ラインハルト・フォン・ローエングラムとは? わかりやすく解説

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ラインハルト・フォン・ローエングラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 06:20 UTC 版)

ラインハルト・フォン・ローエングラム (Reinhard von Lohengramm) は、田中芳樹のSF小説(スペース・オペラ)『銀河英雄伝説』の銀河帝国側の主人公。


  1. ^ 皇帝になってからも暗殺者に狙われた事は度々あり、キュンメル事件ウルヴァシー事件ルビンスキーの火祭りによるハイネセンの大火、地球教徒による最後の襲撃などが起こっている。
  2. ^ 無人の玉座に置かれた帝冠を自らの手で被った。
  3. ^ 過去に例が無い新病。病状は現実世界における金属アレルギーにも似ている。
  4. ^ 皇帝即位後も、帝国軍最前線での指揮はローエングラム王朝において皇帝の責務であると明言している。
  5. ^ もっとも回廊の戦いの時のように、兵が不満を述べた例もある。
  6. ^ もっとも作中において、このような動機からラインハルトの手柄を言い立てた上官の登場は直接には描かれていない。
  7. ^ 装甲擲弾兵総監オフレッサー上級大将や士官学校校長のシュテーガー、前線基地司令官ヘルダー、果ては末端の平民士官ベルトラムすらアンネローゼの威光の影響を受けるラインハルトを憎悪している。
  8. ^ もっともラインハルトにとっては、これはその人となりのあまりの酷さから憎悪の対象となっていた父セバスティアンと同じ「ミューゼル」の姓を捨てられる格好の機会であった。
  9. ^ 帝国領侵攻作戦においては焦土作戦で民衆からわざと物資を取り上げて同盟軍を消耗させた上に略奪にまで発展させて同盟に対する反感を植え付けた上で、後にラインハルト達が物資を与え解放することで自分達の支持を得ることに成功しており、リップシュタット戦役ではヴェスターラントの虐殺を黙認することによって結果的に貴族連合が瓦解し、戦争を短期間で終結させることに繋がった。
  10. ^ ただし全面的に肯定した訳でなく、ラインハルトの血統により人類社会が支配される将来図を危惧していた。しかしラインハルトは血統による皇位継承を否定するといった専制君主的とは言えない面があるが、ヤンはそういった事情まで知る立場には無い。
  11. ^ ラインハルトの比類なき覇気と行動力の源泉でもあるという指摘があり、一概に欠点とは言い難いという意見もある。
  12. ^ 実際に作中で、それが理由でラングの罷免を一時ためらっている。
  13. ^ レンネンカンプを高等弁務官に登用するにあたり、オーベルシュタインはこの人事に反対しており、この時ラインハルトは「レンネンカンプが失敗したら切り捨て、同盟に責任があればその罪を問う。」と言い、オーベルシュタインはむしろラインハルトの才能に敬意を払った。そして実際に事態はラインハルトの言葉通りに展開し、同盟を完全に滅亡させる口実を作ったという意味では、この人事はむしろ成功だったと言える。しかしラインハルトはレンネンカンプを暴発に至らせた事とその死を後悔し、具体的事実としては、これはラインハルトの意思に反した結果であった。ゆえにこれはラインハルトの失敗と結論づけるのが妥当であり、本人もそれを認めている。一方オーベルシュタインは、この「謀略」を成功させるためにレンネンカンプに入れ知恵するなど、積極的に行動している(入れ知恵した際の会話内容からも、ラインハルトが感知しない所での独断専行であり、かつレンネンカンプの死も想定内だったとわかる)。
  14. ^ その可能性はオーベルシュタインらによって以前から指摘されていた。
  15. ^ トリューニヒトが承知した事にラインハルトは唖然となり、「奴の神経は戦艦の主砲より太いらしい。」と漏らし、これに対しヒルダは、憮然として「陛下がご決定あそばしたことです。」と返した。ただし、彼と対面していないラインハルトにトリューニヒトの厚顔無恥ぶりと怪物性を予測する事は不可能であり、ヒルダの批判も「トリューニヒトの仕官を断るなら、回りくどい事をせずきっぱりと行うべきであった」という観点によるものであった。ちなみにロイエンタールはこの人事を「トリューニヒトに恥をかかせるのが目的」と解釈し、ラインハルトの「思わぬ失敗」には気づかなかったようである。
  16. ^ リップシュタット戦役終結直後の戦勝記念式典において引見する捕虜の検査が極めて杜撰であった上、直前にオーベルシュタインの進言を受け入れてそれまで認めていたキルヒアイスの特権を排除したために武器の携帯ができなくなり、キルヒアイスは武器を隠し持っていた暗殺者を丸腰で押さえようとしたために不慮の死を遂げることになった。また、回廊の戦い終結直後、回廊外の入口近辺で帝国軍は待機していたが帝国軍内に潜んでいた地球教徒達の駆逐艦やアンドリュー・フォークの武装商船が回廊に侵入するのを許してしまい、ヤン・ウェンリーが暗殺される結果になってしまう。このような事態が起きたにもかかわらず、後のウルヴァシー事件でも帝国軍内で暗躍する地球教の存在をまるで意識することがなかった。
  17. ^ レタス、あるいはノヂシャ(ラプンツェル)のこと。
  18. ^ ヒルダとの会話で「戦いたいのだ。」という主旨の発言をしばしば行っており、平穏よりも「乱を好む」傾向があるのは確かなようである。また、大親征を決定した時にビッテンフェルトがなにげなく発した質問に対して「余に王宮など必要ない。余の往く所がすなわちローエングラム王朝の王宮である。」と答えており、自分があくまでも戦士である事を強調している。
  19. ^ バーミリオン会戦においてはその性格をヤンに利用され、敗北寸前まで追い詰められた。
  20. ^ トゥルナイゼングリルパルツァーロックウェル等。
  21. ^ 本人もこの性質を気にしているようで、即位後に首都・フェザーンにおいて、諸提督を伴い芸術関係の催しものに度々出席した事がある。季節が秋だった事から「芸術の秋」と呼ばれ、芸術に興味の無い付き合わされた提督達には大不評だった(適任と思われるメックリンガーは、オーディンに赴任中であった)。
  22. ^ 権力を握る以前においては、権力掌握の手段としてブラウンシュバイク公、リッテンハイム侯のそれぞれの娘との政略結婚も選択肢に入れていたが、権力を握った後は、様々な女性、或いは女性を利用してラインハルトに取り入ろうとした者が数多く接近したが、いずれも拒絶している。またロイエンタールの猟色については極めて寛容であったが、自分の事になるとヒルダと肉体関係に及んだ事に責任を感じ、翌朝には結婚を申し込むといった様子であった。その他の事例として、ヘルマン・フォン・リューネブルク夫妻の関係について夫側に同情的な見方をしたこと。ヴェストパーレ男爵夫人とメックリンガーが愛人関係にないらしいことについて夫人側の嗜好等のみを挙げ、男側の理由を考えなかったこと。キルヒアイスと共に老婦人二人の住まいに下宿していた時、彼女達の保護者的なスタンス(金髪さんという呼び名や飲酒について)を不本意ながらも受け入れていたこと。キュンメル事件でヒルダ父娘を気遣いながら、ロイエンタールへの告発に関わったエルフリーデについては身ごもっている(ロイエンタールの)子供の処置について投げやりでさえあったことなどが挙げられる。
  23. ^ 一度だけヒルダと行為に及んだのは、精神的衝撃から慰めてくれる存在が必要だったからである。
  24. ^ この呼称を使っていたのは主に帝国の軍高官や門閥貴族、フェザーンの一部自由商人(カーレ・ウィロックなど)である。
    また、ラインハルトが皇帝に即位して以降は、この呼称を使うことは不敬罪に相当する行為とされるようになった。
  25. ^ 声優の堀川の話によると、銀英伝の言葉は難しい言葉が多く、例えば「孺子」を「こぞう」と読む事が出来ず、キャスト陣みんなで困り「じゅし」と読んだ人もいたそうである。ただしこの読み(というより、「小僧」ではなく「孺子」の字を充てる事)は田中芳樹の創作であり、「孺子」を「じゅし」と読むのは本来の読みである。
  26. ^ 劇場版第1作のみ。
  27. ^ 劇場版第1作およびOVA版のみ。
  28. ^ マリーンドルフ伯がヒルダに語った「北方の流星王」はカール12世ではないか、と言われている。
  29. ^ ただし、実は父の「落ち込むと深酒をしては陰気な悪酔いをする」という悪癖は受け継いでいた。
  30. ^ アンネローゼが皇帝の後宮に入れられず、普通の青年と愛し合うことになったら、自分はそれを受け入れられただろうかと、キルヒアイス共々苦悩する描写がある。なお、幸か不幸かアンネローゼとキルヒアイスが愛し合う可能性は、そのとき自分はどうするべきなのかは、キルヒアイスの死後まで考えつかなかった。


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