エッジシティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/03/21 14:56 UTC 版)
エッジシティ（英語: edge city）は、大都市の郊外に建設された、オフィスや商業施設など独立した都市機能を有する都市。周縁都市（しゅうえんとし）とも言う[1]。ワシントン・ポストの記者ジョエル・ガロー（Joel Garreau）が1991年に発表した著書『エッジシティ[2]』において命名した[3]。
注釈
- ^ 各々の企業間には、多くの顧客を集めるため互いに隣接し合おうとする力（＝求心力）と顧客の奪い合いを避けるため互いに離れようとする力（＝遠心力）が働き、両者の力は等しい[4]。企業間の距離が狭いと求心力が、遠いと遠心力が強くなる[4]。
- ^ エッジシティ内の環境維持のみならず、旧来の中心市街地に残ったオフィスに通勤するためにエッジシティの住民が利用する自動車のガソリンも大きなエネルギー問題の1つである[13]。
- ^ 一方で、オレゴン州以外から人々が流入することで都市が成長しているという事情もあり、他州の衰退を招いている面もある。
- ^ 簡単にいえば、副都心（＝エッジシティ）が誕生することで旧来の市街地に空白地（＝未利用地）が生じるという理論である。
- ^ 土地を利用しようとする者が払ってもよいと考える地代のこと[22]。
- ^ 財団法人広域関東圏産業活性化センターが言及している「エッジシティ」は都市の機能面・郊外という立地特性だけに着目しており、アメリカ式の自然形成型のエッジシティではなく、「施策展開」という語がある[23]ように行政等の計画的な開発を意識したものとなっている。
出典
- ^ a b 倉田直道"次世代のアメリカの都市づくり"（2011年8月19日閲覧。）
- ^ Garreau(1991)
- ^ a b c d 財団法人自然環境研究センター（2006）：100ページ
- ^ a b c d e f 山本（2004）：23ページ
- ^ 日本政策投資銀行米国駐在員事務所（1999）：2ページ
- ^ a b c d e 兼子（2009）：1ページ
- ^ a b c d 海老塚（1999）
- ^ a b c d e f 日本政策投資銀行米国駐在員事務所（1999）：4ページ
- ^ a b 佐藤(2016),p.3
- ^ 佐藤(2016),p.4
- ^ 山本（2004）：24ページ
- ^ a b c 日本政策投資銀行米国駐在員事務所（1999）：6ページ
- ^ 日本政策投資銀行米国駐在員事務所（1999）：8ページ
- ^ 川村（2001）：33ページ
- ^ a b 日本政策投資銀行米国駐在員事務所（1999）：9ページ
- ^ a b 日本政策投資銀行米国駐在員事務所（1999）：7 - 8ページ
- ^ 山本壽夫（2004）：24 - 25ページ
- ^ 山本（2004）：25ページ
- ^ 佐藤(2016),p.4-5
- ^ 労働政策研究・研修機構（2006）：146ページ
- ^ 労働政策研究・研修機構（2006）：146 - 148ページ
- ^ a b c d e 小峰隆夫"小峰隆夫の地域から見る日本経済/中心市街地再生に医療機関の誘致を―地域から見た医療問題（その3）"2011年7月8日（2011年8月20日閲覧。）
- ^ a b 財団法人広域関東圏産業活性化センター（2008）：56ページ
- ^ 兼子（2009）：2ページ
- ^ 財団法人民間都市開発推進機構都市研究センター"中心市街地の役割 ―衰退の背景と役割の変化―"平成15年10月3日（2011年8月21日閲覧。）
- ^ 岡山NEXT研究会水質部会"岡山NEXT研究会：水質部会"（2011年8月21日閲覧。）
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