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鄭光祖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/27 02:40 UTC 版)

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鄭光祖
出身地: 平陽襄陵(山西省臨汾市
各種表記
繁体字 鄭光祖
簡体字 郑光祖
拼音 Zhèng Guāngzǔ
和名表記: てい こうそ
発音転記: ジョン・グアンズー
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鄭 光祖(てい こうそ)は、元曲の作者。徳輝でも知られる。代表作に『倩女離魂』などがある。

関漢卿白仁甫馬致遠と並ぶ元曲四大家のひとりであるが、他の3人が元朝初期(王国維のいう第1期)の作家であるのに対して、鄭光祖は元朝後期(第2期)に属する[1]

略歴

『録鬼簿』巻下によると、平陽郡襄陵県(今の山西省臨汾市)の人で、杭州路吏であった。没後、西湖の霊芝寺で火葬にされた。

作品

鄭光祖の雑劇は8種が現存するが、『倩女離魂』がもっとも有名である。『元曲選』には以下の3種を収める。

  • 倩女離魂 - 科挙試験に女性の生霊がついていく話。唐代の伝奇小説『離魂記』をもとにする。
  • 王粲登楼 - 王粲が不遇をかこって詩を詠んだことを題材にした劇。
  • 㑳梅香(翰林風月)- 侍女が自分の仕える女性とその意中の男性の間を取りもつ話。『西廂記』の模倣作。

ほかに『元刊雑劇三十種』に「周公輔成王摂政」を、『孤本元明雑劇』に「伊尹耕莘」「智勇定斉(無塩破環)」「三戦呂布」「老君堂」の4種を収める(『脈望館鈔校本古今雑劇』にも収めるが、「老君堂」は無名氏の作とする[2])。

脚注

  1. ^ 王国維(1915)『宋元戯曲史』9.元劇之時地
  2. ^ 脉望馆钞校本古今杂剧, The Chinese Collections, Cambridge University Library, http://www.lib.cam.ac.uk/mulu/fb63001125152.html 



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