Tadpole orbit
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 21:36 UTC 版)
「馬蹄形軌道」の記事における「Tadpole orbit」の解説
「トロヤ群」も参照 右の図は、ラグランジュ点の L4 と L5 周囲での短い軌道 (図1の青い三角に近い線など) を示している。このような軌道は Tadpole orbit と呼ばれており、馬蹄形軌道と同様の仕組みで説明することができる。ただしこちらの場合は、太陽の反対側である L3 を超えて振動することは無い。小惑星が地球に接近したり遠ざかったりすると地球の重力場によって引かれる力が変化し、それによって加速や減速を受け、秤動として知られる軌道の変化を起こす。 Tadpole orbit にある天体の例として、土星の衛星ポリデウケスがある。ポリデウケスは小さい衛星であり、より大きな衛星ディオネの後方のラグランジュ点 L5 の周囲を秤動している。地球の場合、先行するラグランジュ点 L4 にある 300 メートルサイズのトロヤ群小惑星 2010 TK7 が、L4 の周りの tadpole orbit にある。 トロヤ群小惑星のように、ある大きな天体のラグランジュ点 L4 と L5 周囲にある天体も、馬蹄形軌道を取る天体と同じく大きな天体との 1:1 の平均運動共鳴を起こしている状態に相当する。
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