【静安定緩和】(せいあんていかんわ)
Relaxed Static Stability(RSS)
航空機を設計する際に、運動性を高めるために機体の静安定性を意図的に劣化させた上で、機体の制御にコンピュータの補助を加えること。
機体の安定性向上と運動性向上は二律背反する要素であるが、この矛盾をある程度解消することができる。
なお、ときおり「負の静安定性」と評されることがあるが、「負の静安定性」とは機体が外力が一切加わらなくても勝手に姿勢を変化させてしまうことであり、このような性質を持つ機体は存在しない。
一般に静安定緩和機とは「外力に対して抵抗しない『ゼロ安定』」もしくは「これまでの機体ほどには抵抗しない『正の静安定』」の機体のことを指す。
関連:フライバイワイヤー CCV
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