ハマトラ (アニメ) 概要

ハマトラ (アニメ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 07:51 UTC 版)

概要

2013年10月3日、『週刊ヤングジャンプ』にてプロジェクト始動が発表された。内容は「ミニマムホルダー」と呼ばれる特殊能力者を巡るストーリーが展開する。『閃乱カグラ』シリーズや『428 〜封鎖された渋谷で〜』で脚本を手掛けた北島行徳がプロジェクト構成、『Persona4 the ANIMATION』や『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation』等の作品を手がけてきた岸誠二が総監督[注 1] を務める[1]。また、総監督の岸が監督を務めた『DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION』制作班が独立して設立した新会社「NAZ」が、アニメーション制作[注 2] を担当する[1]

ストーリー

2014年の横浜ミニマムという超常的な能力を持ったミニマムホルダーであるナイスムラサキのコンビ「ハマトラ」はカフェ・ノーウェアを拠点に探偵業を営み、ミニマムを使って普通では解決できないような事件を解決していた。ある日、そこへ寄せられた依頼がハマトラの旧友で警察官のアートの担当する事件と繋がっており、彼からミニマムホルダーだけを狙った連続猟奇殺人事件について告げられる。犠牲者が増えるにつれ、後発ミニマムホルダーの存在が明らかになり、その背後にいるモラルという研究者にいきつくが、知略とミニマムによって証拠を一切残さない彼により、アートは暗殺されてしまう。一般人の間でもミニマムの噂が広がりつつある中、横浜で後発ミニマムホルダーが暴れ出し、ミニマムについて世間が知るところになる。ミニマム差別が横行し混沌を極める横浜で、ナイスは一連の事件の犯人であるモラルにたどり着く。モラルと戦うナイスの前に死んだはずのアートが現れ、モラルを射殺することでこの事件は幕を閉じる。

Re:␣ ハマトラ」はその3ヶ月後が舞台となる。事件でのナイスの活躍が大々的に報じられたことで、暴動は沈静化し、ミニマム差別も鳴りを潜めた。依頼や事件を解決するカフェ・ノーウェアの面々にミニマムの副作用が現れ始める。一方で再生のミニマムに目覚めたアートは警察を離れミニマムホルダーを襲撃しモラルの研究を利用し能力を奪い始める。そんなアートと、野良ミニマムホルダーの自由を獲得するために活動を激化するフリーマムと名乗る集団が協力関係になる。アートを単独で追っていたアートの元相棒・ガスケがフリーマムの手により殺害され、ナイスが闇雲にアートを探す中、アートがムラサキに接触しナイスを殺すと宣言する。そんな中、フリーマムにはじめが誘拐され、はじめは周囲のミニマムホルダーの副作用がミニマムを消し去るはじめのミニマム能力によるものだと知る。国は凶悪化するミニマム犯罪に規制を強くしようとするが、フリーマムは横浜に日本中のミニマムホルダーを集め、ミニマムホルダーだけの特区を作るために占拠する。要求を受け入れさせるために一般人の虐殺を始めるフリーマム。カフェ・ノーウェアの面々も奮闘する中、アートがフリーマムを裏切り、その騒乱を止める。アートの真の目的は、ミニマム機関に利用され死んだ弟・スキルのために、全てのミニマムを根絶することだった。はじめのミニマムを暴発させ目的を成そうとするアートだったが、ナイスにスキルの真意を気付かされアートの野望は潰えることとなった。

用語解説

ミニマム
特定の行動を発動条件として発揮される人知を超えた超常的な能力。名前の由来は「小さな奇跡」。基本的に自他ともに「○○のミニマム」と称している場合がほとんどだが、ナイスなどファクルタースの卒業生たちは、自分達のミニマムに何らかのネーミングをしていることがある。これは、漫画版によるととある人物がある「想い」を込めて本人が鑑賞した邦画のタイトルに準えて命名したもの。本来、ミニマムは生まれながらにして持つ先天的な能力であり、後天的に覚醒するのは本来ありえないとされる。一般には公表されていなかったが、第10話でモラル達によって情報が流出して存在が明らかになり、普通の人間とミニマムホルダーとの間でお互いの不信感から亀裂や暴動が続発するようになった。また、上記のようにミニマムの能力には「特殊な動作」がトリガーとなっているが、元来では使用者が任意で自由に発動できるはずのものが、ある人物の仕業でミニマムを封じられたナイスたちが偶発的に発見したという経緯がある。
副作用(反動)
第2期で確認された、ミニマムの発動条件とは別に発動直後のミニマムホルダーを襲う謎の症状(症例は各キャラクターを参照)。
ナイスの近辺にいるミニマムホルダー達に発生し、危険性から能力の多用が懸念された。実はその真相は、「虚無のミニマム」を持つはじめが無自覚に周囲の人間に干渉し、彼らのミニマムが消失する前兆として起こり得た現象。ナイス不在の間最もはじめと長い時間を共にしていたムラサキは、その症状が著しく、遂にはミニマムを失ってしまった。
ミニマムホルダー
ミニマムを使用できる人間のこと。そのほとんどは後述の「ファクルタース学園」での教育を得て、社会的貢献を目指す地位と職場を持っているが、管轄外の「野良ミニマムホルダー」や、後述の「後発ミニマムホルダー」などがミニマムを犯罪に悪用することもある。
後発ミニマムホルダー
本来は存在しないはずの「後天的な」ミニマムホルダー。しかし、実際にはオリジナルのミニマムの脳髄さえあれば実現可能らしく、モラルによる「連続猟奇殺人」を皮切りにその存在が明らかになった。第1期のモラルと第2期のアートではそれぞれ行動原理が異なり、前者の場合は先述のようにオリジナルを殺害して脳髄を強奪、後者の場合は本人からアンプルを介して必要な因子を抜き取っている。アートの場合はオリジナルのホルダーが死亡することは無いものの、夢心地のように精神が異常なまでに沈静化され、無気力になってしまう(レシオ曰く「自分達の大切なもの(ミニマム)を奪われた事実にさえ気づいていない」)。
ファクルタース学園
ミニマム能力の素質を持つ人間が集められた学園。横浜市にある。ミニマムホルダーを「社会」に貢献できる逸材にするように育成する一方で、彼らの能力が悪用されないように管理している。しかし、その裏ではスキルのミニマム(後述)を使って人造的にミニマムホルダーを生み出そうとしていたなど、非人道的な実験を行っていた。政府直営の機関で、その存在はミニマムと同様に秘匿されていたが、こちらもモラルの手によってその存在と関係者(卒業生含む)の個人情報が世間に流出してしまった。
カフェノーウェア
増加する野良のミニマムホルダーによる犯罪への対処として、ファクルタース学園はOBに捜査を委託することで事態を改善しようとした、その学園OBらが集められたのがこのカフェであり学園からの依頼の元締め的存在。
コネコがオーナーをしている。
フリーマム
野良のミニマムホルダー達がファクルタース学園の管轄での生活を強いられることを拒否して結成したならず者の集団。当初は同胞のミニマムを手厚く歓迎する偽善団体のように思われたが、実際には能力を持たない人間達からミニマムホルダー達の自由を勝ち取るためならば手段を選ばない過激派。全員がミニマムを所有しているが、ほとんどが奇人変人の集まり。
代表兼リーダーは石神俊一だが、石神俊一がアートと手を組んだ後は代表兼リーダーはアート。石神俊一は代表補佐になる。
ところが、最後はアートに計画を阻止され、代表補佐の石神俊一がアートに殺害され、「フリーマム」は壊滅した。

  1. ^ 第2期は監督。
  2. ^ a b 第2期はアニメーション監修協力。
  3. ^ 第1期は全話脚本も担当
  4. ^ 次回予告では「汗と筋肉とアタシ」。





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