ピンボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 13:09 UTC 版)
コンピュータゲーム
前述の「ポン」がピンボールの一種であると考えられたこともあり、ピンボールをコンピュータ上で実現しようとする試みは、コンピュータゲームの歴史の重要な一面を形成している。1983年には早くも自分で任意のピンポール台をデザインできる『ピンボール・コンストラクション・セット』がApple IIでリリースされた。
コンピュータ上でしか表現できないギミックや、アクションゲームの要素を取り入れたものもあるが、90年代半ばからはコンピュータ性能の向上に伴い、実機の感触に近づいたようなピンボールゲームが増えており、アメリカでは実機のシミュレーターも多数リリースされている。しかし、プレイした人が一番多いコンピュータピンボールはMicrosoft Windowsに付属していた『Space Cadet』と言われている。
ピンボールゲームを作っている日本のソフトウェアメーカーでは、主に米国PCゲーム界で評判の高かったリトルウイングや、セガサターンのデジタルピンボール・シリーズでブレイクしたKAZeなどがある。
2007年には、ピンボール筐体をそのまま使用して盤面をフルスケールのLCDモニタにした『UltraPin』がリリースされた。
- 単独項目のあるゲームはCategory:コンピュータピンボールを参照。
ピンボールが登場する作品
- 映画
- トミー(1976年) - エルトン・ジョンがピンボールの魔術師役で出演、自らも楽曲「ピンボールの魔術師」(原題「Pinball Wizard」)を歌っている。
- プリティギャンブラー(原題「TILT」、主演ブルック・シールズ、1979年) - 不良少女がピンボールの名人に挑戦する青春映画。
- ザ・カンニング IQ=0(1980年) - 過激に筐体を揺らして、台の裏の席で食事をしていた客を激怒させるシーンがある。
- 評決(1982年)
- ロッキー3(1982年) - ロッキーをモチーフにしたピンボール筐体の前で、ロッキー自身がトレーニング (?) しているシーンがある。
- SF新世紀レンズマン(映画、1984年) - DJビルの自宅に未来型のピンボールが置いてある。
- 告発の行方(原題「The Accused」、主演ジョディ・フォスター、1988年) - アメリカ映画。女性がピンボール台の上でレイプされるシーンがある。
- メジャーリーグ2(1994年) - メジャーで成功してセレブになったリッキー・ボーンの自宅にピンボールが置いてある。
- コップランド(1997年)
- 小説
- ピンボール・マシン(ウィリアム・ハリスン著、1975年)
- 1973年のピンボール(村上春樹著 、1980年) - バーに置いてある3フリッパーの架空のピンボール『スペースシップ』の他に、ピンボール・コレクターが収蔵している大量のピンボール筐体が登場する。なお著者の村上春樹は一時期個人でピンボールマシンを所有していた[10]。
- 音楽
- テレビコマーシャル
- 漫画
- その他
- セサミストリート(テレビ番組) - ピンボールの盤上を用いて数を楽しく学ぶアニメーションがある(その一例(公式アカウント))。w:Pinball Number Countも参照。
- 刑事コロンボ - 策謀の結末 (原題 "The Conspirators")にてコロンボの登場時にコロンボ自身がピンボールで遊んでいるシーンで始まる。その後、IRA活動家のジョー・デヴリンとピンボールをやりあうシーンがある。
- ^ a b c d “開拓者たちの時代”. 一般社団法人日本アミューズメント産業協会. 2020年4月21日閲覧。
- ^ a b 赤木真澄『それは『ポン』から始まった』アミューズメント通信社。ISBN 4-9902512-0-2 C3076。
- ^ “Pinball News article on Big Bang Bar”. Pinballnews.com. 2012年10月27日閲覧。
- ^ “Pinball News article on Big Bang Bar update”. Pinballnews.com. 2012年10月27日閲覧。
- ^ “Spain's Marsaplay Introduces Pinball Machine That Unites Classic And Modern Features - Articles - Vending Times”. www.vendingtimes.com. 2010年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月5日閲覧。
- ^ Plante, Chris (2013年2月28日). “No Place like Jersey: Inside the factory of the wizard of pinball”. Polygon. 2013年11月26日閲覧。
- ^ “PinballDays -2017年のピンボール- 第二部 アメリカの文化を色濃く残す街並みが築いた聖地”. AUTOMATON (2017年4月12日18時0分). 2023年9月9日閲覧。
- ^ “消えつつあるピンボールを救うべく開発された新たなピンボールマシン”. GIGAZINE (2013年1月18日13時0分38秒). 2018年4月18日閲覧。
- ^ a b “Pinball Days -2017年のピンボール- 最終部 -ピンボールの本場、アメリカに存在する殿堂のこれまでとこれから- 後編”. AUTOMATON (2017年5月30日18時0分). 2023年9月9日閲覧。
- ^ ピンボール・グラフィティ:月刊Beep 日本ソフトバンク ISBN 4-89052-064-3 C0076
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