ジョン・ハケット (音楽家) ジョン・ハケット (音楽家)の概要

ジョン・ハケット (音楽家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 04:57 UTC 版)

ジョン・ハケット
John Hackett
ジョン・ハケット(2006年)
基本情報
生誕 (1955-03-13) 1955年3月13日(69歳)
出身地 イギリス
ジャンル クラシック音楽
プログレッシブ・ロック
アンビエント・ミュージック
ニューエイジ・ミュージック
職業 ミュージシャン
担当楽器 フルート、ギター、ベース、キーボード
共同作業者 クワイエット・ワールド
スティーヴ・ハケット
シンビオシス

略歴

初期のキャリア

ジョン・ハケットには、クラシック音楽ロックの両方のバックグラウンドがあった。初期のキャリアは、主に兄であるスティーヴ・ハケットのバンドのメンバーとしてであり、多くの初期のアルバムに参加し、1983年までツアーに帯同した。その頃には、すでにアンソニー・フィリップスのデビュー・ソロ・アルバム『ギース・アンド・ザ・ゴースト』をはじめ、いくつかのアルバムにゲストとして貢献している。

彼は「イングリッシュ・フルート・カルテット」や「ウェストミンスター・カメラータ」などのアンサンブルで演奏し、アンビエント・ミュージック・トリオであるシンビオシス (Symbiosis)のメンバーとして演奏した。また、さまざまなアーティストやプロジェクトとのセッションワークから素晴らしい成果を維持している。

ソロ作品

2004年から、ジョンは、クラシック、フォーク、ロックのスタイルを取り入れたソロ・アルバムを定期的にリリースしている。2005年には、歌詞の大部分をニック・クラバーンが担当し、ニック・マグナスとプロデュースしたロック・アルバムである『チェッキング・アウト・オヴ・ロンドン』がリリースされた。これに続き、2015年にはマグナスとクラバーンが関わった2枚目のロック・アルバム『アナザー・ライフ』がリリースされた。

ニック・マグナス

スティーヴ・ハケットのバンドに一緒にいたということもあって、ジョンとニック・マグナスは、一緒に何度もコラボレーションし、レコーディングし、演奏を行っている。

マルコ・ロ・ムシオ

ジョンは2000年代を通じてイタリアのオルガニスト、マルコ・ロ・ムシオと共演し、ヨーロッパ(イギリス、イタリア、ドイツ、ポーランド、フランス)でのライブ演奏にて、オルガンまたはピアノとフルートでのデュエットをよく演奏した。ハケットはいくつかのレコーディングを行っており、ロ・ムシオのアルバム『The Book of Bilbo and Gandalf』で演奏し、スティーヴ・ハケットと一緒に『プレイング・ザ・ヒストリー』のプロジェクトで協力した。

2019年、ストラディヴァリウス・レーベルから、デュオとして最初の公式アルバム『On the Wings of the Wind』を発表した[2]

ニック・フレッチャー

2012年以来、ジョンはクラシック・ギタリストのニック・フレッチャーとコラボレーションしている。彼らはイギリス全土でフルートとギターのデュオとして演奏し、インストゥルメンタル音楽による2枚のアルバムを録音した。最初のアルバムにはスティーヴ・ハケットもフィーチャーされていた。

ジョン・ハケット・バンド

2005年には、アルバム『チェッキング・アウト・オヴ・ロンドン』販促のための短命バンドが存在し、キーボードのニック・マグナスやボーカルのトニー・パターソン、そしてジェネシスのトリビュートバンドであるReGenesisのさまざまなメンバーをフィーチャーした。

アルバム『アナザー・ライフ』のリリースをサポートするため、ジョン(ギター、キーボード、ボーカル)、ニック・フレッチャー(リードギター)、ダンカン・パーソンズ(パーカッション、ボーカル)でトリオが結成された。すぐにジェレミー・リチャードソン(ベース、ギター、ボーカル)が追加され、ダンカンがドラムに移行して、フルバンドとして拡張された。

2016年にジョン・ハケット・バンドとして公演を開始し、彼らのデビュー・アルバム『ウィ・アー・ノット・アローン』は、2017年にEsoteric Antenna Recordsから、スタジオ・アルバムと2016年に録音されたライブ・アルバムの2枚組CDセットとしてリリースされた[3]

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • Velvet Afternoon (2004年) ※フルートとピアノのための作品集
  • 『チェッキング・アウト・オヴ・ロンドン』 - Checking Out of London (2005年)
  • Red Planet Rhythm (2006年)
  • Moonspinner – for Flute and Guitar (2011年)
  • Overnight Snow – for Flute and Guitar (2013年)
  • 『アナザー・ライフ』 - Another Life (2015年)
  • Hills of Andalucia (2016年) ※with ニック・フレッチャー
  • Beyond the Stars (2016年) ※with ニック・フレッチャー

ジョン・ハケット & スティーヴ・ハケット

ジョン・ハケット with スティーヴ・ハケット & クリス・グラスフィールド

  • Prelude To Summer For Flute & Guitar (2008年)

ジョン・ハケット & ニック・マグナス

  • Live 2010 (2011年、Magick Nuns Records MNCD1003)

ジョン・ハケット・バンド

  • 『ウィ・アー・ノット・アローン』 - We Are Not Alone (2017年)

スティーヴ・ハケット

参加アルバム

  • クワイエット・ワールド - 『永遠なる回帰 (ザ・ロード)』 - The Road (1970年)
  • アンソニー・フィリップス : 『ギース・アンド・ザ・ゴースト』 - The Geese and the Ghost (1977年) ※マイク・ラザフォードフィル・コリンズ参加
  • アンソニー・フィリップス : 『サイズ』 - Sides (1979年)
  • シンビオシス : Tears of the Moon (1988年)
  • シンビオシス : The Song of the Peach Tree Spring (1988年)
  • メイ・マッケンナ : 『ミラージュ・アンド・リアリティー』 - Mirage And Reality (1991年)
  • シンビオシス : Touching the Clouds (1992年)
  • シンビオシス : Lake of Dreams (1994年)
  • シンビオシス : Autumn Days (1995年)
  • シンビオシス : Amber and Jade (1996年)
  • ニック・マグナス : Inhaling Green (1999年)
  • シンビオシス : Sea of Light (1999年)
  • シンビオシス : The Comfort Zone (2002年)
  • アンソニー・フィリップス & ハリー・ウィリアムソン : Battle of the Birds: A Celtic Tale (2004年) ※With ディディエ・マレルブ
  • ニック・マグナス : 『ヘクサメロン』 - Hexameron (2004年)
  • シンビオシス : Dancing in Your Dreams (2005年)
  • Algebra : JL (2009年)
  • マルコ・ロ・ムシオ : The Book of Bilbo and Gandalf (2010年)
  • ニック・マグナス : 『チルドレン・オヴ・アナザー・ゴッド』 - Children of Another God (2010年)
  • Franck Carducci : Oddity (2011年)
  • The Rome Pro(G)ject feat. Steve Hackett and John Hackett : "The Rome Pro(G)ject" (2012年、TRP Records) ※CDシングル
  • ダンカン・パーソンズ : Abandoned Buildings (2012年)
  • ジョン・ハケット、マルコ・ロ・ムシオ、カルロ・マテウッチ : 『プレイング・ザ・ヒストリー』 - Playing the History (2013年) ※with スティーヴ・ハケット、デヴィッド・ジャクソン、ジョルジオ・ガブリエル
  • ダンカン・パーソンズ : C:Ore (2014年)
  • シンドーネ : Odysseas (2014年)
  • Ellesmere : Les Chateaux De La Loire (2015年)
  • Giorgio Coslovich : "Winter Tales" (2017年) ※「Joyce Choice」に参加
  • マルコ・ロ・ムシオ : On the Wings of the Wind (2019年)

  1. ^ Interview with John Hackett. dmme.net April 2004. Retrieved 11 July 2011.
  2. ^ Stradivarius - The leading italian classical music label
  3. ^ [1] TeamRock.com July 2017. Retrieved 5 August 2017.


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