サモトラキ島 文化・観光・施設

サモトラキ島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 22:36 UTC 版)

文化・観光・施設

島で最も有名な場所は、カマリオティッサから東へ6キロメートルに位置する、サモトラキ神殿群(ギリシャ語でHieron ton Megalon Theon)である。現存する遺構の多くは4世紀以降に作られたものがほとんどだが、ピリッポス2世が紀元前340年に寄進した「テメノス」もしくは発見されたレリーフにちなんで「踊る少女たちの聖所」と呼ばれる遺構や、プトレマイオス朝の王女アルシノエ2世が紀元前280年に寄進した円形堂アルシノエイオン、最終段階の秘儀を行う神殿ヒエロンの遺構などがある[1]

古代の都市遺跡はパレオポリ(旧市街)と呼ばれ、北岸にある。古代の城壁が残り、サモトラキ神殿群同様どっしりとしたサイクロピアン様式で建てられている。エレウシスの秘儀と対照的に、神話の儀礼が奴隷・自由民両方の参加で行われていたという。

遺跡群の北西には中世の城塞跡と、紀元前3世紀前半にアンティゴノス・ゴナタスが勝利の記念として奉納した三段櫂船を展示した展示ホール、ネオリオンとストアの遺構がある[1]。 ここにはギリシャ神話の女神ニケを模した、全長2.5メートルの大理石像『サモトラケのニケ』があった。この像はフランスの考古学者シャルル・シャンポワゾーによって1863年に一部が発見された。現在はルーヴル美術館に収蔵されている。

島のみどころは他に絵のようなホラの旧市街、いくつもの滝がある。

出身人物

参考文献

  • 周藤芳幸、澤田典子『古代ギリシア遺跡事典』東京堂出版、2004年。ISBN 978-4490106534

外部リンク




  1. ^ a b c d e f g h i j k 周藤&澤田 2004, pp. 191–203.


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