クケナン山 概要

クケナン山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/03 17:08 UTC 版)

概要

北緯5度12分、西経60度50分にある。標高2,680m。サバンナの真中に、1,000m近く切り立った壁は、遠くから見ると陸に浮かぶ軍艦にも形容される。各大陸プレートテクトニクス活動で、ギアナ高地付近は移動の回転軸にあたると考えられている。このため火山噴火や地震などの地質学的な変化の影響をほとんどうけず、ゴンドワナ大陸の頃の地球上では最古の岩盤がそのまま残っているといわれている。

また、落差世界第4位のクケナン滝(610m)もこのテプイから流れ落ちている。

気候

カリブ海からの湿った空気が常に入り込んでくる。このため、常に湿度が高く、頂上の気候は目まぐるしく変化する。大雨が降ったり、晴れたと思うとすぐに濃いがでたりと、同じ天候が10分と持たない。

生態系

大量に降る雨により、土砂はほとんど流されてしまう。このため土壌から栄養分を取れないためか、食虫植物が数多く自生している。また、泳ぐこともはねることもできないカエルの一種のオリオフリネラが数多く生息している。このオリオフリネラは、隣のロライマ山とクケナン山にしか生息していない。このため、2つの山は昔は一つではなかったかと推測されている。

登山

ロライマ山と異なり、本格的なロッククライミングの技術が無いと登頂不可能である。また雨季になると、クケナン山から流れ落ちるクケナン川が増水し、近づくことも難しくなる。

1980年代に、ナショナル・ジオグラフィックが大規模な登山隊を派遣。山頂の調査を行っている。

関連項目




「クケナン山」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クケナン山」の関連用語



3
10% |||||

クケナン山のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クケナン山のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクケナン山 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS