タンゴのもつれとは? わかりやすく解説

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タンゴのもつれ

(Tango Tangles から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/06 01:53 UTC 版)

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タンゴのもつれ
Tango Tangles
監督 マック・セネット
脚本 マック・セネット
製作 マック・セネット
出演者 チャールズ・チャップリン
フォード・スターリング
ロスコー・アーバックル
チェスター・コンクリン
撮影 フランク・D・ウィリアムズ
配給 キーストン・フィルム・カンパニー
公開 1914年3月9日
上映時間 12分
製作国 アメリカ合衆国
言語 サイレント映画
英語字幕
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タンゴのもつれ』(Tango Tangles) は、1914年公開の短編サイレント映画キーストン社による製作で、監督はマック・セネット。1971年に映画研究家ウノ・アスプランドが制定したチャールズ・チャップリンのフィルモグラフィーの整理システムに基づけば、チャップリンの映画出演6作目にあたる[1][注釈 1]

あらすじ

ダンスホールに来たバンドのリーダー(フォード・スターリング)とミュージシャン(アーバックル)。舞台では模範的なダンサーがダンスを踊っているが、それとは別にほろ酔いのダンサー(チャップリン)が珍妙なタンゴを踊っていた。やがてクロークの娘(ミンタ・ダーフィ)をめぐってバンドのリーダー、ミュージシャンとほろ酔いダンサーが三つ巴の争いを繰り広げる[2]

背景・評価

マック・セネットがスケジュールの合間を縫って、チャップリンとスターリング、アーバックル、チェスター・コンクリンを引き連れてダンスホールに来場し、本物の観客を前にして撮影した文字通り即興ものの作品である[2]。コンクリンがキーストン・コップスの扮装であるほかは普段着姿であり、チャップリンもいわゆる「チャーリー英語版」の扮装ではない[2]。チャップリンの伝記を著した映画史家のデイヴィッド・ロビンソン英語版は、乱闘シーンにおけるチャップリンの仕草が、後年の『街の灯』(1931年)などにおけるボクシングのシーンの先駆けを見出すことができると論じている[3]

キャスト

  • チャールズ・チャップリン:ほろ酔いのダンサー
  • フォード・スターリング:バンドのリーダー
  • ロスコー・アーバックル:ミュージシャン
  • チェスター・コンクリン:警官
  • ミンタ・ダーフィ:クロークの娘

脚注

注釈

  1. ^ 1914年製作、2010年発見の『泥棒を捕まえる人』を除く

出典

参考文献

  • チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝』中野好夫(訳)、新潮社、1966年。ISBN 4-10-505001-X
  • デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』上、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347430-7
  • デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』下、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347440-4
  • 大野裕之『チャップリン再入門』日本放送出版協会、2005年。ISBN 4-14-088141-0
  • 大野裕之『チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』日本放送出版協会、2007年。ISBN 978-4-14-081183-2

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