エミル・クロニクル・オンライン エミル・クロニクル・オンラインの概要

エミル・クロニクル・オンライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 04:29 UTC 版)

エミル・クロニクル・オンライン
ジャンル MMORPG
対応機種 Windows 7 / 8.1 / 10
開発元 ヘッドロック
ガンホー・オンライン・エンターテイメント
ブロッコリー
運営元 ガンホー・オンライン・エンターテイメント
人数 多人数プレイ
メディア ダウンロード
運営開始日 2005年12月9日
利用料金 基本プレイ無料(アイテム課金
対象年齢 全年齢[要出典]
デバイス キーボードマウス
必要環境 CPU: インテル Pentium 4 3GHz以上
Memory:2GB以上
VRAM:128MB以上
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概要

日本の三企業が国内で開発したPCオンラインゲームである[1]

企画発案はヘッドロック。ヘッドロックが開発中の本作品をブロッコリーに持ち込んだ縁で、ガンホーが運営を担当することに決まった。この三社が共同事業体「トリオ・ECO」として企画/開発/運営に当たる製作委員会スタイルを採るという制作発表であったが、2005年11月に発足からわずか半年足らずでこれを解散。現在はガンホーが管理/運営を担当、ヘッドロックが制作、ブロッコリーがキャラクター分野と関連グッズの販売を行うなど、各企業がそれぞれの得意分野に集中し、担当している。また、グローバルライセンス契約をラグナロクオンラインで知られる韓国GRAVITYが担当し全世界へ展開することとなり、第一弾は韓国語ローカライズ版、第二弾はタイ語ローカライズ版、第三弾は香港版と発表が進んでいる。

2017年8月31日をもってサービスを終了した[2]

特徴

コンセプトは「ハートフルオンラインRPG[3]。その原点は「時間のない方も、女性も、いろんな人を受け入れる幅の広い王道のゲームを作ろう」というもの。MMORPGでは珍しく戦闘服のみならず普段着などの着せ替え要素もふんだんに盛り込まれており、アニメのような美しくかわいらしい3Dグラフィックキャラクターをはじめ、世界を形づくるものは「女性や子供が親しみやすい」「柔らかい雰囲気」「絵本のような可愛らしい世界観」を心がけて作られている。競争世界ではなく「遊ぶこと」が「癒されること」になる『ハートフル』な共生世界を目指した世界観、簡単・やさしい操作体制で、国産ならではのユーザの要望をダイレクトに受け止めた開発を行っている。

当初は月額課金制だったが後には基本プレイ料金は無料に変わり、新Saga(メジャーアップデートに相当)導入によるゲーム拡張時にも、追加料金の発生や対応パッケージの購入・アップグレードなどを必要としない(尚、2009年5月28日より基本料金が無料になった)。クライアントやそのアップデートを無料で提供するのは、国家の資金的なバックアップを持つ韓国産オンラインゲームの一般的なスタイルで、国産タイトルでは珍しいケースである。

その一方で、タイアップ商品やパッケージなどにゲーム内で装備・使用可能な限定アイテムを付録させたり、アイテムチケットやアイテムくじの販売などによって、いわゆる有料アイテム・課金アイテムも多数投入されており、月額課金時代は基本プレイ料金+アイテム課金によるハイブリッド課金制も特徴のひとつと言えた。これは無料で提供している部分を埋め合わせるためのもの、と言う見方もできる。タイアップ商品に新世紀エヴァンゲリオン攻殻機動隊ひぐらしのなく頃にや最近ではしゅごキャラ!などとのコラボレートなどがある[4]ただし、現時点ではこれらの有料・課金アイテムによってゲームの進行やキャラクターの性能などが強化されることはなく、いわばゲームに華を添える「お洒落アイテム」に徹して実装されている。2007年4月16日よりネットカフェ側の利用客が交流できる場所が欲しいとの要望で、ECO公認ネットカフェからのみ探索可能なダンジョンとその報酬が実装されている。

かつて毎週アップデートという、オンラインゲームでは異例の体制をとっていた本作であるが、これはトリオECOで組み立てた2006年度分までの開発計画をスケジュール通りに実装するため行われていたものである。開発ラインは一本のみで、本筋ではない枝葉の企画は運営側が動かしている。ユーザーからの要望に応えてゲームバランスに関わる調整が行われたが、これは開発側のスケジュールを酷く圧迫するものであり、視点開放MAPにいたっては開発費面でも予定外であった。SAGA4で計画していた内容を実装し終えた後は、実装の速さよりも質に重点を置いた開発体制に推移している。またクリスマスイベントなど、季節限定イベントの内容の大半が前年度の同イベントの使いまわしであることが多いが、これは季節イベントが毎年恒例に属するものであるため。

3Dグラフィックの割には軽快な動作も特徴の1つである。BOTなど不正行為に対する対応はガンホーによるとラグナロクオンラインと同等の取り締まりしかしていないと言うが、システム自体が新しいこともあってか不正行為に関してはログルートを辿り頻繁に取り締まりが行われている。BOTに対する耐性の強さの要因としては、企画段階から不正対策が構想に盛り込まれていたことが挙げられる。

稼働していたワールド

  • ルピナス(サービス開始〜2017年8月31日)
  • クローバー(サービス開始〜2017年8月31日)
  • フリージア(サービス開始〜2017年8月31日)
  • ジニア(2007年5月25日〜2017年8月31日)

全て花の名前が由来であり、「みんなで作ろうキャンペーン」と称されるユーザー投票で決定された。


  1. ^ a b ゲームラボ 2006年 12月号
  2. ^ a b サービス終了しました”. エミル・クロニクル・オンライン公式サイト (2017年9月1日). 2017年9月1日閲覧。
  3. ^ ただしハートフルという表現自体は後付けである。「空想科学冒険奇譚」というコンセプト名も候補の一つであった。
  4. ^ コラボレーションは世界観のガイドライン内に収まるように企画していると発表されている。
  5. ^ 悪魔らしいとがった耳へグラフィック修正が行われたが、ユーザーからの苦情が殺到したため即撤回された。
  6. ^ a b ECO開発室・大感謝アップデート”. エミル・クロニクル・オンライン公式サイト (2017年5月29日). 2017年5月29日閲覧。
  7. ^ 【重要】Facebookアプリ『ECO Light』サービス終了のお知らせ エミル・クロニクル・オンライン公式サイト 2014年11月30日
  8. ^ ゲームサービス終了のお知らせ”. エミル・クロニクル・オンライン公式サイト (2017年5月15日). 2017年5月15日閲覧。
  9. ^ みんなで作ろうキャンペーン第7弾の結果、マーチャント系列テクニカルジョブは「ギャンブラー」に決定した。落選したジョブは「ネゴシエーター」「クーリエ」「キャラバンマスター」「マーセナリー」「フリーランス」「インプルーバー」「チーフ」「ブリーダー」「クラウン」となる。「ブリーダー」はその後「ジョイントジョブ」に採用された。
  10. ^ ドクロ帽子を被りフォークを手にもつダンプティー、ノーザン地方に実装されたウィリー・ドゥ等も羽々キロのアレンジデザイン。
  11. ^ 加藤達也 (2011年7月4日). “コミPo!とエミル・クロニクル・オンラインのコラボ版「コミPo! ECO専用無料版」”. 窓の杜. 2011年9月10日閲覧。
  12. ^ Ver.3は2014年11月20日-12月25日に再開催
  13. ^ 2014年10月23日-12月25日に再開催
  14. ^ アクロニア学院 放送室”. 2015年6月6日閲覧。
  15. ^ エミル・クロニクル・オンライン アクロニアメモリーズ1”. BOOK☆WALKER. 2016年5月21日閲覧。






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