アレクシス・ド・カスティヨン アレクシス・ド・カスティヨンの概要

アレクシス・ド・カスティヨン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/05 05:42 UTC 版)

アレクシス・ド・カスティヨン

本名はマリー=アレクシス・ドゥ・カスチヨン・ドゥ・サン=ヴィクトール(Marie-Alexis de Castillon de Saint-Victor)といい、ラングドックの古い貴族の末裔であった。両親からは軍人の道に入ることを要望されたが、本人は軍職をなげうって音楽に入れ込み、地元とパリピアノ作曲を学んだ。その後パリ音楽院に進んでヴィクトール・マセに、1869年にはセザール・フランクに師事。最初の作品番号が与えられた《ピアノ五重奏曲》は、フランクの指導下に作曲されており、1865年の習作の《交響曲ヘ長調》など、以前の作品は作者自身によって否認された。

虚弱体質のため(1870年普仏戦争に志願したものの病を得て1871年に除隊されている)、1873年に病死した。それでもピアノ曲室内楽曲、芸術歌曲ピアノ協奏曲、管弦楽曲など、ロベルト・シューマンに影響されたロマン主義的な作品をいくつか遺している。またパリの楽壇にも関わりを持ち、とりわけ1871年には「国民音楽協会フランス語: Société Nationale de Musique)」の創設に協力して事務局長に就任した。


  1. ^ Warszawski, Jean-Marc (2005年). “Biographical Notice for de Castillon” (French). 2009年2月10日閲覧。
  2. ^ OCLC 37008839.
  3. ^ a b c Warszawski, 2005.
  4. ^ Elibron republication of Piano Quintet”. Paris: Flaxland (1867?). 2009年2月10日閲覧。 OCLC 228493431.
  5. ^ a b c Hefling (2004), p. 302.
  6. ^ a b IMSLP.
  7. ^ Hefling, Stephen E. (2004). Nineteenth-century Chamber Music - Google ブックス. Routledge. page 290. ISBN 0415966507. Bases his dating and description on Fauquet's 1976 2-volume dissertation »Alexis de Castillon: Sa vie, Son oeuvre«, written for l'École Pratique des Hautes Études- see note, Hefling (2004), p. 313.
  8. ^ OCLC 17166404.
  9. ^ Duchesneau (1997), L'avant-garde musicale et ses sociétés à Paris de 1871 à 1939 - Google ブックス, Editions Mardaga. p. 18. ISBN 2870096348.
  10. ^ Hefling (2004), p. 305.
  11. ^ Review of Recording of Castillon, Saint-Saëns, Lekeu, Chausson Piano Quartets” (2005年3月). 2008年12月31日閲覧。
  12. ^ OCLC 301431358
  13. ^ OCLC 153885807.


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