコスロバキア)&パム・ティーガーデン(アメリカ)組に 7-5, 4-6, 2-6 の逆転で敗れ、2度目の準優勝になる。ウィンブルドンではジョアン・ラッセル(アメリカ)と組み、マルチナ・ナブラチロワ&ベティ・ストーブ組を 6-3, 6-3 のストレートで下して初優勝を飾った。そして、本年度2度目の開催となった12月開催全豪オープンにおいて、ヘレン・グーレイ・コーリーは初めての女子シングルス決勝戦に駒を進める。対戦相手のイボンヌ・グーラゴング・コーリーは、出産からの復帰戦であった。グーレイはグーラゴングに 3-6, 0-6 で完敗し、6年前の全仏オープンに続いて、またもやグーラゴングにシングルス優勝を阻まれた。女子ダブルス決勝は雨天のため試合を実施できず、グーレイ&グーラゴング組と、ケリー・レイド&モナ・ゲラント(アメリカ)の両組優勝(引き分け)になった。1980年全豪オープンの1回戦敗退を最後に、ヘレン・グーレイ・コーリーは33歳で現役を引退した。




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