チャンピオンリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 18:44 UTC 版)
日本
プロ野球
日本プロ野球 (NPB) において日本一あるいはリーグ優勝となった球団がチャンピオンリングを制作する事がある。1992年にヤクルトスワローズがリーグ優勝した際にチャンピンリングを制作したのが最初と言われているが、記録も画像も残っていないため定かではない[6]。
阪神タイガースでは2003年と2005年のリーグ優勝時にチャンピオンリングが製作されて選手に贈呈されている[7]。ただし、贈呈式などは行われていない。 また、阪神では2023年の日本一を受けて、チャンピオンリングを製作して選手への贈呈、および年間シート購入者向けにレプリカの配布が発表されている[8]。
2005年の前出の井口資仁を皮切りに、2000年代後半には日本人メジャーリーガーが連続でチャンピオンリングを獲得し、チャンピオンリングの日本での認知度が高まった[6]。
このようにして2000年代に入ってから、NPBでもチャンピオンリング制作が盛んになった。
2006年に北海道日本ハムファイターズがアジアシリーズ制覇を記念してチャンピオンリングを制作[6]。 2011年に日本一となった福岡ソフトバンクホークスはNPB初となるチャンピオンリング贈呈式を執り行い、ファン向けに発売も行った[6]。
ワールドベースボールクラシック
- 第1回WBC日本チーム優勝の際に、日本プロフェッショナル野球組織 (NPB) が選手・監督に与えるチャンピオンリングを銀座天賞堂に注文した。
- 第2回WBC日本2連覇を記念して、WBCの日本ライセンス会社から公式商品としてチャンピオンリングが発売された。
プロバスケットボール
日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)ではそれまでの3シーズンは優勝した球団にペンダントを贈呈していたが、外国人選手などからの要望により、2008 - 09シーズンからNBAに倣い、リーグ公式リングサプライヤーよりチャンピオンリングを贈呈することになった[6]。中心に「bj」ロゴを配して、シーズンの年号及び「CHAMPIONS」の文字で周囲を飾るデザインとなっている。選手・コーチ・スタッフのみならずブースター向けにも限定販売される。同シーズンチャンピオンとなった琉球ゴールデンキングスが初代チャンピオンリング獲得球団となり、翌シーズン開幕前のプレシーズンで日本初のチャンピオンリングセレモニー(贈呈式)も執り行われた[6]。それ以降、bjリーグがNBLと統合される2016年までに、琉球が最多の4回、浜松・東三河フェニックスが3回、横浜ビー・コルセアーズが1回、獲得した。
一方、日本バスケットボールリーグでは、リーグでのチャンピオンリング贈呈は行われていないが、2010年にプロチームであるリンク栃木ブレックスが初優勝を記念してチャンピオンリングを制作した。後身たるNBL発足後、リーグより優勝チームにチャンピオンリングが贈呈されることが制度化され、東芝ブレイブサンダース神奈川(2013-14、2015-16シーズン)、アイシンシーホース三河(2014-15シーズン)が獲得している。
bjリーグとNBLの統合により誕生したBリーグでもチャンピオンリングは贈呈されており、栃木ブレックスが最初に獲得している。デザインは毎年変更される。チャンピオンリングセレモニーは翌シーズンのホーム開幕戦で行われ、チェアマンから優勝メンバーに直接手渡される。
Wリーグでも制作するチームは存在する。
アメリカンフットボール
アメリカンフットボールは、日本のアマチュアスポーツの中で最もチャンピオンリングが盛んな競技である。ライスボウルや甲子園ボウルの優勝チームは、ほぼ必ずと言っていいほどチャンピオンリングを製作している。オービックシーガルズや鹿島ディアーズ、学生チームでは関西学院大学ファイターズや日本大学フェニックス、立命館大学パンサーズなどの強豪チームの優勝時在籍選手達は、ほとんどが所有していると言われる。
Jリーグ
ヨーロッパ発祥の競技であるサッカーにおいてはチャンピオンリングの文化は根付いてなかったが、Jリーグでは近年、サンフレッチェ広島[9]や鹿島アントラーズ[10]、川崎フロンターレ[6]などJ1リーグ優勝した際にチャンピオンリングを制作するクラブも存在する。
大相撲
第68代横綱・朝青龍明徳は2010年の引退相撲にてタニマチよりチャンピオンリングが贈呈された[11]。
- ^ “FCバルセロナ 3冠王記念リング TRI CAMPIONS RING”. 有限会社フィリップチャンピオンリング アンド カレッジリング. 2022年6月27日閲覧。
- ^ 『SHINJO 夢をありがとう―新庄剛志と過ごしたアメリカ滞在記・北海道観戦記』 小島克典 (廣済堂出版 2007年3月) 159p - 161p
- ^ 日本人最多3個目のチャンピオンリングを獲得 ジャイアンツのWS制覇を支えた2人の日本人
- ^ NFL JAPAN 4.スーパーボウル・リング
- ^ IMS Shifts Winners Ring Supplier - Inside Indiana Business・2017年5月13日
- ^ a b c d e f g “日本のチャンピオンリング”. 有限会社フィリップチャンピオンリング アンド カレッジリング. 2022年6月26日閲覧。
- ^ “藤川球児SA 2003年阪神優勝リングを披露”. デイリースポーツ. 2024年1月30日閲覧。
- ^ “2023チャンピオンリング(レプリカ)について”. ローチケ 阪神タイガース 2024年「京セラドーム大阪 タイガースシーズンチケット」. 2024年1月30日閲覧。
- ^ “チャンピオンリング”. 株式会社ヤンクス. 2022年6月27日閲覧。
- ^ “FREAKS+”. 株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー. 2022年6月27日閲覧。
- ^ 第68代横綱 朝青龍チャンピオンリング
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