ジュネーヴ空港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 09:13 UTC 版)
概要
ジュネーヴ近郊のフランス国境に位置しており、敷地はスイスとフランスの国境をまたがって両国に広がる。空港内のフランス区域(Secteur France)からは、スイスに一時入国することなく、フランス(ヴォルテールが住んだことで知られるフェルネ=ヴォルテール)に直接出入国できる。
また、スイス側からフランスへの便を利用する場合には、まず空港内でスイス・フランス間のCIQを通過し、フランス区域に入った後に搭乗手続を行う。このため、スイス側にある国際線のCIQ内の施設(免税店等)は利用できないので注意が必要である。なお、同様にスイス・フランス国境に位置する空港としては、ユーロエアポート(バーゼル・ミュールーズ空港)がある。
ジュネーヴには数多くの国際機関が立地しており、空港近くにあるパレクスポ(Palexpo)では、サロン・アンテルナショナル・ド・ロト(ジュネーヴ・モーターショー)をはじめとする自動車や時計等の国際的なトレード・ショーが多数開催される。また、スイス・アルプス観光の起点のひとつである。このため航空便の需要は大きい。国際航空運送協会(IATA)が本部機能の一部を置いている(他にカナダのモントリオールに本部を置いている)。
利用実績
2018年の旅客数は1767万人で、スイスではチューリッヒ空港に次いで2位だった。国土が広くないため国際線が主体となるが、長距離路線は少なくヨーロッパ圏内が大半を占める。
最も旅客の多い路線はロンドン行きで、パリとアムステルダムが続く。
就航航空会社
就航する主な航空会社は、当空港を拠点の一つとするイージージェット(32.6%)を中心に、スイス インターナショナル エアラインズ(11.7%)、ブリティッシュ・エアウェイズ(8.7%)、エールフランス(8.3%)、ルフトハンザドイツ航空(6.8%)、KLMオランダ航空(3.6%)、イベリア航空(3.3%)など[4]。
空港への交通
ジュネーヴ市内中心部へはバスの10番路線で15分程度でアクセスできるほか、空港の地下にはスイス国鉄(CFF)が直結しており、ジュネーヴの中心駅であるコルナヴァン駅までは7分程度である。また、スイス国内の主要都市に向けて、直通の列車が走っている。
- ^ EAD Basic
- ^ デジタル大辞泉プラス. “ジュネーヴ・コアントラン国際空港とは”. コトバンク. 2019年9月22日閲覧。
- ^ “LOGOS AND VARIATIONS ON THE SOUND SIGNATURE”. Genève Aéroport. 2015年9月27日閲覧。
- ^ 数値は空港公式サイトより
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