シムーン (アニメ) 概要

シムーン (アニメ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 06:35 UTC 版)

概要

大空陸(だいくうりく)という全ての人が女性として生まれてくるを舞台に、巫女として神に祈りを奉げる少女たちが否応無しに戦争に巻き込まれていく姿を描いている。女性同士の恋愛を描いたシーンもあることから「百合」アニメとみなされることもあるが、監督である西村純二は「思春期の少女の話」であると述べている[1]。アニメ作品としては珍しく、BGMとしてアストル・ピアソラの「リベルタンゴ」をイメージしたという[2]タンゴが流されることが多い。

「人は全て女性として生まれてくる」という世界設定はキャスティングにも影響を及ぼし、女性キャラクターのみならず、性別選定後の男性キャラクターまでをもすべて女性声優が担当している[3]。これは、世界観との整合性を取るためであるとしている[4]

メカデザインは、企画時点からとにかく他に類を見ない造形にしようとの思惑があり、結果として大変に特異な形状となった。取り分け、作品の中心的存在となる飛行艇シムーンに関しては、機体ごとに僅かずつデザインが異なり、一つとして同じデザインは無いという徹底したものとなった。

日本では、アニメ版のDVDがバンダイビジュアルから発売された。ニュースリリースなどでは「女性同士の恋愛」「美少女」「アクション」の要素が強調されている[5]。北米ではメディアブラスターズ (Media Blasters) から発売されている[6]。また、アニメ以外にも漫画、小説、テレビゲームなどのメディアミックスが行われた。中にはドラマCDのようにアニメのセルフパロディのような作品もある。


  1. ^ 蔵出シムーン・ファイナル 監督&ライター編 第2回 シムーン公式サイト 2007年11月13日閲覧。
  2. ^ a b 蔵出シムーン・シヴュラ辻谷耕史(音響監督)第2回 シムーン公式サイト 2007年11月12日閲覧。
  3. ^ シムーン 今週のナイショ話 BIGLOBEキャラクター 2007年11月12日閲覧。
  4. ^ 〈コメントリレー〉ヤコフの憂鬱 シムーンスタッフブログ 2006年5月1日。2007年11月13日閲覧。(2006年5月5日時点のアーカイブ
  5. ^ 『Simoun(シムーン)』 DVD第1巻を8月25日より発売 バンダイビジュアル 2006年8月23日。2007年11月12日閲覧。(2007年8月11日時点のアーカイブ
  6. ^ Simoun- Choir of Pairs メディアブラスターズ 2007年11月12日閲覧。(2007年12月1日時点のアーカイブ
  7. ^ 『シムーン』第1巻、44-45頁、58頁。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m 『月刊ニュータイプ 2006年8月号』 角川書店、2006年8月1日、183頁、ASIN B000GGRUZQ
  9. ^ a b c d 公式サイト・アーエル
  10. ^ a b c 公式サイト・パライエッタ
  11. ^ 誤解の証拠として、アルティの設定に「カイムは私の物でしょう?」とのセリフが書き込まれていた。
  12. ^ 第二話の描写から、大空陸ではカラー写真は未発明。
  13. ^ a b c d e f g h i j k 『メガミマガジン 2006年9月号』学習研究社、2006年9月1日、122頁、ASIN B000GW8SVK
  14. ^ 第3話「遠い戦争」のみどころ(その1) シムーンスタッフブログ 2006年4月13日。2007年11月13日閲覧。(2006年6月22日時点のアーカイブ
  15. ^ a b c 蔵出シムーン オーディオコメンタリー番外編 第2回 シムーン公式サイト 2007年11月13日閲覧。
  16. ^ ドキッ!?女だらけの卒業式?シムーン最終回アフレコレポート とれたて!ほびーちゃんねる 2006年9月21日。2013年1月16日閲覧。
  17. ^ ドミヌーラが「コール・デクストラ最後の生き残り」であることや、髪の色も同色である所から過去に飛ばされ、時を経たドミヌーラ本人との説もある。
  18. ^ アーシャのアフレコこぼれ話。2 シムーンスタッフブログ 2006年6月19日。2007年11月13日閲覧。(2006年6月22日時点のアーカイブ
  19. ^ 蔵出シムーン オーディオコメンタリー番外編第1回 シムーン公式サイト 2007年11月13日閲覧。
  20. ^ 日々の雑文 『シムーン』、思春期のレクイエム(1) 秋山完ホームページ 2011年9月4日閲覧。
  21. ^ 蔵出シムーン 野崎圭一(音楽プロデューサー)第1回 シムーン公式サイト 2007年11月14日閲覧。
  22. ^ 監督である西村純二の脚本担当としての名義。
  23. ^ 蔵出シムーン・ファイナル 監督&ライター編 第1回 シムーン公式サイト 2007年11月13日閲覧。
  24. ^ 当初はBIGLOBEのみ。BIGLOBEで新作TVアニメ「シムーン」を有料にて限定配信開始! バンダイチャンネル 2006年7月6日。2007年11月13日閲覧。(2007年12月18日時点のアーカイブ
  25. ^ Simoun オリジナルサウンドトラック1 m-serve 2007年11月13日閲覧。
  26. ^ Simoun オリジナルサウンドトラック2 m-serve 2007年11月13日閲覧。
  27. ^ Simoun CDドラマ 『嗚呼、麗しの派遣OL なぜなんだシムーン株式会社』 m-serve 2007年11月13日閲覧。
  28. ^ あの戦う巫女たちが株式会社を設立!? 「シムーン」外伝ドラマCDアフレコレポート web Newtype 2006年9月12日。2007年11月12日閲覧。(2007年5月14日時点のアーカイブ
  29. ^ あきづき弥 単行本の話 桃源郷◆日記 2007年11月14日閲覧。
  30. ^ 第2巻、200頁。
  31. ^ Story シムーン 異薔薇戦争〜封印のリ・マージョン〜公式サイト 2007年11月12日閲覧。
  32. ^ 今日からマ王! R 監督:西村純二さん×シリーズ構成:面出明美さん 超ロングインタビュー!! プレセペ 200年10月10日。2013年1月16日閲覧。





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