解説
- 本アルバムは拓郎のコンサートでの軽妙なしゃべり(MC)をエレックがアピールすべくライブ盤として出したといわれる[1]。この中には自作曲のほかに拓郎自身が歌いたいと希望した斉藤哲夫の「されど私の人生」も取り上げている[2]。
- アルバムには曲の合間のMC(当時"シャベリ"などと呼ばれた)がたっぷり入っており、当時のフォーク・シンガーのステージはこういうスタイルが多かったが[3]、それをそのまま収めてライブ・アルバムとして出すのはまだ珍しかった。また拓郎の独特の口調「○○でアリマス」等の言い回しもよく流行った[4]。当時の学園祭では曲ばかりか、このMCまで丸ごとコピーする者もいた[5][6]。ステージングに於いても草分けといわれる拓郎であるが、口調や内容がいかにも若く、今となっては気恥ずかしい部分も少なくないが[3]、当時のコンサートがどのように進行されていたのか、がよく分かる一枚である[7]。
- 収録された場所や日時は明記されていないが、1971年3月に東京厚生年金会館で行われたコンサートの模様を収録したものでないかといわれる[3]。
- 拓郎はライブ(アルバム)で新曲を披露(収録)するという手法をしばしば採るっているが、この初ライブアルバムでは「おろかなるひとり言」「もう寝ます」「私は狂っている」「何もないんです」「夏休み」「ともだち」の6曲が初収録となる。
収録曲
- 特記がないものは、作詞:よしだたくろう 作曲:よしだたくろう
- おろかなるひとり言
- マークⅡ
- ファーストシングル「イメージの詩」のB面
- もう寝ます
- 老人の詩 作詞:よしだたくろう・井口よしのり
- 青春の詩の替え歌
- 私は狂っている 何もないのです
- やせっぽちのブルース
- ファーストアルバム「青春の詩」に収録
- されど私の人生 作詞・作曲:斉藤哲夫
- 斉藤哲夫の曲のカバー。ライブバージョン以外は存在しない。
- わっちゃいせい
- 作詞・作曲:レイ・チャールズ
- レイ・チャールズの曲のカバー。
- 夏休み
- 面影橋
- 作詞・作曲:及川恒平
- 六文銭の曲のカバー。
- イメージの詩
- ファーストシングル曲
- ともだち
- 後の今日までそして明日からのB面。
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