17式艦対艦誘導弾
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/09 21:19 UTC 版)
| 種類 | 艦対艦ミサイル |
|---|---|
| 製造国 | |
| 設計 | 防衛装備庁・三菱重工業 |
| 性能諸元 | |
| ミサイル全長 | 5メートル |
| ミサイル全幅 | 0.35メートル |
| ミサイル重量 | 700キロ |
| 射程 | 400キロ(2022年時点) |
| 推進方式 | 固体燃料ロケット(ブースター)+ターボジェットエンジン(巡航用) |
| 誘導方式 | 中途航程:INS・GPS 終末航程:ARH |
17式艦対艦誘導弾(ひとななしきかんたいかんゆうどうだん)は、日本が開発し運用している艦対艦ミサイル(対艦誘導弾)である。別称はSSM-2[1]。
概要
90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)の後継として、陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾(SSM-1(改))をベースとして開発された。ミサイルの誘導方式として、90式艦対艦誘導弾では中間航程に慣性誘導、終末航程にアクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)誘導を採用しているのに対し、17式艦対艦誘導弾では中間誘導にGPSを加えており、航法精度の向上につながっている[1]。発射後に目標に関する情報を更新する機能も付与された[2]。また射程の延伸や同時弾着といった機能も実現された[1]。GPSを搭載していることにより、座標を入力すれば地上目標への精密打撃も可能なため、有事の際の友軍支援のための対地攻撃用としても十分に使用することができる。
2013年(平成25年)度から2016年(平成28年)度で試作を実施し、2015年(平成27年)度から2017年(平成29年)度で技術試験および実用試験を実施した[2]。艦載試験は、2017年(平成29年)に試験艦「あすか」において艦橋前右舷方向にコフィンランチャー[注釈 1]を装備して実施された。17式艦対艦誘導弾は2016年(平成28年)度計画で建造されたまや型護衛艦2番艦「はぐろ」(28DDG)から搭載された[1]。また攻撃管制用の艦上装置としては、艦対艦ミサイル艦上装置3形(SSMS-3)を搭載予定となっている[3]。
搭載艦船
派生型
島嶼部に対する攻撃への対応するため、敵水上艦艇等への対処能力を向上させることを目的とし、従来に比して射程延伸等の機能・性能を向上させた新対艦誘導弾の研究開発事業として、2017年(平成29年)度から2022年(令和 4年)度にかけて防衛装備庁により「12式地対艦誘導弾(改)及び哨戒機用新空対艦誘導弾」が行われた。12式地対艦誘導弾(改)は12式地対艦誘導弾の後継、哨戒機用新空対艦誘導弾は91式空対艦誘導弾(ASM-1C)の後継として研究開発された。この事業の直前に研究開発された17式艦対艦誘導弾の開発成果を活用して構成品の共通化を図り、地対艦と空対艦の二つの新対艦誘導弾開発事業を一本化して技術的課題を解明することにより、開発リスクの抑制とコスト低減が図られた。
長射程化により寸法および重量が増加するため、地上および哨戒機上での発射技術などの運用技術が研究された。また指揮統制装置の対艦射撃計画の立案支援機能の能力向上についても研究が行われた[4][5]。
哨戒機用新空対艦誘導弾は23式空対艦誘導弾として、2023年(令和 5年)度予算から調達が開始された[6]。12式地対艦誘導弾(改)は装備化されず、12式地対艦誘導弾能力向上型の研究開発へ開発成果が活用される形になった[7]。
脚注
注釈
- ↑ 棺桶型発射装置
出典
- 1 2 3 4 井上 2019.
- 1 2 防衛省 2012.
- ↑ 内嶋 2019.
- ↑ “平成29年度 我が国の防衛と予算” (PDF). 防衛省. 2019年4月2日閲覧。
- ↑ “12式地対艦誘導弾(改)及び哨戒機用新空対艦誘導弾”. 防衛省. 2018年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月2日閲覧。
- ↑ 我が国の防衛と予算-防衛力抜本的強化「元年」予算- 令和5年度予算の概要2023年3月28日、防衛省
- ↑ “プロジェクト管理対象装備品等の現状について(取得プログラムの分析及び評価の概要について)” (PDF). 防衛装備庁 (2023年8月31日). 2026年5月1日閲覧。
参考文献
関連項目
- 17式艦対艦誘導弾のページへのリンク