だんせい‐ひょうめんは〔‐ヘウメンハ〕【弾性表面波】
表面弾性波
(弾性表面波 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/27 06:26 UTC 版)
表面弾性波(ひょうめんだんせいは、英: surface acoustic wave、SAW)は、物体表面に集中して伝播する振動(弾性波)。 イギリスの物理学者、ジョン・ウィリアム・ストラット(レイリー卿)により発見された[1]。しばしば弾性表面波とも呼ばれる。
圧電体上の表面弾性波を用いて、変圧器やフィルタなどを実現できる。タッチパネルなどにも応用されている。 表面弾性波を用いたフィルタは小型で価格が安いため、従来のコイルやコンデンサを用いたフィルタとの置き換えが進んでいる。ただし、損失は大きい。
携帯電話などのフィルタには表面弾性波フィルタが使われている。RFフィルタやデュプレクサの置換え用途としては、共振器型と呼ばれる物が使われ、こちらは挿入損失は小さい。
脚注
- ^ Lord Rayleigh (1885). “On Waves Propagated along the Plane Surface of an Elastic Solid”. Proc. London Math. Soc. s1-17 (1): 4–11. doi:10.1112/plms/s1-17.1.4 .
関連項目
- 表面弾性波フィルター(SAWフィルター)
- レイリー波
- 地震波
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