フィリップ・ダルトワ (1358-1397) フィリップ・ダルトワ (1358-1397)の概要

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フィリップ・ダルトワ (1358-1397)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 08:02 UTC 版)

フィリップ・ダルトワ
Philippe d'Artois
ウー伯
フランス王国大元帥フィリップ・ダルトワ、ジャン=バティスト・モゼス(Jean-Baptiste Mauzaisse)画、1835年
在位 1387年 - 1397年

出生 1358年
死去 1397年6月18日
オスマン帝国ミハルッチュク英語版
配偶者 マリー・ド・ベリー
子女 シャルル
フィリップ
ボンヌ
カトリーヌ
家名 アルトワ家
父親 ウー伯ジャン・ダルトワ
母親 イザベル・ド・ムラン
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生涯

1383年、イングランド軍に占拠された町ブルブール英語版を奪取した。その後、エルサレムへの巡礼に赴くが、その地でエジプトのスルタンの捕虜となる。ブシコー元帥英語版ヴェネツィア共和国政府の仲介により、釈放された。1390年、チュニジアブルボン公ルイ2世の指揮するマーディア十字軍に参加した。

1392年1月28日にパリにおいて、ベリー公ジャンの娘でオーヴェルニュ公領ドイツ語版の女子相続人であるマリーと結婚した。シャルル6世王の従妹で資産家のマリーとの結婚はフィリップの宮廷における地位を高めた。同年、オリヴィエ・ド・クリッソンの失脚に伴ってフランス大元帥に抜擢された[2]のも、義父と妻の影響力の大きさゆえであったとされている。

1396年、ハンガリージギスムント(のち神聖ローマ皇帝)およびヌヴェールジャン・サン・プール(のちブルゴーニュ公)を指揮官とする対オスマン帝国の遠征軍に多くのハンガリー人、フランス人貴族と一緒に参加した。遠征軍はニコポリスの戦いで壊滅状態となり、フィリップは他の大勢のキリスト教徒と一緒にトルコ人の捕虜となった[2]

フィリップは身代金を払って釈放を待っている間に、ミハルッチュク英語版の監獄で獄死した。解放予定日の9日前のことであった。妻のマリーは1400年、ブルボン公ジャン1世と再婚した。

子女

妻マリーとの間に4人の子女をもうけた。

  • シャルル(1394年 - 1472年) - ウー伯
  • フィリップ(1395年 - 1397年)
  • ボンヌ(1396年 - 1445年) - 1413年にヌヴェール伯フィリップと結婚、1422年にブルゴーニュ公フィリップ・ル・ボンと再婚
  • カトリーヌ(1397年 - 1420年) - 1416年、カロンシー領主ジャン・ド・ブルボン(ラ・マルシュ伯ジャン1世の三男)と結婚

参考文献

  • バーバラ・W・タックマン、徳永守儀 訳 『遠い鏡』 朝日出版社、2013年

外部リンク

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先代:
ロベール4世
ウー伯
1387年 - 1397年
次代:
シャルル

  1. ^ Miroslav Marek (2004年4月13日). “Philippe d'Artois, Cte d'Eu(capet18:E3.)”. genealogy.euweb.. 2012年10月21日閲覧。
  2. ^ a b タックマン、p. 617、注95


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