bobbinとは? わかりやすく解説

ボビン【bobbin】

読み方:ぼびん

ミシンの下糸を巻く糸巻き

紡織用具の一。糸を巻いて整理する筒状または棒状のもの。

電線巻いてコイル作る筒。陶器など絶縁性のものを用いる。


Bobbin

名前 ボビン

ボビン (裁縫)

(bobbin から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 16:30 UTC 版)

ボビンとは、を巻くための筒状の道具。

概説

ミシン等で使用される糸巻きとしてのボビンは、筒状もしくは両端に円形の板がついた筒のようになっている。金属製やプラスチック製のものが多い。

ボビンは糸を巻いた状態でコッペなどに収納され、必要に応じて巻かれた糸の色を選んで使用される。使用後、空になったボビンはミシンの糸巻き機能を使用して新たに糸を巻き取り、再度使用される。

ボビン (bobbin) という英単語(1520年代)は、フランス語で糸巻きを表す bobine を語源とする[1]。その不確かな語源は、ラテン語balbus であるとされ、原義は「ごとごと音を立てるもの」である。

家庭用ミシンのボビン

ボビン釜とボビンケース

家庭用ミシンのボビンは、下糸を巻く器具である[2]。家庭用ミシンのボビンは機種によって高さ(幅)が異なるため、機種に適合したものを使用する必要がある[2]

垂直釜タイプの家庭用ミシンでは、ボビンをボビンケースに収めた状態で使用する[2]。糸を巻いたボビンをボビンケースに収め、糸端を糸調子ばねの下を通し窓から出してミシンにセットする[3]。下糸の糸調子はボビンケースのねじで調整する[3]

水平釜タイプの家庭用ミシンではボビンケースを必要とせず[2]、ボビンを下糸巻き装置に直接セットして用いる[3]

家庭用本縫ミシンのボビン

家庭用本縫ミシンに使用するボビンの規格として、「JIS B 9024: 1994 家庭用本縫ミシンのボビン」が規定されていた。同規格は、1999年に廃止されたが、現在も同規格に準拠したボビンが広く用いられている。

「家庭用本縫ミシンのボビン」 の主な仕様[4]
種類 高さ [mm] つば部直径 [mm] 軸内径 [mm] 材質 用途
1型ボビン 11.8 20.6 6.2 金属製 JIS B 9023 に規定するボビンケースを用いたミシンに使用する
プラスチック製
2型ボビン 9.2 21.1 6 金属製 JIS B 9074 と同形式のボビンケースを用いたミシンに使用する
プラスチック製

ギャラリー

脚注

出典

  1. ^ bobbin (n.)” (英語). Online Etymology Dictionary. Douglas Harper. 2022年3月22日閲覧。
  2. ^ a b c d 坂内 2015, p. 10
  3. ^ a b c 坂内 2015, p. 25
  4. ^ JIS B 9024:1994 家庭用本縫ミシンのボビン』1994年12月1日http://id.ndl.go.jp/bib/000003299058 

参考書籍

  • 坂内鏡子『いちばんよくわかる ソーイングの基礎 決定版』日本ヴォーグ社、2015年4月15日。ISBN 978-4-5290-5454-6 
    • 坂内鏡子『新装版 いちばんよくわかるソーイングの基礎』日本ヴォーグ社、2020年8月27日(原著2015年4月15日)。 ISBN 978-4-5290-6017-2 

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「bobbin」の関連用語

bobbinのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



bobbinのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのボビン (裁縫) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS