クロロタロニル クロロタロニルの概要

クロロタロニル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/21 23:03 UTC 版)

クロロタロニル
Chlorothalonil
識別情報
CAS登録番号 1897-45-6
KEGG C11037
特性
化学式 C8Cl4N2
モル質量 265.9
外観 白色の微粉末
融点

250-251

沸点

350

への溶解度 0.00005%
出典
国際化学物質安全性カード
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

工業用防カビ剤として、また「ダコニール」の商品名で農業用殺菌剤として使用される。

効果・毒性

細菌等に対するMICは、コウジカビで1~3ppm黄色ブドウ球菌で10ppm、緑膿菌では30ppmである。農業用途では、野菜のべと病や果樹の黒星病などに効果がある。

経口投与した場合のLD50は、マウスで6,000mg/kg以上、ラットで10,000mg/kg以上である。国際がん研究機関では、発癌性について「Group2B(ヒトに対する発癌性が疑われる)」としている(IARC発がん性リスク一覧参照)。

高濃度のものが皮膚と接触すると、刺激性の痒みやかぶれが生じ、この場合は洗浄の上、抗ヒスタミン薬ステロイド軟膏の塗布が有効である。炭化水素溶剤を含む製剤を誤飲した場合は、吐かせてはならない。加熱・燃焼により分解し、塩化水素窒素酸化物を含む、有毒かつ腐食性のフュームを生じる。

参考文献

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