ハマトラ (アニメ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 07:51 UTC 版)
登場人物
- 声はアニメ版・ゲーム版、演は舞台版のキャスト。
- 「」内はアニメ版での、〈〉内は漫画版でのミニマムの名称。
ハマトラ探偵事務所
横浜で活動している探偵。元々はナイスとはじめの二人で、寂れたビルの屋上にあった物置小屋のような所を使って営んでいたが、学園からの要請で事務所を「カフェノーウェア」へと移し、テーブル一つを間借りして探偵事務所替わりとしている。上記の物置小屋はハマトラ3人の住居になっている。
ハマトラとは「横浜(ハマ)のトラブルシューター」を略したもの。
- ナイス
- 声 - 逢坂良太、小林由美子(幼少期) / 演 - 高橋健介
- 本作の主人公で皮肉屋の少年。コンセプトは「天然で天才」。横浜で「ハマトラ探偵事務所」を営んでいる。
- ファクルタース学園に所属していたが高等部で中退したものの、その時点での総合偏差値は91であり学園歴代1位の成績保持者。その変わった名前をよく人にバカにされるが、本人はこの名前を気に入っている。
- 「ーーなくね?」「ーーじゃね?」といったような言い回しを多用する。
- 法や規律、常識に縛られるのを嫌がり、自分の信念に準じて行動するために探偵をやっている。普段は無邪気かつ適当な少年で、綺麗な女性に目がないスケベな性格。能天気だが探偵としての洞察力や観察力は天性で、誰も視野に入れていない着眼点から解決に導いてしまう。自信に満ち溢れており自らが決めたことは絶対に曲げず、誰に対しても遠慮がない。
- 「本気の依頼を受けたい」という理由から"自分勝手な依頼"を断り、ファクルタース関連の依頼も突っぱねるなど依頼をより好みし、万年金欠状態で食べ物を買おうとしても代金が足りなかったり、カフェノーウェアでのテーブルの借用代や飲食のツケが溜まりに溜まっているなどギリギリの生活を送っている。
- 相棒のムラサキには全幅の信頼を寄せていて、彼の援護を前提に行動することも多い。
- 彼のいた実験施設でスキルを探していたところ監禁されていたはじめに出逢い、彼女に一目惚れした。それ故か何かと彼女を甘やかす態度が目立ち、他の者への対応とはかなり違う。
- 初速の5メートルの間のみ、音と同じ速さで動くことが出来る「音速のミニマム」〈霊長類最速の一歩(キャノンボール)〉を持つ。指を鳴らすことで発動するが、アニメ版では首にかけたヘッドホンを頭に装着してから指を鳴らして発動する。後に、漫画版終盤の事件でミニマムの使用に制限が付いてしまい、ヘッドホンを装着するのはその制限解除のトリガーである事が明かされた。
- 移動範囲が限られているものの、テリトリー内ならばほぼ瞬間移動に近い瞬発力を発揮し、相手がどんなミニマムを持っていたとしても5m以内ならば発動前にその力を完全に封じることができるため、ムラサキは彼のミニマムを「ミニマムキラー」と称した。一方で、連続使用をすると心臓への負担が大きいため、使用回数が限られるという短所を持つ。その上、副作用が出た場合はその場から動けなくなってしまう。
- はじめを施設から連れ出した時、追っ手に撃たれ瀕死の重傷を負うが、モラルの手によりスキルの心臓を移植され一命をとりとめた。その影響でスキルのミニマムである「エゴのミニマム」と彼の残留思念がその身に宿っている。
- ムラサキ
- 声 - 羽多野渉 / 演 - 黒藤結軌
- 本作の狂言回しでナイスと探偵コンビを組むクールな相棒の苦労人。
- ファクルタース学園を歴代2位の成績で卒業した。卒業時点での総合偏差値は82。卒業した後も学園に所属していたが、学園の関係者が起こした事件を機に考え方を改め、学園を正式に辞めた。
- 合理的に考える自分と理想でありたい自分の狭間で感情が揺れ動いている。真面目なクールガイだが、それ故に曲者揃いのナイスたちに振り回されることもしばしば。
- 自らの弱さと向き合えない人間を嫌悪しており、そういった人間を見ると同情と苛立ちを露わにする。
- ファクルタース学園の出身ではあるが、ナイスたちとは異なる支部に在籍していたため、在学中は彼らのことを知らなかった。ナイスに出会うまでは常にトップで負け知らずだったが、彼との出会いによりプライドを傷付けられる。
- 彼の才能に嫉妬しているが、今の自分では届かないと自覚もしているためその感情を表に出すことは少ない。そのため彼のことを越えるべき高い壁として目標にしており、同時に良きパートナーとして認めている。
- ナイスとはじめは全くやる気が無いため家事を全て押し付けられており、その待遇はあまりの不憫さにバースデイがもらい泣きするほどである。しかし、時々空を眺めることで家事に追われる毎日を忘れることができるらしい。
- ミニマムは、常人離れしたパワーを発揮する「偉力のミニマム」〈俺達に明日はない(オール・オア・ナッシング)〉。 眼鏡を外すと発動する。漫画開始時点では握力だけを強化する能力だったが、アニメ版では垂直のダストシュートを強引に駆け上がるなど、全身の身体能力を強化している。副作用が出ている者の中では特に症状が酷く、ミニマムを使用してからしばらく経っても手の震えが止まらなくなっていた。
- アニメ開始の1年前の物語である漫画版ではファクルタース学園に所属しており、「ナイスを学園に連れ戻す」という任務を受け、成り行きでナイスと行動を共にする。当時はプライドが高く短気な性格となっている。
- はじめ
- 声 - 加藤英美里 / 演 - 高橋紗妃(「-CROSSING TIME-」のみ)
- 本作のヒロインでナイスの探偵助手。サンバイザーとグローブを着用し、パーカーに短パンと全体的にボーイッシュな印象を与える装いの小柄な少女。
- 性格はドライで無頓着、自分から喋ることは少ない。また常に無表情で、どんな時でも泰然とした態度を崩さない。大喰らいで、登場時には大抵何かを食べている。ハンバーガーとカレーライスが大好きでハッカが苦手。
- ムラサキが正式にハマトラに加わってからは依頼の手伝いをすることが減っており、アニメ版開始時点では既にマスコット的な存在になっている。もっぱらカフェ・ノーウェアで何かを食べているが、全てナイスのツケで注文しているため、テーブルの借用代も含めて借金が笑えない額になっている。
- 大量の孤児が被験者とした「後発ミニマムホルダー実験」の実験施設に監禁されていた過去を持ち、同時にその実験で初の成功例。当時は「success No.01(サクセスナンバーゼロイチ)」と呼ばれていた。
- "はじめ"という名前はナイスが「success No.01」は名前っぽくないという理由で、No.01から連想してはじめちゃんと呼んだのが始まり。その際ナイスが目の前で死に掛けたことによりミニマムが暴走し、そのショックで記憶を失くすも、ナイスから貰った「はじめ」という名前だけは覚えていた。
- かなりの怪力の持ち主でありハマトラの切り込み隊長。大人二人を瞬殺し、単身マフィアのアジトに乗り込み、ボスの部屋に至るまでの警備の組員を一人で全滅させるほどの実力を持ち、食べ物が絡むと本気のスリーを圧倒できるほどの強さを見せる。
- 所有するミニマムは、他者のミニマムを無効化する「虚無のミニマム」。自身の「絶望」をトリガーに発動し、発動時には瞳が赤く光る。紫色の光を周囲に放ち、その範囲内のミニマム能力を消し去ることができる。微弱ながらも常に発動しており、それがナイスらの副作用の原因となっている。本質的には人間が持つ自我(エゴ)を消し去る力で、スキルの持つ「エゴのミニマム」とは対をなすミニマムであり、お互いに打ち消し合う性質を持つ。
- 「虚無のミニマム」によって自我(エゴ)を消された者は、アートにミニマムを抜かれた者と非常によく似た症状が発症し、無気力で覇気のない姿となってしまう。
その他の主要人物
- アート
- 声 - 神谷浩史、小清水亜美(幼少期) / 演 - 栩原楽人
- 21歳にして階級は警視のエリート警察官。ナイスとハニーの「ファクルタース学園」時代からの旧友。物事や言葉遣いが穏やかだが、強い正義感の持ち主で努力家。甘党でコーヒーには大量の砂糖を入れる。本作の裏主人公というべき存在で、『Re:』の事件の首謀者。
- ファクルタース学園出身だが、学園歴史上で唯一ミニマムが覚醒しなかった卒業生である。能力が無い弱者であることにコンプレックスを持ち、それを補おうと優秀な頭脳と必死な努力で今の地位に着いた秀才。
- ミニマムホルダーたちの脳髄を狙った「連続猟奇殺人」を単身で躍起になって追う様子をナイスやスリーたちに懸念されるが、彼らの心配も虚しく、墓地で遭遇したモラルに射殺される。
- しかし、直後にミニマムが覚醒したことで蘇生。同時に欠損していた「自分が弟・スキルを殺した記憶」が蘇り、彼の罪たるミニマム全てを根絶すべく暗躍を開始した。
- ミニマムは、身体にいかなる怪我を負っても無傷の状態に戻る「再生のミニマム」。発動条件が彼の心臓にあるミニマムを司る中枢神経を損傷することだったため、その発動条件や「中枢神経は本来脳にあるもの」という常識から、本人さえも長らく知らないままだった。この力は先天的なものではなく、スキルが死の間際に願った「兄に生きていて欲しい」というエゴ(願望)が具現化した結果である。また、モラルの遺産である後発ミニマムホルダーの技術を使い、奪った他人のミニマムを使うこともできる。自身のミニマムで肉体の状態をリセットすることで多重保持の負担を軽減しているが、一度リセットするとそれまで体に取り込んでいたミニマムが使えなくなるというデメリットも存在する。
- レシオ
- 声 - 中村悠一、小林沙苗(幼少期) / 演 - 髙﨑俊吾
- 便利屋家業を手伝う頼れる医者。横浜で医師を営む傍ら、バースデイの便利屋家業を手伝っている。ファクルタース学園でナイスらと同じクラスに在籍していたが、バースデイの後を追って自主退学した。
- 几帳面且つ潔癖症で、バースデイのずぼらな性格に頭を悩ませているが、彼のことを気遣っている。
- ミニマムは、右眼で見た物の状態を詳しく見通す「透視のミニマム」〈真実と事実を見抜く眼(ユージュアルサスペクツ)〉。右眼の眼帯を外して発動し、発動中はレントゲンやサーモグラフィのような特殊な視界に切り替わる。ミニマム使用の副作用で一時的な身体の異常発熱に襲われた。
- 両腕には火炎放射器を内蔵したガントレットを装備し、自身のミニマムと併用した近接格闘術を得意とする。医者としての性分なのか、その際には律儀に相手へウィークポイントを教える癖がある。
- 幼少時代、自分のミニマムで高齢者の死期を予見することができ、その力に気付いた周囲から不吉な存在だと忌み嫌われていた。そんな時に学校で出会ったバースデイにも不治の病を察知して死を予言するが、それに抗い生還した彼に「(忌み嫌われていた)自分を殺してくれた恩人」と恩義を感じている。そんな彼を救うため、仕事の傍らマオを介して、どんな病も治すことができる「治癒のミニマムホルダー」を探している。
- バースデイ
- 声 - 福山潤、渡辺明乃(幼少期) / 演 - 大島崚
- 横浜で便利屋家業を自ら営む青年。ファクルタース学園でナイスと同じクラスに在籍していたが、幼少期から不治の病に蝕まれており、その病が人材として支障を来すと判断され、学園からの指示で自主退学している。
- 一見すると飄々としており少しチャラい印象を与えるが、その外見や言動とは裏腹に曲がったことが大嫌いな、筋の通った性格をしている。
- 病気は幼少時代に手術をして一命をとりとめたものの、現在でも完治せずに潜伏した状態であり、再発すれば命に関わるらしい。そのため、「生への執着」が強く、便利屋以外にも思い付きで様々なことに挑戦している。
- ミニマムは、全身から放電を行う「電撃のミニマム」〈死と電撃(ジャンク)〉。スタンガンを口に咥えて発動する。副作用によってミニマム使用後に電気を過剰に欲する症状が出るようになった。
- ハニー
- 声 - 喜多村英梨
- 要人限定のボディーガードを経営する天才少女科学者。ドイツ系アメリカ人のハーフの巨乳美少女。互い違いのツインテールをしている。解析完了時に言う「げっちゅ」が決め台詞。常に愛用の自作スクリプト「マイティ」をインストールした端末を持ち歩いている。頭脳派だが性格は勝気で行動力があり、どちらかと言うとサディスト。その一方、繊細な一面を見せることもある。
- ミニマムは「解析のミニマム」〈超美少女天才研究者の憂鬱(ビューティフルマインド)〉。チョコレートを口にすると発動する。「マイティ」が集めた街一帯の情報を集約し、それを解読して特定の場所で「10分後に発生する未来」を予見することができる。この「マイティ」が出したデータは、解析のミニマムを持つ彼女でなければ解読することが不可能。ただし、予知するには特定の場所を指定する必要があり、例えば「町全体」と広範囲で行うと、時間と手間がかかってしまう。また、予見する情景は閲覧するまで不明なので、それが本人にとって生理的に不快なもので無いかどうかも判断できないというメンタル面での弱点もある。副作用は「能力使用後の短時間の間人格が幼児退行する」。ミニマム機関医療科顧問でもある父・ドクトル(声 - 宝亀克寿)に要人暗殺のミニマムとして利用されそうになったため、彼のことを嫌っている。
- スリー
- 声 - 村瀬克輝
- ハニーの護衛として行動を共にする、獅子のような顔をした大男。元は軍人で、ファクルタース学園でアートの師として武術を指南していたこともある。
- 厳めしい外見に反して中身は紳士的で、任務中にも漫画に没頭しているなどずれてるところもある。また、仕事とは別に自分が設立した孤児院の理事を務め、戦争孤児となった自分が殺した人々の子息を保護している。いずれは成長した彼らに自分が殺されることで、自身の罪を断罪しようと考えていたが、ハニーに考えを改めさせられ、その意思もなくなった。
- 嘗ては紛争地帯を駆ける傭兵で、目に写る敵全てを殲滅する残虐性から「ブラッディビースト」と恐れられていた。しかし、同時に無垢な子どもたちを愛する情があり、現地の少年少女たちと心を通わせていたが、敵の爆弾に巻き込まれて見殺しにしてしまった過去を持つ。その戦場から帰還した直後の自暴自棄の状態でミニマム研究の被検体として能力が開花したことが明かされ、ハニーから「異例の年齢で発動した」と語られている。
- ミニマムは、外見がより獣じみた姿になって身体能力を強化する「獣化のミニマム」。神父のように、手にした聖書らしき本の一節を読み上げると発動する。
- コネコ
- 声 - 安野希世乃 / 演 - 酒井蘭(「-CROSSING TIME-」のみ)
- ハマトラ探偵事務所の仲介役である、元気でしっかり者の少女。カフェノーウェアのオーナーでウェイトレスもしている。名前の通り猫のような尾を臀部から生やしており、本人の気分に反応して自由に動く。マオにも負けない守銭奴で、遠征依頼をハマトラが受けた際は、依頼主から支給された交通費を使わずセオ達の修学旅行に同行することで交通費分儲けるという手法をナイスらに吹き込んだ。
- 元は実験のためにミニマム機関に囚われていた孤児の1人だったが、マスターの離反の際に「ウェイトレスが要る」と言って連れ出された。
- マスター
- 声 - 斧アツシ
- カフェノーウェアでマスターをしているスキンヘッドで色黒の大男。本名は不明。
- 店を汚されることを何よりも嫌っており、店内で好き勝手するハマトラやその他の面々にはほとほと困り果てている。
- 元はミニマム機関の人間であり、研究員としてモラルやドクトルと共にはじめの実験に参加していたが、その実験で機関のやり方に反抗、自らの権限や立場と引き換えにはじめの自由とその世話役を勝ち取り、当時実験の被験者として監禁されていたコネコも連れて機関を抜け、カフェノーウェアを開いた。機関にいた頃は髪が生えていたが、機関を抜けたことを機にスキンヘッドにした。
- コネコと共にはじめやナイスらを見守っており、極力介入しないようにしているが、問題が大きい場合は相応の対応を取って事態の収集を図る。
- セオ、レイ
- 声 - 岡本信彦、大橋彩香
- 失踪した恩師北沢(声 - 佐藤拓也)の捜索を「ハマトラ」に依頼しに来た高校生。事件解決後もハマトラやカフェノーウェアの他のメンツとも親しくしている。お互い幼馴染の関係であり仲がいい。セオは明るい性格の少年で、第1期では自ら通う高校に潜入したナイスとムラサキをそれぞれ「ナイス君」、「ムラサキ先生」と呼んでいたが、『Re:』では呼び捨てにしている。レイはなかなかの美少女だが辛辣な言動が目立つ毒舌家で、よくセオを振り回している。
- ガスケ
- 声 - 秋元羊介 / 演 - 金井祐介
- アートとコンビを組むベテラン刑事。立場上は彼の部下だが、長い人生経験から先生のように思われており、対等に接している。
- 『Re:』において、ミニマムホルダー収容施設を襲撃したフリーマムに一人で立ち向かうが、彼らのミニマムによる攻撃を受けて死亡する。
- マオ
- 声 - 江口拓也 / 演 - 田中稔彦(「-CROSSING TIME-」のみ)
- 中華街の裏路地に居座る情報屋。ナイスが情報を頼るものの、守銭奴であり、金欠な彼に手厳しい。
- モラル
- 声 - 小野友樹 / 演 - 五十嵐啓輔
- ファクルタース学園でミニマムの研究に携わっていた、長い白髪の美青年。巷で多発している「後発ミニマムホルダー事件」を引き起こしている謎の人物で、『THE ANIMATION』の事件の黒幕。採取したミニマムたちの脳髄をコレクションにしているサイコパス。ナイスによると曖昧な理由で、学園の職を辞任したらしい。
- 学園在籍時のナイスを目にした際、ナイスを一方的に「最強である事での孤独感」と感じていた。その為、後発ミニマムを仕立てあげて「最強のミニマム」を作り出し、ナイスと釣り合う存在を生み出そうと画策する。
- 自分の顔に触れることで他人に擬態する「変身のミニマム」を持つミニマムホルダーだが、後に警察から盗んだミニマムの脳髄から「零式のミニマム」を得る。半径10メートル以内の自分の位置を自由に変えるというワープ能力で、発動速度もナイスを上回るが、複数のミニマムを持つことは理論上不可能であり、最終的に肉体が限界を迎え、アートに射殺された。
- モモカ
- 声 - 緒方恵美
- 表向きは生花店の店員だが、高レベルのハッカーとして暗躍する。その技術を活かし、モラルの助手として、モラルの野望に協力したが、最終話でガスケに踏み込まれ逮捕された。
- 『Re:』で最恐という名であらゆる方面から悪事を行っていた事が明かされ、アートやフリーマムに資金援助などもしている(また、アートに「モラルのスポンサーをしていた」と語っている)。
- 本来の服装は、赤い帽子に赤いドレスを着用しており、この姿でいる際は下着を一切着用していない。『Re:』にて左目の周りに火傷の痕がある事が明かされ、化粧でその痕を隠していた。
- 収容施設襲撃のおりアートの手引きで脱獄し、その後は彼らと行動を共にしている。はじめの精神を揺さぶるために彼女を攫い、かつて同じ実験の被験者となった少年少女らと戦わせた。
- アートによって世界が変わっても自分だけが変わらない事を自問自答していたが、やがて「自分自身が何もない空っぽ、内心が虚無的であるため変わりようがない」と気づき、「つまらない」と言い放ち観覧車の中で花束に隠し持っていた銃で自殺した。
- スキル
- 声 - 渕上舞
- アートの弟で、作中では既に故人。
- ミニマムに恵まれず苦しむ兄を思いやる優しい少年だったが、自身のミニマム覚醒が原因で、能力の効率的運用のため身体を機械に繋がれた挙句、実験に参加させられていた多くの子供たちを怪物に変えてしまったことから生きることに絶望し、アートに自分を殺すよう願い、彼の手で命を絶たれた。
- しかし、その心臓はモラルの手で瀕死だったナイスに移植されており、最終決戦ではナイスやはじめ、そしてアートの前に幻影として現れた。
- 彼の持つ「エゴのミニマム」はエゴ、つまり人の願望を増幅させることで他者をミニマムホルダーとして覚醒させるという規格外の力だが、ミニマムの素養の無い者が力を受けるとアウトサイダーと呼ばれる異形の生物に変貌してしまうという欠点も持つ。発動時は金色の光を周囲に拡散させ、その範囲内に力を及ぼす。本来のミニマム発動のトリガーは「希望」。
- 彼の心臓を移植されたナイスがこのミニマムを受け継いでいることから、このミニマムの中枢は心臓に存在する模様。
- チユウ
- 声 - ayami
- イラストレーター。レシオとバースデイの同級生。共感覚の持ち主で、自分の気持ちや相手に伝えたいことを色の名前だけで表現する癖がある。
- ミニマムホルダー暴動事件では一般市民の暴行を受け入院するが、傷が癒えた後行方をくらまし、「フリーマム」に身を寄せた。レシオ同様に「治癒のミニマムホルダー」を探している。
- ミニマムは、自分や接触している物を見えなくする「透過のミニマム」。
- 石神 俊一(いしがみ しゅんいち)
- 声 - 竹内良太
- ミニマムホルダーを管理しようとするファクルタース学園に反発する団体「フリーマム」の代表兼リーダー。
- 水や血液といった液体を超高温に至るまで沸騰させるミニマムを持つ。能力発動のトリガーは「自分の血を両目元に塗る」。
- 後にアートと手を組み、アートに「フリーマム」の代表兼リーダーを任せ、自身は「フリーマム」の代表補佐になる。彼のカリスマ性を利用して横浜にミニマムホルダー特区を作り、そこを統べる「箱庭の王」にならんとするが、初めからアートから「キモい」と思われており、アートから計画を阻止された上に一蹴され、ミニマムを奪われるまでもなくアートに射殺された。
漫画版の登場人物
この節の加筆が望まれています。 |
- ユミ
- 「ハマトラ探偵事務所」に訪れた女性。内向的な性格で、本人に自覚はないがかなりのダイナマイトボディの持ち主。そのためストーカーが絶えず、「ハマトラ探偵事務所」の常連。
- ノビカワ
- 声 - 川辺俊介
- 美容師の男性。身体の箇所を伸ばすミニマムを持ち、舌をマスク替わりにすることもできる。ユミが住むマンションの真上の部屋に住んでおり、陰でユミを付け狙っていたが、ナイスとムラサキに犯行を暴かれ、ナイスのミニマムで制裁された。アニメでも、第1期終盤の脱獄囚に交じって人を襲っている姿が確認できる。
- ヒビキ
- 喉から超高音を発する野良ミニマムホルダー。仲間の聴覚に特化したミニマムホルダーと共に大量殺人を企てたが、自分の叫び声を上回る爆発音でかき消され、呆然としている隙にナイスの一撃を受け敗れた。
- アニメ版ではモラルに拉致されており、その命と引き換えに大勢の人々の聴力を奪う仕掛けに組み込まれていたが、ナイスたちにより阻止された。
- アカツキ シズク
- ミニマムホルダーの少女。
- 右手で掴んだ物を爆破することができるミニマム〈爆弾少女(ファイアスターター)〉を持つ。その能力から「探知機に引っかからない爆弾」として、裏組織や政府機関にその存在を狙われており、姉のサユリの手で横浜最大のマフィア「ゲートファミリー」に預けられた。しかし、そこでも能力を利用されることになった上、能力酷使によって身体もボロボロになってしまう。サユリの依頼を受けたハマトラの手により救出され、さらに政府・マフィア両方の目前で偽装自殺を行うことで追手を振り切ることに成功する。その3ヶ月後、身を隠すため姉とともに海外に旅立った。
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