Webマップサービスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Webマップサービスの意味・解説 

Web Map Service

(Webマップサービス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/13 10:18 UTC 版)

WMS
開発者OGC
初版1999[1]
種別コンテナフォーマット
包含物XMLJPEGPNG、その他
オープン
フォーマット
はい(コピーライトあり)[2]
ウェブサイトwww.ogc.org/standards/wms

Web Map Service(WMS)は、ジオリファレンスが行われた地図画像をインターネット経由で提供するための標準プロトコルである[3]。1999年にOpen_Geospatial_Consortiumが仕様を作成した[4]。配信される画像は、通常GISデータベースから提供されたデータを元にマップサーバー英語版によって生成される[5]

歴史

Open Geospatial Consortium(OGC)は、Allan Doyleによって1997年に、WWW Mapping Frameworkの概要を発表した論文の後、webマッピングのための標準を開発する中で、改善されてきた[6]。OGCは戦略を作り出すために、タスクフォースを設立し[7]、「Web Mapping Testbed」イニシアティブを組織し、DoyleとOGCタスクフォースによるアイデアを実現するためのパイロットwebマッピングプロジェクトを招待した。パイロットプロジェクトの結果は1999年の9月にデモンストレーションされ、パイロットプロジェクトの第2段階は2000年4月に終了した[8]

Open Geospatial Consortiumコンソーシアムは2000年4月にWMSバージョン1.0.0をリリースし[9]、引き続き2001年6月にバージョン1.1.0[10]、2002年1月にバージョン1.1.1をリリースした[11]。2004年1月には、WMSバージョン1.3.0がリリースされた[12]

リクエスト

WMSは、複数の異なるリクエストタイプを定義している。WMSサーバーは次の2種類のリクエストタイプをサポートする必要がある[13]

  • GetCapabilities - WMSと有効なレイヤについてのパラメータを返す
  • GetMap - パラメータが提供されると、マップイメージを返す

WMSプロバイダがオプションとしてサポートするリクエストタイプには以下のものがある。

  • GetFeatureInfo
  • DescribeLayer
  • GetLegendGraphic

主なWMSサービス

日本

世界

ソフトウェア

オープンソース ソフトウェアでwebマップサービスの能力を提供するものとしては、GeoServerMapServerがある。webマップサービスを提供できる商用のサーバソフトウェアには、en:ObjectFX Web Mapping Tools、en:ArcGIS Serveren:ArcIMS,Pitney Bowes Business InsightsによるEnvinsa、en:Bentley SystemsによるGeoWebPublisher、en:CadcorpによるGeognoSIS、en:GeoMediaオラクル MapViewerとen:LizardTechの Express Serverがある。

WMSは、インターネット経由と、クライアントサイド上で、GISソフトウェアによってロードされアクセスされる、地図とGISデータのために広くサポートされている形式である。WMSをサポートしている主要な商用GISとマッピングソフトウェアには、MATLAB[1]Mapping Toolboxen:Bentley SystemsのGIS製品、ESRIArcGIS製品、en:Cadcorp SIS製品スイート、en:MapInfo Professionalen:GeoMediaGlobal Mapper英語版en:Manifold SystemGoogle Earthがある。WMSをサポートしているオープンソース製品には、Quantum GISen:uDigOpenJUMPen:MapGuide Open SourceNASA World WindGRASS GIS、と en:gvSIGがある。Ka-map、GeoServer OpenLayers,Ajaxライブラリは、en:Mapbenderがするように、WMSマップをwebページに統合する[14]

参考文献

  1. ^ Scharl, Arno; Klaus Tochtermann (2007). The Geospatial Web: How Geobrowsers, Social Software and the Web 2.0 are Shaping the Network Society. Springer. pp. 225. ISBN 1-84628-826-6 
  2. ^ OGC Document Notice”. 2 February 2011閲覧。
  3. ^ Web Map Service”. Open Geospatial Consortium. 2009年3月23日閲覧。
  4. ^ Scharl, Arno; Klaus Tochtermann (2007). The Geospatial Web: How Geobrowsers, Social Software and the Web 2.0 are Shaping the Network Society. Springer. pp. 225. ISBN 1846288266 
  5. ^ Web Map Service”. Open Geospatial Consortium. 2009年3月23日閲覧。
  6. ^ Doyle, Allan (1997). WWW Mapping Framework. Open GIS Consortium. 
  7. ^ Cuthbert, A. (1998). User Interaction with Geospatial Data. Open GIS Consortium. 
  8. ^ Peng, Zhong-Ren; Ming-Hsiang Tsou (2003). Internet GIS. John Wiley and Sons. pp. 191 
  9. ^ OpenGIS Web Map Server Interface Implementation Specification (Revision 1.0.0)”. Open Geospatial Consortium (2000年4月19日). 2009年4月10日閲覧。
  10. ^ Web Map Service Implementation Specification Version 1.1.0”. Open Geospatial Consortium (2001年6月21日). 2009年4月10日閲覧。
  11. ^ Web Map Service Implementation Specification - Version 1.1.1”. Open Geospatial Consortium (2002年1月16日). 2009年4月10日閲覧。
  12. ^ OGC Web Map Service Interface”. Open Geospatial Consortium (2004年1月20日). 2009年4月10日閲覧。
  13. ^ WMS Server”. Mapserver. 2009年4月10日閲覧。
  14. ^ Geoserver - Clients”. OpenGeo. 2009年4月22日閲覧。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Webマップサービス」の関連用語

Webマップサービスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Webマップサービスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのWeb Map Service (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS