シットロト踊り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/10 05:09 UTC 版)
祭礼次第
魚の供養と豊漁祈願を願い朝4時半から夕方まで漁業関係者が、室戸市の元地区にある恵比寿神社等様々な地点を踊り始めとし、浮津地区、室津地区の神社・寺、浜辺など計28-30カ所を踊り巡る[1][6][7][8][2]。
踊りは音頭1名、締太鼓打ち1名(もしくは2組4人1人[9])、鉦叩き1名、踊り子の総勢30名前後の構成で、音頭等を囲んで、「シットロト シットロト」「ヤー、シットロト」という唄に合わせて鉦、太鼓で調子をとって一定のリズムで10分から15分間程踊る[1][5][10]。古くは四十八節にも渡る歌詞があったが、今は十四節のみを伝承しており、最初に「先づ急げ」の唄をうたい、最後に「引踊」で終わる[5]。
祭礼衣装
衣装は特徴的な衣装だが、衣装は浴衣、菅笠、手甲、足袋に草鞋、日の丸の扇子を全員揃えて踊る[1][5][10]。浴衣の裾には波頭の絵のほかに、前には鯛、後には鰹の絵が描かれている。菅笠には、「災いが去る」といった験を担ぎ、様々な色の「猿」の人形が縫い付けられている。この猿の人形だが古くは災いを避けるために、見物客が笠からちぎって取って行ったという伝えがある。現在は、この笠を被ると無病息災になるといわれており、休憩の時に見物客が笠を被らせてもらう時もある。また笠の縁には様々な色の紙総が垂れており、造花や自然の花で笠は飾られている[1][10]。
- ^ a b c d e f g h “Web高知-土佐路ぶらり-シットロト踊り”. www.webkochi.net. 2023年5月26日閲覧。
- ^ a b 川島 2005, p. 286.
- ^ “シットロト祭り(室戸)”. 室戸市教育委員会. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “シットロト踊”. 高知県. 2023年5月29日閲覧。
- ^ a b c d “シットロト踊 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2023年5月26日閲覧。
- ^ a b “シットロト踊り | 一般社団法人室戸市観光協会 公式ホームページ”. 2023年5月26日閲覧。
- ^ a b “「最後は神様仏様」ーー技術発達した令和の時代、300年続く“踊り”で大漁祈る漁師たち - 遠枝澄人 | Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム”. creators.yahoo.co.jp (2023年3月26日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ a b “シットロト踊保存会 | アーツカウンシル高知 - ARTS COUNCIL KOCHI -”. 2023年5月26日閲覧。
- ^ 植木 2010, p. 236.
- ^ a b c “シットロト踊り Shittoroto Dance 祭紹介”. まつりーと. 2023年5月26日閲覧。
- ^ https://www.facebook.com/asahicom+(2018年7月24日).+“高知)夏空の下、豊漁祈りシットロト踊り 室戸:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2023年5月26日閲覧。
- ^ 高橋 1978, p. 230.
- ^ 吉岡 1938, p. 55.
- ^ 日本常民文化研究所 1972, p. 479.
- ^ “漁師ら豊漁祈りシットロト踊り 高知県室戸市 | 高知新聞”. www.kochinews.co.jp. 2023年5月26日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2023年7月28日). “高知 室戸 豊漁や海の安全を祈る「シットロト踊り」奉納 | NHK”. NHKニュース. 2023年7月28日閲覧。
- ^ 吉岡 1938, pp. 56–60.
- 1 シットロト踊りとは
- 2 シットロト踊りの概要
- 3 歴史
- 4 歌詞
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
- シットロト踊りのページへのリンク