フジスタッフホールディングス 傘下企業の偽装請負

フジスタッフホールディングス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 00:09 UTC 版)

傘下企業の偽装請負

フジスタッフホールディングスの完全子会社である業務請負会社のアイラインは、キヤノン宇都宮工場にて偽装請負を行なっている。雇用主はアイラインであるにもかかわらず労働者はキヤノンの正社員より教育を受けていた。当初は請負契約であったものが、2005年5月に労働者派遣契約に変更し、2006年5月に請負契約に変更するといった、雇用形態の変更が複数回行われた。2006年秋に本偽装請負に対して労働局が指導を行なった。

2007年2月にキヤノンユニオン宇都宮支部長が衆議院予算委員会公聴会に招かれ、本偽装請負について意見を述べている[3] [4] [5] [6]

傘下企業の「協力会費」の天引き

フジスタッフホールディングス完全子会社の業務請負会社アイラインの労働者は「協力会費」名目で不透明な天引きを受けていると主張し、同社への指導を求め労働基準監督署に申告を行なっている。労働者側は「協力会費」は強制的に徴収されていたと主張している。

一方アイライン側は、「協力会費」の支払いは任意と主張し、廃止や返金を否定している。「協力会費」の天引きは請負・派遣労働者から月額300円、日雇い労働者から派遣1回ごとに120円となっており、その総額は2007年時点で年間約8000万円となっている。同様の天引きはグッドウィルフルキャスト日雇い派遣で明らかになっており、厚生労働省が一斉指導を行なっている[7]

関連項目

外部リンク


  1. ^ 経営統合当時の東京本社は、千代田区に所在していたが、2009年12月1日に移転。
  2. ^ a b フジスタッフホールディングスとは コトバンク
  3. ^ 『偽装請負労働が製造業で横行』朝日新聞 2006年7月31日
  4. ^ 『偽装請負への思い、国会で訴えへ キヤノン工場の男性』朝日新聞 2007年2月21日
  5. ^ 『キヤノン請負労働者 生身の人間。正社員と同じ賃金を』朝日新聞 2007年2月22日
  6. ^ 『抜け殻正社員:派遣・請負依存経営のツケ』日経ビジネス 2007年4月2日号
  7. ^ 『「偽装請負」でも天引き 労働者が申告「協力会費」名目で』朝日新聞夕刊14面 2007年7月13日


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