PostScript_Printer_Descriptionとは? わかりやすく解説

PostScript Printer Description

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 17:38 UTC 版)

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PostScript Printer Description (ポストスクリプト・プリンター・デスクリプション) は、 PostScriptプリンターで利用可能なすべての機能を記述するためプリンターメーカーにより作成・供給されるテキストファイルである。 PPDと略称される。

概要

PPD は PostScript 言語を開発したアドビシステムズによって策定された。 PPD ファイル内には印刷ジョブがその機能を呼び出すために用いられるPostScriptのコード(コマンド)が含まれており、プリンターの諸機能に対する統一されたインタフェースを提供することによって、それ自体ですべての PostScriptプリンターに対するドライバとして働く。 例えば、あるプリンターに対するPPDファイルに

*LanguageLevel: "2"
*ColorDevice: True

という記述が含まれていれば、これはプリンターが PostScript の Level 2 を理解すること、それがカラープリンターであることを指定している。

その他にも PPD は印刷可能な紙のサイズ、メモリ構成、プリンタの最小のフォントセットなどを指定することができ、プリンタ固有の設定に対する木構造ユーザインタフェースを指定することもできる。

CUPSでの利用

LinuxmacOS などで利用されている印刷システムであるCUPSは、すべてのPostScriptプリンターに対してPPDのドライバを用いており、 CUPSのフィルタによりデータを加工することによって非PostScriptプリンターに対してもPPDによる操作を可能とするよう概念の拡張がなされている。 このようなファイルはすでに標準のPPDではないが CUPS-PPD とよばれている。

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