超塑性
結晶粒径の比較的小さい材料を、室温程度以上の特定温度域で低速変形させた場合や、相変態を生じる材料を、その変態温度で低速変形させた場合に、それぞれ数百%以上の伸びが観測される。前者を微細結晶粒(静的)超塑性、後者を変態(動的)超塑性という。超塑性の変形機構は、微細な結品粒子が粒界滑りによって再配列すること(粒子スイッチングという)で、例えば、初期状態において最初離れていた左右の2つの結晶粒は、粒子スイッチング後に接触する。粒子スイッチング後も結晶粒の形自体は変わらないが、多結晶体全体として巨大な伸びが生じる。超塑性を示す材料としてはアルミ合金系、チタン合金系、銅合金系、鉄合金系などがあげられる。
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