クージョ (アルゼンチン)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クージョ (アルゼンチン)の意味・解説 

クージョ (アルゼンチン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/01/17 09:19 UTC 版)

アルゼンチンの地方。クージョ地方はオレンジ色の地域

クージョ(スペイン語: Cuyo)は、アルゼンチンの中西部にある地域名である。ワインの生産が盛んな山岳地域である。歴史的にはサン・フアン州サン・ルイス州メンドーサ州の3州から成るが、現代ではラ・リオハ州も含めた4州が新クージョ(Nuevo Cuyo)と呼ばれる。新クージョは政治的・経済的なマクロ単位であるが、文化的にはラ・リオハ州はクージョではなく北西部の一部分である。

地理

メンドーサ州のアトゥエル川

クージョにはアルゼンチンでもっとも人気のある観光地のいくつかや、南米大陸最高峰のアコンカグアを含むアンデス山脈の山々、イスチグアラスト州立公園などがある。土壌は乾燥して赤みを帯び、何本かの河川が地域を横切っている。河川のほとんどは山々に降った雪解水が流れ、春季には大幅に水量が増加する。デサグアデーロ川はベルメホ川、ビンチーナ川、サラド川の水を集め、コロラド川に達する。

文化

この地方特産のワイン醸造所

地域の主要な経済活動のひとつにブドウ栽培がある。クージョ地域で生産されるワインはアルゼンチン全体(アルゼンチン・ワイン)の80%におよび、この地域のワインは世界中で高く評価されている。オリーブジャガイモトマト、果物なども生産し、菓子や保存食品なども製造している。採石業や石油開発もまた重要な産業のひとつである。クージョ地域の町は植民地時代の低層住宅や教会、狭い通りを特徴とし、近代的な町並みを持つ主要都市とは対照的である。1939年、クージョ地域でもっとも重要な高等教育機関である国立クージョ大学が設立された。メインキャンパスはメンドーサにあるが、クージョ地域外のリオ・ネグロ州にも学部を構えている。

観光

ラス・レニャス

クージョ地域はネイチャー・ツーリズムが重要な収入源であり、アコンカグア(南米大陸最高峰の山)、国民ブドウ収穫祭(メンドーサで行なわれる収穫祭)、ラス・レニャス(スノーリゾート)、ニャクニャン生物保護区、イスチグアラスト/タランパヤ自然公園群(奇石が立ち並ぶ世界自然遺産)などのような観光地には多くの観光客が訪れる。

統計

2001年の国勢調査によるクージョ地域各州の人口、面積、人口密度は以下のとおりである。クージョ全体の人口は約286万人であり、アルゼンチン全体の人口の7.8%である。クージョ全体の面積は約40万km2であり、アルゼンチン全体の面積の14%である。クージョ内で人口がもっとも多い州はメンドーサ州(約158万人)であり、クージョ全体の約55%を占める。

人口
(クージョ内比率)
面積
(クージョ内比率)
人口密度
メンドーサ州 1,579,651人 (55.28%) 148,827km2 (36.76%) 10.6人/km2
サン・フアン州 620,023人 (21.70%) 89,651km2 (22.14%) 6.9人/km2
サン・ルイス州 367,933人 (12.88%) 76,748km2 (18.95%) 4.8人/km2
ラ・リオハ州 289,983人 (10.15%) 89,680km2 (22.15%) 3.2人/km2
クージョ 2,857,590人 404,906km2 7.1人/km2
アルゼンチン 36,260,130人 2,780,403km2 13.0人/km2

外部リンク


「クージョ (アルゼンチン)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クージョ (アルゼンチン)」の関連用語

クージョ (アルゼンチン)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クージョ (アルゼンチン)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクージョ (アルゼンチン) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS