デカンテッド・オイル
読み方: でかんてっど おいる
【英】: decanted oil
【英】: decanted oil
接触分解装置の精留塔ボトム油のことで、接触分解における未分解油が主体の油である。このボトム油には、接触分解装置の反応塔でサイクロンにより捕集しきれなかった触媒微粉末が混じっており、その状態がスラリー・オイル(slurry oil)と呼ばれる。このスラリー・オイルを液体サイクロン、遠心分離機、静電気式分離機などで処理することによりボトム油中から触媒を分離した油をデカンテッド・オイル( DCO と略称される)という。通常スラリー・オイル中には、数 100 ~数 1,000ppm の触媒粒子を含んでいるが、前述した処理により、数 10ppm から 100ppm 前後に低減される。スラリー・オイルから触媒粒子の分離除去が不十分である場合には、このような油を配合した重油を船舶や陸上内燃機関の燃料油として使用すると、残留する触媒粒子がディーゼル機関のピストン・リングなどに摩耗を起こす原因となるといわれており、触媒の十分な分離捕集が必要である。 |
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