衝突径数
(衝突パラメーター から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/20 14:52 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2015年7月) |
衝突径数(しょうとつけいすう、impact parameter)とは、ある粒子が標的の粒子に向かって進むときに、粒子間に力が働かないとした場合の最近接距離のことである。しばしば「衝突係数」と誤記される。慣習的に記号"b"が使われる。原子物理学などで散乱問題を扱うときの基本的な量である。
2つの粒子間の相互作用が中心力の場合、系の角運動量は、無限遠での粒子間の相対速度、換算質量、衝突径数の積で与えられ、角運動量保存則によってその値は不変となる。
粒子間相互作用の生じる距離が、入射粒子のド・ブロイ波長より十分長い場合(すなわち、相互作用距離が長い、もしくは運動量が大きい場合)、粒子の運動を古典力学的に扱うことができる。例えばある衝突径数bで、2つの原子もしくはイオンが特定の反応を起こす確率をP(b)と定義すると、反応断面積σは次のように書ける。
- 衝突径数のページへのリンク