国鉄C54形蒸気機関車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 列車 > 国鉄・JRの車両形式 > 国鉄C54形蒸気機関車の意味・解説 

国鉄C54形蒸気機関車

(c5 4 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 13:54 UTC 版)

C54形蒸気機関車(C54がたじょうききかんしゃ)は、1931年昭和6年)に製造された日本国有鉄道(製造時は鉄道省)の亜幹線旅客列車用中型テンダー式蒸気機関車である。


注釈

  1. ^ 動軸重は第1動軸から順に15.41 t、15.42 t、15.44 tを公称し、甲線・特甲線以外では本来の性能を発揮できなかった。
  2. ^ 給水加熱装置と自動空気ブレーキ装置を搭載した状態で最大動軸重が14.96 tとなり、動軸重のみ許容される5パーセントのマージンを加算した許容軸重上限14.7 tでさえ超過する。このため、C51形を丙線で運用するには速度制限などの措置が必要となる。
  3. ^ 軸重13 t。1932年(昭和7年)制定。
  4. ^ このため、動輪の輪心部は専用設計となる。
  5. ^ C51形の台枠にも脆弱な部分があり、最末期に亀裂が発生して廃車となった車両が少なからず存在したが、国鉄蒸気機関車全般を見渡しても、本形式のように通常構造の機関車において、車齢20年未満で致命的な台枠亀裂が発生することは極めて異例である。
  6. ^ これはボイラー圧力がC51形より上昇していたにもかかわらず、同形式に慣れた乗務員がレギュレータ(加減弁)操作を同形式のタイミングで行おうとしたことが一因であったとされる。
  7. ^ なお、C55形では本形式のシリンダーの行程と直径がボイラー圧力共々そのまま継承されたが、空転対策として動軸重が上積みされて3軸平均で13.57 t(1次車の値。流線形の2次車はその外装の分だけ重く、3軸平均で13.9 tとなる)となり、主動軸となる第2動軸の軸重を前後の動軸より重くするなどバランス調整を施してあるため、本形式ほど深刻な状況には陥っていない。また、続くC57形ではボイラー圧力がさらに引き上げられ、それに応じて動軸重も順当に増量されて3軸平均で13.77 tとなった。さらに最後の4次車で設計変更により動軸重がさらに上乗せされ、最大14.12 t(第2動軸)、3軸平均で13.92 tまで増やされている。
  8. ^ 国有鉄道が運輸省だった1948年昭和23年)に製造されたE10形が最後。
  9. ^ 戦時中の酷使により変形、あるいは毀損したスポーク輪芯を新規製作したボックス輪心に交換する工事を行って延命が図られた車両さえ存在した。
  10. ^ 山陰本線で運用されていたC51形は本形式に遅れること2年、1965年(昭和40年)にディーゼル機関車あるいはC57形への置き換えが完了している。
  11. ^ クモハ54形キハ54形、スロ54形客車など、機関車以外ではそのような傾向はない。

出典

  1. ^ 今村潔「C54形機関車」(『鉄道ピクトリアル』1961年10月号(123号)p.27)による。
  2. ^ おのつよし 『日本の鉄道100ものがたり』文藝春秋文春文庫 1991年5月10日、pp.207 - 209


「国鉄C54形蒸気機関車」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国鉄C54形蒸気機関車」の関連用語

国鉄C54形蒸気機関車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国鉄C54形蒸気機関車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国鉄C54形蒸気機関車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS