NGC 2899とは? わかりやすく解説

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NGC 2899

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/20 13:12 UTC 版)

NGC 2899
NGC 2899
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した NGC 2899
星座 ほ座
見かけの等級 (mv) 12.4[1]
視直径 2.64′×1.38′[注 1]
発見
発見日 1835年2月27日[2]
発見者 ジョン・ハーシェル[2]
発見方法 望遠鏡による観測[2]
位置
元期:J2000.0[3]
赤経 (RA, α)  09h 27m 03.0568s[3]
赤緯 (Dec, δ) −56° 06′ 20.642″[3]
距離 約4,470光年
(1.37キロパーセク)[4][注 2]
NGC 2899の位置(赤丸)
物理的性質
年齢 約1.4万年[4]
Template (ノート 解説) ■Project

NGC 2899は、南天のほ座にある約4,500 光年離れた惑星状星雲[6]

この星雲は、1835年2月27日に、ジョン・ハーシェルによって発見された[2]双極性の構造を持っており、おそらく中心部に位置する連星の相互作用が影響しているとされる[2][6]。進化的に進んだ段階にある星雲であり、観測された膨張速度は、Hα輝線英語版において43 km/s、[N ii] 輝線において56 km/s。特に速い部分では、北西部の領域で110 km/s、赤道付近の濃縮領域で130 km/sにもなる[5]。中心星の温度は摂氏約2万2,000度[6]、質量は最大で太陽の約1.2倍と推定されている[5]

この星雲は四方向に放射状に広がる大きな空洞(キャビティ)の中に存在している[7][8]。空洞の大きさは14 パーセク×11 パーセクで、位置角37°±5°に沿って北東から南西にかけて伸びており、これは星雲の短軸と一致する[7][8]。この空洞は惑星状星雲が形成される前、中心星が漸近巨星分枝(AGB)段階にあった頃に放出した、高速の恒星風によって作られたとされる[7][8]

ギャラリー

チリ北部に設置されたESOが運用する超大型望遠鏡VLTが撮影したNGC 2899
NGC 2899の位置。Kappa Velorum(バイエル符号はκ)は2等星のほ座カッパ星、N Velorumは3等星のほ座N星

脚注

注釈

  1. ^ [Nii]λ6584輝線(波長658.4nmのイオン化した窒素の輝線)を基にした範囲
  2. ^ NGC 2899までの距離は 860パーセク~1.5キロパーセク(2,800光年~4,890光年)まで幅がある[5]

出典

  1. ^ “NGC 2899”. SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2025年8月19日閲覧.
  2. ^ a b c d e Seligman, Courtney. “New General Catalog Objects: NGC 2850 - 2899”. Celestial Atlas. 2025年7月29日閲覧。
  3. ^ a b c Results for object NGC 2899”. NASA/IPAC Extragalactic Database. 2025年7月30日閲覧。
  4. ^ a b Freeman, M et al. (2014-09-26) (英語). The Chandra Planetary Nebula Survey (ChanPlaNS). II. X-Ray Emission From Compact Planetary Nebula. 794. The Astrophysical Journal. p. 3. doi:10.1088/0004-637X/794/2/99. 
  5. ^ a b c Lopez, J. A. et al. (1991-01). “The evolved bipolar planetary nebula NGC 2899.” (英語). Astronomy and Astrophysics 241: 526. ISSN 0004-6361. https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/1991A&A...241..526L/abstract. 
  6. ^ a b c Planetary nebula NGC 2899” (英語). ESA/Hubble. 2025年7月29日閲覧。
  7. ^ a b c Aryal, B.; Rajbahak, C.; Weinberger, R. (2009-10). “Planetary nebulae NGC 6826 and NGC 2899: early aspherical mass loss?” (英語). Astrophysics and Space Science 323 (4): 323–327. doi:10.1007/s10509-009-0076-9. ISSN 0004-640X. https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/2009Ap&SS.323..323A/abstract. 
  8. ^ a b c Weinberger, R.; Aryal, B. (2004-07). “Huge Dust Structures and Cavities Around PNe: NGC 6826 and NGC 2899” (英語). Asymmetrical Planetary Nebulae III: Winds, Structure and the Thunderbird 313: 112. ISSN 1050-3390. https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/2004ASPC..313..112W/abstract. 



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