nullポインタとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 03:18 UTC 版)
「Nullable型」の記事における「nullポインタとの比較」の解説
プリミティブ型とは対照的に、オブジェクトポインタまたはオブジェクト参照は、ほとんどの一般的な言語ではデフォルトでNULLに設定できる。これは、ポインタまたは参照がどこも指さないこと、オブジェクトが割り当てられないこと(変数がオブジェクトを指さないこと)を意味する。Nullable参照は、1965年にアントニー・ホーアによってAlgol W(英語版)言語の一部として発明された。ホーアは後に彼の発明を「10億ドルの間違い」と表現した。これは、NULLの可能性があるオブジェクトポインタは、ユーザがポインタを使用する前に確認する必要があり、オブジェクトポインタがNULLの場合を処理するために特定のコードが必要になるためである。 逆に後発の言語では、既定でオブジェクト型を非Null許容 (non-nullable) とし、Nullableにするためには追加のコード(変数宣言時の型修飾や利用前のNullチェックの記述など)が必要となるものが多い。非Nullable型と静的なコード解析を組み合わせることで「Null安全」(null safety) を実現している。
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