グレコ グレコの概要

グレコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/23 14:06 UTC 版)

概要

1960年にスウェーデンのギターメーカーLevinのアメリカ市場向けギターブランドとして、アメリカの楽器卸売業者のHershman Musicがニューヨークにて創業したGoyaのセカンドブランドとしてグレコ(Greco)が設立された。

本格的なエレキギターの販売は1963年からで、設立初期には富士弦楽器製造(現:フジゲン)に発注しOEM製造を行なっていた。

1968年にGoyaが倒産し、ギルド・ギター・カンパニーの親会社Avnetに買収され、1971年に富士弦楽器製造が国内で商標権を取得し、その後、神田商会がブランドを取得した。[1](Goyaブランドは1976年にギターメーカーのMartinが買収している。)

現在、自社グループのダイナ楽器韓国の楽器製造会社のコルトが製造している。Westminsterという更に廉価版のブランドも展開していた。

ギター

  • グレコは、1960年代後半から1970年代にかけてコピーモデルのVBシリーズ(カール・ヘフナー社製500-1のコピーモデル)や、EGシリーズ(ギブソンレスポールのコピーモデル、成毛滋をアドバイザーとして)を続々と生産。
    低価格を実現したEGシリーズは、当時の学生やエントリーユーザーにトーカイが販売していたレスポールコピーモデルであるLSシリーズと人気を2分した。
    また、EGシリーズ以外のシリーズとしては、主にフェンダー社製ストラトキャスターのコピーモデルを展開していたSEシリーズなどがある。
  • リッケンバッカー社のリッケンバッカー325、リッケンバッカー330、リッケンバッカー360のコピーモデルが生産されたが、現在は絶版で製造されておらず大変貴重である。
  • グレコは、偽造品製造しているとしてギブソンに訴訟を起こされた1980年以降からコピーモデルの販売が縮小し、自社オリジナルモデルにも注力し、1981年発売のBoogieシリーズ(BG800)、GOシリーズを初め、ミック・ラルフスモデルなどアーティストモデルも製作、2005年には高級ギターメーカーとして知られるゼマティス(Zemaitis)との正規ライセンス契約によりグレコ・ゼマティス(Greco Zemaitis)シリーズを展開、さらに現在はゼマティスを傘下に収めてブランドを再興している。

ベース


  1. ^ FUJIGEN1960's”. garakutaguitar.com. 2024年5月8日閲覧。
  2. ^ 萩原健也”. Haluna Guitar Studio. 2022年5月31日閲覧。
  3. ^ 堂本兄弟生放送ライブ☆ 篠原ともえのブログ 2009年8月24日閲覧
  4. ^ 山内弘太の愛用機材 折坂悠太(重奏)の音響成分を生み出すギア”. ギター・マガジン. 2022年8月26日閲覧。


「グレコ」の続きの解説一覧




グレコと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「グレコ」の関連用語

グレコのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



グレコのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのグレコ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS