ウガンダ 国家安全保障

ウガンダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 13:46 UTC 版)

国家安全保障

地理・気候

ウガンダの地図

ウガンダは「東アフリカ高原」(英語: East African plateau)に位置し、国平均の面積は241,039平方キロメートルであるが、ヴィクトリア湖などの領域内水面積約43,900平方キロメートル(全体の18%)を除くと陸地面積は約197,000平方キロメートルで[13]、平均標高1,100mで北のスーダン平原英語版になだらかに下る。中部にキョガ湖英語: Lake Kyoga)があり、南部と共に湿地帯である。全体がナイル盆地(英語: Nile basin)の中にあり、ナイル川の水はキョガ湖に続き、コンゴ民主共和国との国境のアルバート湖に注ぎ、そこから北の南スーダンに流れる。西部国境のアルバート湖からエドワード湖にかけては大地溝帯の西リフトに位置する。ウガンダの国立公園は10ヶ所存在しており、他には野生生物保護区が13ヶ所、中央森林保護区が506ヶ所指定されている。

赤道直下であるが、気候は場所により少し異なる。南部は通年で雨が多い。ヴィクトリア湖北岸のエンテベの雨季は3月から6月と11月から12月である。北部では乾季が多く、南スーダン国境から120kmのグルでは11月から2月が非常に乾燥している。コンゴ民主共和国に近い南西部のルウェンゾリは一年を通して雨が多い。ビクトリア湖が気候に大きく影響し、気温の変化を妨げ、雲と雨を発生させている。首都カンパラはエンテベに近い北岸に位置する。

生態系

約345種の哺乳類と1020種の鳥類の生息が確認されている。

地方行政区分

ウガンダの県。黄色が北部地域、青色が西部地域、赤色が中央地域、緑色が東部地域である

ウガンダではムセベニ政権の成立以後、県の増設が盛んに行われてきた。1990年代初頭には33の県があったものが、2006年には80県、2010年には112県と年々増加している[14]。2020年7月時点で、135の県[15]と県と同格のカンパラ市(カンパラを県に含めた場合は136県[16])から成り立つ。

これらの県は、中央地域東部地域北部地域西部地域の4つの地域に大きく分けられている。ただし地域に行政機構は設置されていないため、地理的概念としてのみ地域は存在している。

主要都市

ウガンダで最も大きな都市は首都のカンパラであり、2011年の人口は165万人に上る。さらにカンパラ近郊にはナンサナキラマキンダイなどの衛星都市が連なり、大都市圏を形成している。またカンパラ南郊のエンテベにはウガンダ唯一の国際空港であるエンテベ国際空港が存在する。

カンパラ都市圏以外では、西部ではムバララやカセセ、北部の中心都市であるグル、中央地域南部のマサカなどが10万人を超える都市である。


  1. ^ THE CONSTITUTION (AMENDMENT)ACT, 2005(ウガンダ2005年憲法)
  2. ^ a b UNdata”. 国連. 2021年10月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e IMF Data and Statistics 2021年10月17日閲覧([1]
  4. ^ THE UGANDA NATIONAL FLAG AND MEANING(在プレトリアウガンダ高等弁務官事務所公式サイト、英語)
  5. ^ 関谷雄一、「東アフリカにおける南アジア系移民」『青山学院女子短期大学総合文化研究所年報』 17巻 p.141-165, 2010-03, ISSN 0919-5939
  6. ^ 吉田昌夫「独立達成までの混乱」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 69ページ
  7. ^ 吉田昌夫「独立後の政治混乱の時代」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 77ページ
  8. ^ 吉田昌夫「ムセベニ政権による政治 安定化と経済復興への道のり」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 80-81ページ
  9. ^ 吉田昌夫「ムセベニ政権による政治 安定化と経済復興への道のり」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 81-82ページ
  10. ^ 中林伸浩「王様と大統領」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 269-273ページ
  11. ^ 斎藤文彦「地方行政と開発」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 93-94ページ
  12. ^ 外務省 ウガンダ基礎データ
  13. ^ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 18ページ
  14. ^ 斎藤文彦「地方行政と開発」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 95ページ
  15. ^ Districts in Uganda”. ウガンダ地方自治省. 2020年10月1日閲覧。
  16. ^ Number of districts hits 136-mark as Parliament approves creation of Terego District”. PML Daily (2020年5月5日). 2020年10月1日閲覧。
  17. ^ 吉田昌夫「小農輸出経済の形成」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 99ページ
  18. ^ 吉田昌夫「小農輸出経済の形成」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 99-101ページ
  19. ^ FAOSTAT: ProdSTAT: Crops”. 国際連合食糧農業機関 (2005年). 2012年6月23日閲覧。
  20. ^ 佐藤靖明「人とバナナの豊かな関係」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 114ページ
  21. ^ 佐藤靖明「人とバナナの豊かな関係」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 116-118ページ
  22. ^ 白石壮一郎「多民族国家の民族分布」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 42ページ
  23. ^ 「アフリカのことばと社会 多言語状況を生きるということ」pp352-354 梶茂樹+砂野幸稔編著 三元社 2009年4月30日初版第1刷
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  28. ^ 富と権力求め子どもをいけにえに、ウガンダで横行する呪術殺人 APF日本語版 2015年06月19日 13:50
  29. ^ 選挙と呪術、タンザニアでおびえ暮らすアルビノの人々 APF日本語版 2015年05月01日 17:02
  30. ^ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 15ページ
  31. ^ 楠和樹「村の学校から」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 156-157ページ
  32. ^ 国際アグリバイオ事業団(ISAAA)アグリバイオ最新情報【2012年8月31日】”. 日経バイオテクオンライン (2012年9月13日). 2018年4月13日閲覧。
  33. ^ “ウガンダで女性のミニスカ着用禁止法可決”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2013年12月21日). オリジナルの2013年12月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131224074218/http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20131221-1234290.html 2022年10月7日閲覧。 
  34. ^ テロ・誘拐情勢 誘拐事件の発生状況 日本国外務省海外安全ホームページ(2016年1月26日)2017年12月9日閲覧






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