セラ級駆逐艦 セラ級駆逐艦の概要

セラ級駆逐艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/03 07:38 UTC 版)

セラ級駆逐艦

プシランデル(旧:ジョヴァンニ・ニコテラ)
艦級概観
艦種 駆逐艦
就役開始 1926年(クインティノ・セラ)
退役完了 1943年9月11日(イタリア)
(クインティノ・セラ)
1947年6月13日(スウェーデン)
前級 クルタトーネ級英語版イタリア語版
次級 ナザリオ・サウロ級
性能諸元
排水量 基準排水量 970トン
常備排水量 1,279トン
満載排水量 1,480トン
全長 84.9m
全幅 8.6m
吃水 3.6m
機関 ギアードタービン3缶2基 2軸推進 35,000hp
速力 35ノット
航続距離 1,800海里(14ノット)
乗員 125人
兵装 120mm連装砲 2基4門
40mm機関砲 2門
13mm機銃 4基
連装533mm魚雷発射管 2基
爆雷または機雷 40発
表記
日本語 セラ級駆逐艦
イタリア語 Cacciatorpediniere Classe Quintino Sella
英語 Sella Class Destroyer

1920年代に建造された、120mm連装砲(竣工時は前部は単装であり1929年に連装に変更)と533mm魚雷発射管を併せ持つイタリア初の駆逐艦であり、その後のイタリア製駆逐艦の雛形となったが、本級自体は、機械的な信頼性に欠けていた。「ジョヴァンニ・ニコテラ」と「ベッティーノ・リカーソリ」が第二次世界大戦中の1940年にスウェーデンに売却されている。

イタリアに残った「クインティノ・セラ」と「フランチェスコ・クリスピ」は爆装艇母艦として運用され、両艦から出撃した部隊がイギリス重巡洋艦ヨーク」を大破させた。同艦は後に廃棄されている。

1943年9月8日の連合軍との休戦により、「クインティノ・セラ」は11日にドイツ海軍の魚雷艇(Sボート)によって撃沈され、「フランチェスコ・クリスピ」はドイツ海軍に捕獲され水雷艇TA15となり再就役し、1944年3月8日に爆撃により撃沈された。

スウェーデンに売却された2隻は、「ジョヴァンニ・ニコテラ」が「プシランデル(Psilander)」、「ベッティーノ・リカーソリ」が「プーケ(Puke)」と改名され、1947年6月13日まで使用された。

同型艦

艦名 由来
クインティノ・セラ(Quintino Sella 同名の政治家
フランチェスコ・クリスピFrancesco Crispi 同名の政治家
ジョヴァンニ・ニコテラ(Giovanni Nicotera 同名の政治家
ベッティーノ・リカーソリ(Bettino Ricasoli 同名の政治家

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