シュヴァルツヴァルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 17:58 UTC 版)
環境問題
シュヴァルツヴァルトの森の樹木は約80%がモミとトウヒであり、成長が早いこと、牧草地跡があることで拡大しつつある。多くの自然保護区、鳥類保護区があり、巨大ミミズ(Lumbricus badensis)、ヨーロッパオオライチョウ(Tetrao urogallus)、オオカミ(Canis lupus)など希少な動物種がいる[6]。ほかにはヨーロッパビーバー、オオヤマネコ、ヤマネコ、シトロンヒワ、ボネリームシクイ、タヒバリ、ヨーロッパビンズイも生息している[3]。
第二次世界大戦後、酸性雨の被害によって、多くのシュヴァルツヴァルトの木々が枯死した。こうした状況を受けて、バーデン=ヴュルテンベルク州や、同州に属するフライブルクやカールスルーエなどの都市で、環境問題への本格的な取り組みが進んでいった。1980年代以降、緑の党と称される環境政党が台頭したこともこの動きを促進した。
2016 年、森の約 64,000ヘクタールの面積が生物圏保護区のシュヴァルツヴァルトとして宣言され、2017年6月にはユネスコによって承認された[9][3]。
脚注
- 注釈
- 出典
参考文献
- とっとり希望化計画21、ハンス・エスマン他『ドイツ・黒い森に学ぶ森林と林業の再生手法 (PDF)』(レポート)、2019年。
外部リンク
- Nationalpark Schwarzwald
- シュヴァルツヴァルト公式サイト (ドイツ語)(英語)
- ^ 紀元1世紀にはローマによるゲルマン人征討が行われたこともある[5]。
- ^ ハイデンハイムは現在のバーデン=ヴュルテンベルク州の都市。
- ^ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年1月8日閲覧。
- ^ 森本智子『ドイツパン大全』誠文堂新光社、2017年、25頁。ISBN 978-4-416-51731-4。
- ^ a b c “Black Forest Biosphere Reserve, Germany” (英語). UNESCO (2018年10月26日). 2023年3月19日閲覧。
- ^ 川井健「西独シュヴァルツヴァルト地方における農地の末子相続」『北海道大学法学会論集』第10巻合併、北海道大学法学部、1960年3月、92-132頁、ISSN 04393244、NAID 120000966160。
- ^ トイトブルクの森の戦い。
- ^ a b c とっとり希望化計画21、ハンス・エスマン他 2019.
- ^ “The production of Schwarzwälder Schinken Black Forest Ham”. 2011年2月2日閲覧。
- ^ Herta Ziegler (2007). Flavourings: production, composition, applications, regulations. Wiley-VCH. pp. p.489. ISBN 3527314067
- ^ "ユネスコ、ドイツの「黒い森」を生物圏保存地域に登録"。2017年10月6日。環境天文台。
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