お元気ですか日本列島 概要と歴史

お元気ですか日本列島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 00:06 UTC 版)

概要と歴史

草創から発展、その後の度重なる縮小

当時の会長・海老沢勝二の発案で、民放のワイドショーに対抗する目的で日中はすべて生放送にする方針が決定され、それまで再放送枠で占めた午後の時間帯で放送を行うことになった。開始当初はベテラン・中堅アナウンサーを曜日制で起用したので『ラジオ深夜便』と比較[何の?]するケースがあった。番組の核となる14時台「ぐるっとニュース」と16時台「ハツラツ道場」は衛星放送からの移植でまかなった。この番組の開始により、15時のニュースを2分拡大したほか、2004年度まで14時のニュースを内包して放送した。これに伴って、14 - 16時台に放送されたゴールデンタイム枠の再放送などは、深夜枠『ミッドナイトチャンネル』の1時台を中心に時間帯を変更した。

NHKの一連の不祥事に伴う改革(主に経費節減策など)の一環として、2005年10月3日以降の放送から16時台を廃止して再放送枠に戻した。この改編により、15時台・16時台に放送したコーナーの終了や、他の時間帯への移動などが行われた。さらにその半年後の2006年度からは15時台も廃止となり、14時台のみで「ぐるっとニュース」を核とした構成にするとともに、メインキャスターを1名だけに減らした。

最盛期は14:00から17:00までの3時間にもわたる長時間番組だったものが、最終的には14:05から14:54までの49分間の番組になった。

2008年度改編でテーマ曲・BGMを窪田ミナ作曲のものに一新した。2010年度から聴覚障害者のためにニュース番組の字幕放送を強化する一環としてリアルタイム字幕放送を実施する。

新聞のテレビ欄では、14時のニュースが独立した頃から番組名が『元気列島』と略して表記されるケースが多かった[注 1]

東日本大震災を受けて

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)は、本番組の編成をも一変させることになる。当日は国会中継第177回国会参議院決算委員会・平成21年度決算決議)のため本番組は放送されていなかったが、その後、協会内で震災報道最優先の非常体制が敷かれたことから、長期間に渡って休止を余儀なくされた。

  • 3月14日から18日まで総合テレビでは終日震災報道であった。
  • 3月21日および4月4日から4月8日まで『被災者 いま訴えたいこと』(ひさいしゃ いまうったえたいこと)[注 2]を放送した。
  • 3月22日から4月1日まで東北地方では震災関連の報道特別番組を、その他の地域では22日は別番組、23日から4月1日までは『第83回選抜高校野球大会』中継[注 3]をそれぞれ放送した[注 4]
  • 4月11日は震災1カ月関連ニュースを新年度担当の畠山智之進行により放送した。

再開したのは4月12日となり、翌年3月19日までの2011年度放送には、タイトルの前に『震災に負けない』(しんさいにまけない)というテーマ(キャッチフレーズ)を付けて放送した[注 5]。状況が少し落ち着いた5月23日、セットと番組テーマ曲並びにBGM(作曲:Conisch)が一新された。また震災以降毎月11日若しくはその直近日における放送では、月命日の黙祷の様子を中継するケースが多いという事情もあり、通常は冒頭の10秒表示となっている時報スーパーが番組中常時表示された[注 6]。2012年度は『震災に負けない』のフレーズこそ外されたが、引き続き震災関連の番組として位置づけられた。

震災の教訓を踏まえ、東京都渋谷区にある放送センターの機能が完全に失われた場合に備えて大阪放送局を非常時のキーステーションに位置付ける施策に伴い、2011年9月1日の放送は気象情報以外全て大阪から行われた。大阪からの放送は2012年5月11日から月1回の割合で制度化され、2012年度より『ニューステラス関西』キャスターを担当した横尾泰輔が進行した。

2012年の第94回全国高校野球選手権大会による休止期間後は、番組の核となっていた各地のニュースが大幅に削られ、代わって各放送局制作のニュースリポートを多く放送するケースが増えた。

2013年度改編に伴い、2013年3月21日の放送で番組が終了し、9年半にわたる長い歴史に幕を閉じる事になった。後番組は『情報まるごと』である。大阪発の放送については全国化する『ゆうどきネットワーク』に役割を譲り、『情報まるごと』は基本的に東京発とするという計画になったが、2013年5月30日から大阪からの放送が復活する。


注釈

  1. ^ なお、番組内でも2009年2月10日から開始した「元気列島 キャンプリポート」というプロ野球のキャンプを取り上げるコーナーの名前に使われた。
  2. ^ 詳細はゆうどき#東日本大震災関連放送を参照。
  3. ^ 東北地方は教育テレビ(現:Eテレ)で放送。
  4. ^ なお、震災が無くとも本番組は選抜高校野球の期間中は元々休止する予定となっていた。
  5. ^ 同日から通常は近畿地方(金曜は近畿・徳島県・宮崎県)以外で放送される『ゆうどきネットワーク』も「震災に負けない」のテーマで放送を再開したが、こちらの方は6月10日をもって「震災に負けない」の冠は外された。その6月10日まで(当初17時台・18時台前半。5月23日までは18時台前半のみ)の間近畿地方でも『ゆうどき- 』は放送された。
  6. ^ ワンセグ放送は非表示。
  7. ^ 14時台のみの放送となった2006年度以降は大相撲中継による影響を受けない。
  8. ^ ニュース・情報番組の類であるが、2008年度から実施のノンスクランブル放送の対象ではなかった。
  9. ^ 国会中継放送中止の代替番組編成時も含む。
  10. ^ NHK BSニュース』や地方放送局制作の地域情報番組など。
  11. ^ 高校野球全国大会期間中でも、準々決勝が終わるまでは同様の措置がなされる。但し、国会中継は党首討論や本会議場からの中継など内容によってはNHKワールドでもそのまま日本国内と同時放送する場合がある。
  12. ^ 10日は国会中継第177回国会 参議院予算委員会 平成23年度予算案一般質疑)があり、11日は国会中継(第177回国会 参議院決算委員会 平成21年度決算決議)の後、14:46に発生した東日本大震災関連の非常報道体制が発令、それ以降も震災関連ニュースおよび選抜高校野球の同時放送に充てられた。
  13. ^ しかし時間の制約により、1日の放送で8基幹局全てからニュースを伝えることはまれであった。
  14. ^ ラジオ第1の『列島リレーニュース』では年度上半期は南から北上し、逆に下半期は北から南下するスタイル。またBS1の『BS列島ニュース』は隔週で北上と南下のパターンを交互に繰り返す。
  15. ^ 同じ時期には梅津だけでなく、全国規模で60歳を過ぎたアナウンサーの雇用形態切り替え(職員→シニアスタッフ)が行われ、複数のアナウンサーがアナウンサーではなくなった。梅津はその後ラジオセンターのシニアスタッフに移行した。
  16. ^ 梅津時代は着席スタイルであったが、杉原に替わってからは立ちスタイルになった。
  17. ^ 時間があれば8カ所になる場合がある。
  18. ^ テーマは1週間で変わることもあれば、放送休止等の関係で2 - 3週間同じテーマのこともある。
  19. ^ 2011年度以降、番組公式サイトのコーナー紹介、放送内容決定前の公式サイトの今後の放送予定や電子番組表には表記されるが、実際は放送されなくなる。
  20. ^ 2012年8月31日にも、大阪局の災害対応について説明するために出演した。前年(2011年9月1日の放送)の真下もこれに準じた出演であった。
  21. ^ 村上は前年の転勤で幼子を連れての赴任となった。育児に配慮したシフトの関係で固定されたようである[独自研究?]
  22. ^ 正確には木曜担当最終日は2004年4月22日。翌週4月29日は祝日(みどりの日)放送を休止したため。
  23. ^ 武内は、2004年に始まった12時台の『お昼ですよ!ふれあいホール』のキャスターを1か月間担当した後、出産・育児のため休養したが、当番組から復帰した。しかし、この番組の前に放送される『スタジオパークからこんにちは』のキャスターを務めた有働由美子が、定期人事で特派員としてアメリカ総局へ異動となったため、その後任として『スタパ』へスライド異動した。後任の岩槻里子とともに2代続けて、出産・育児休暇明けのママさんアナウンサーが当番組を担当する結果となった。更には武内の双子妊娠による『スタパ』降板の代役のひとりも、また岩槻という因縁である。
  24. ^ 仙台転勤後も、震災後の節目・災害関連報道で出演することがある。
  25. ^ 2008年度控え要員となっており、ともに井上・山迫両キャスターが出演できないときに数度代行出演した。
  26. ^ 通常担当の番組については2010年度山迫と入れ替え。

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